芸術の贈りもの (シュタイナーコレクション 7)

  • 筑摩書房
3.80
  • (3)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480790774

作品紹介・あらすじ

「自然は何ひとつ隠さず、しかし、公然の秘密としてそこにある。自然からその秘密を明かされ始めた人は-芸術へ向かう。」ゲーテの言葉を引用し、その宇宙的使命を語るシュタイナー。「色」のこと、「音」のこと、そして「美」…。本巻の第一部には、数多い芸術論の中から、ストレートに芸術の本質を捉えた論考群(本邦初訳)を、第二部には全面新訳の『色彩論』を収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • もう十年以上前になるが、シュタイナーの本をいくつか読んでみたものの、まったく理解できず、そのままになっていた。
    そして哲学に出会い、その関連でこの本を手にとった。
    今ここで気づいたことは、以前はシュタイナーの言っていることを頭だけで理解しようとしていたのだなと。
    芸術に触れることと同じように、感性で触れることが必要だったのだと、ようやく分かったように思う。
    この本を読んだ一番の目的は「色彩」について勉強するためだったのだが、私は知識を得たというより、色彩を「体験」できたのではないだろうか。

    「この色はこういう意味であり、あの色はこういう意味である、というのではないのです。色彩が色彩そのものとは別な何かを意味しているというのではなく、色彩と共に生きられるかどうかが問題なのです」

    そのほか、色による太古の思い出の話、シュタイナーのゲーテについての考察などが興味深い。

    ただ全く想像のつかない部分も多く、シュタイナーのほかの本を読む必要を感じた。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)
哲学博士。オーストリア生まれ。ウイーン工科大学で、自然科学・数学・哲学を学ぶ。ゲーテ研究家・著述家・文芸雑誌編集者として世紀末のウィーン・ワイマール・ベルリンで活躍。帝政ロシア生まれのエレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー創唱になる神智学協会のドイツ支部事務総長就任後、袂を分かち、人智学=アントロポゾフィーを樹立。スイス・バーゼル近郊ドルナッハに自身設計した劇場と大学を含む「ゲーテアヌム」を建設し、普遍アントロポゾフィー協会(一般人智学協会)本部とした。

「2023年 『人間発達論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ルドルフ・シュタイナーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×