つむじ風食堂の夜

著者 :
  • 筑摩書房
3.65
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本棚登録 : 770
感想 : 147
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480803696

感想・レビュー・書評

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  • 読んでみる…

    なんだか懐かしさを感じさせてくれる

    引き込まれていくような文章

    不思議な感覚

    それが、何なのかはわからない…

    雰囲気はいい感じだけど物語はちょっとわからなかったな…w


    表は黒、裏は白の装丁、気に入りました(〃∇〃)

    • かなさん
      1Q84O1さん、おはようございます!
      確かに、この表紙は目をひきますね。
      だけど、私も読んだことないので
      メリークリスマスっ(^O^...
      1Q84O1さん、おはようございます!
      確かに、この表紙は目をひきますね。
      だけど、私も読んだことないので
      メリークリスマスっ(^O^)/
      2023/12/24
    • 1Q84O1さん
      ユッキーさん
      苺のショートケーキ!と言いたかっただけですw
      文学っぽい感じですし、ファンタジーっぽさもありますね
      ユッキーさん
      苺のショートケーキ!と言いたかっただけですw
      文学っぽい感じですし、ファンタジーっぽさもありますね
      2023/12/24
    • 1Q84O1さん
      かなさん
      図書館で借りたので表紙は傷んで黒さも薄くなっていましたがいい感じでしたよ!
      新品だともっと素敵なんでしょうね(*^^*)
      サンタク...
      かなさん
      図書館で借りたので表紙は傷んで黒さも薄くなっていましたがいい感じでしたよ!
      新品だともっと素敵なんでしょうね(*^^*)
      サンタクロースっ(^o^)/
      2023/12/24
  • 食堂の物語だと思って詠み始めたが、何か違う…なんだか不思議だけどあったかいところへ迷い込んでしまうような不思議な感じのする本だった。
    最後の余話まで読むといい。

  • やっと吉田篤弘さんの本が読めた。初めの一冊はこの本にしようと決めていた。思った通りの心地よさ。言葉を噛み締めたくなる。

  • 不思議な手触りのお話である。
    小さな町、月舟町。
    主人公の「私」は物書きである。
    六階建ての月舟アパートメントの七階もしくは屋根裏に住む。アパートにはエレベーターがない。階段は1階分が六段で、つまりよじ登らなければならないほど急である。
    「私」はこの町ではなぜだか「先生」と呼ばれている。
    「雨」に関する文化人類学的な研究をしたいのだが、いかんせん、それでは食べていけない。それで仕方なく雑文を書いて生計を立てている。
    月舟町には小さな安食堂があって、「私」はそこにしばしば通う。無口な店主にお手伝いのサエコさん、白黒猫のオセロがいる店には、常連客が集う。
    十字路に立つその店の暖簾には名は記されていない。けれども客たちは口をそろえて、<つむじ風食堂>と呼ぶ。東西南北から風のふきつのる十字路には、いつだってつむじ風がくるりと廻っているからだ。

    怪しげな品を売る「帽子屋」。
    ロバート・デ・ニーロを日本人の大工にしたような古本屋の親父。
    劇団女優の奈々津さん。
    ひょろりとした果物屋の青年。
    月舟町やつむじ風食堂に集う人たちは、みんなどこか変わっていて、でもどこにでもいそうでもある。
    「私」の回想に現れる「父」は、マジシャンのようにどこか捉えどころがない。

    お話はあわあわとふわふわと進む。
    「私」の雨の研究は進むだろうか?
    奈々津さんはいつか主演女優になれるだろうか?
    果物屋の青年がイルクーツクへ行く日は来るだろうか?

    どこかにある、どこにもない、その小さな町で。
    今日もつむじ風が1つ、くるりと廻る。


    *一度行ってみようと思っていた小さなブックカフェの本棚でこの本を見つけました。静かな店内で、カフェオレとサンドイッチを傍らに、1冊、読み終えました。もしかしたらあの店の十字路にもつむじ風が吹いていたのかもしれません。

    • yuu1960さん
      月舟町三部作の第2作「それからスープのことばかり考えて暮らした」は、サンドイッチの話です。そのブックカフェにあったら是非。
      月舟町三部作の第2作「それからスープのことばかり考えて暮らした」は、サンドイッチの話です。そのブックカフェにあったら是非。
      2019/04/27
    • ぽんきちさん
      yuu1960さん

      ありがとうございます(^^)。
      サンドイッチもおいしそう。機会があったら読んでみます~。
      yuu1960さん

      ありがとうございます(^^)。
      サンドイッチもおいしそう。機会があったら読んでみます~。
      2019/04/27
  • なんだかいい。うまく言えないけど,いい。そんな物語だ。

  • 何故、この真っ黒な本の前で立ち止まったのだろう?
    何故、その本を開いてみようと思ったのだろう?

    ぎっしりと並べられた本の中から、
    (この本を。)
    と、そう思った、スイッチはいつ、入ったのだろう?

    自分でさえわからない自分の心。
    すすっ、とたくさんの中からその一冊を取り出してみる。
    真っ黒な表紙に星がひとつ。

    タイトルは『つむじ風食堂の夜』
    あぁ、どこかで聞いたことがあるなぁ…
    いつか、誰かのレビューを読んだのだっけ?
    それとも、
    書評集の中で気になっていたのだったかな?

    そんな事はもうすっかり忘れてしまっていたけれど
    とにかく。

    この本の前で、私を止めた、そのスイッチを押した何かに感謝しよう。

    ポロポロと、溢れてくるようだ。
    止めども無く、
    体の一部にしてしまいたい様な言葉が、たくさん、とてもとてもたくさん。

    キラキラと流星の様に流れてはすぐに消えてしまわぬ様に、
    同じ箇所を何度も繰り返し読む。

    本を読む、と言う行為は、誰かが書いた文字の上をなぞるだけの行為だ…

    と、言っていたのは誰だったかな?

    まぁいいや。

    なぞりたいったらなぞりたい。

    よし、なぞってみよう。

    >代金を支払うとき、ちらりと彼の読みさしの本を覗き見たのだが、
    いくつかの言葉に挟まれ『星』と言う一文字が見えた。

    きゅうぅぅぅぅぅんである。

    それは、本当に夜空を仰ぎ見た時と同じ位に
    う~んと広がっていく、
    言葉の魔法みたいだ。

    こぼれ落ちてくる言葉を全て書いた栞を作って、
    私がサンタなら、今年は世界中にこの本をばらまきたい所だなぁ~

  • ちょっと浮世離れした感じの、心地よい街。
    伊吹有喜さんのBAR追分と同じぐらい行ってみたいな月舟町。

  • 不思議な世界観のお話。現実のような夢のようなという感じです。でも何か懐かしいような感じがします。
    ふんわかとした霧のようなものに包まれた気分で読んでしまいました。読後感は良いです。
    月舟町三部作ということなので、他の作品にも期待します。

  • ブクログで紹介されていたので早速読んでみた。

    日本のどこかにあるようなないような、田舎でも都会でもない静かな街。その雰囲気はとても好きなんだけど、主人公を始めとして登場人物に今ひとつ魅力がないように思える。どの人も悪い人ではないんだけどただの変人にしか見えない。

    シリーズもののようなのでもう少し読んでみようかな。

  • それからはスープのこと〜を先に読み、その街が舞台のストーリーが3作あることを知り、早速読んだ本。

    やっぱり異世界に飛ぶ。
    雰囲気が古いアルバムの感じなんだよな。。
    セピア色とはまた違うけれど、たしかに古い懐かしい色合いのお話。

    初めの方は、なんだかよくわからず、読むのを断念しようか?と思ったが、後半からは、すらすら読めた。
    一種、哲学的な感じがする本かもしれない。

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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