主体の解釈学 コレージュ・ド・フランス講義1981‐1982年度 (ミシェル・フーコー講義集成 11)
- 筑摩書房 (2004年2月1日発売)


- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784480790514
感想・レビュー・書評
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[出典]
「現代思想入門」 千葉雅也
P.210詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなに面白い内容の本がどうして絶版なのか。
それは翻訳者の文章力が無さすぎるから。
本当に文章下手くそすぎ…
加えて漢字にフランス語のルビを振りラテン語は翻訳しないというセンスの無さ。義しい・含意・陰画などなど古典かよって言葉や言い回しの連続…ここまで下手くそだと絶版になったのも頷けます。
哲学書は平易な言葉で書く必要は無いと思うけど、この本はそれ以前の問題です。大学の先生の翻訳書がひどいといっても、これは本当にレベルが低すぎる…
20年前はこんな翻訳でも本になったんですね、驚きです。
自らの主体をゴミ箱にぶち込んで
うんこ漢字ドリルからやり直せ -
11巻 主体の解釈学
(和書)2012年06月25日 21:48
2004 筑摩書房 ミシェル・フーコー, 廣瀬 浩司, 原 和之, Michel Foucault
柄谷行人さんの書評でこのシリーズを知り読み始めた。
講義と言うこともあって非常に分かり易い。
前にフーコーさんの本を読んで書いたことがあるけど、どうしてこう難しい言葉をわざわざ選ぶのだろうと思うことがあったがこの講義集成はそういった疑問が全くわかず読みやすくすっきりしたもので僕にとっては非常に良かった。
これでフーコーさんに嵌りそうです。
P470-471L21-2
「・・・・このようにして『アルキビアデス』という対話は、〈汝自身を知れ〉が〈自己への配慮〉を覆い隠すという、プラトンに固有な「覆い隠し」を示し、むしろそれを遂行するのです。自己認識が、〈汝自身を知れ〉という命法が、〈自己に配慮せよ〉という命法から引き出された場を完全に覆い隠し、占領してしまうのです。・・・・」 -
晩年のフーコーの最後の思想の転換の生々しいドキュメント。
思考が、うねりながら形成されていく現場を見るようで、スリリング。
である一方、話しは行きつ戻りつだったり、結構、細かいテクストの分析に入って行って、話しの大筋が分からなくなったりする。
でも、そうしたとこまで含めて、フーコーの講義の空気が味わえるのは極めて貴重である。
晩年のフーコーの思想がよりまとまったものとしては、アメリカでの講義録「真理とディスクール」のほうがよいけど、こちらはそういう思考が誕生する場を味わえるという意味で面白い。
ちょっと本の値段が高いけど、フーコーの講義がヴァーチャルに味わう事ができる、と思えば、安いものだ。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784480790514
著者プロフィール
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