つむじ風食堂の夜

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 641
レビュー : 130
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480803696

感想・レビュー・書評

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    『懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。
    無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」
    古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人
    不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。
    食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。
    クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説』

  • 手品師の父を持つ文筆家 兼 人工降雨研究家の「先生」と彼を取り巻く町の人たちと、手品師の父の記憶を行き来する物語。

    なんというか、すべてが芝居がかっていて、哲学してるようで、格好つけてる感じで、するっと、さらっと読める文体なんだけど、するっと、さらっとなにも残らないような、そんな小説。
    もともと装幀家との兼業という経歴を読んでなんとなくすっきり。
    あとがきも含めて、好きにはなれなかったなあ…。

    ところで、「私」がどうしても女性に感じられたのだけど、どうしてだろう…。

  • 2011.08.08

  • 静かで、少し哲学的な香りのする物語。
    特に起伏あるストーリーでは無いけれど、
    ゆったりと、やさしい時間が流れている。

    悪くはなかったのだけれど、これはどちらかというと、
    映画で見てみたい作品。
    音楽と映像をうまくやればステキな作品になりそう。
    八嶋智人主演で映画化されているらしいので、
    見てみたい。


    2011-20

  • 第26夜唐辛子が目に入って絶叫した兄弟の話が気になる。

  • パリの裏町のビストロを気取った、通称「つむじ風食堂」。コロッケはクロケット、生姜焼きはポーク・ジンジャー。そこに集うのは帽子屋の店主、主演女優志願の女性、果物屋の青年たち。月舟アパートメントで私は人工降雨の研究の傍ら、文章を書いて暮らしている。子どもの頃は、手品師の父の仕事場に遊びに行き、父はタブラさんの淹れるエスプレーソを飲み、私はココアか何かを飲んでいた・・。ゆっくりした時間の流れが夜の読書にピッタリです。既読の他の作品と比べると、ちょっとボリューム不足にも思えるけれど、それもまたよし。そういう本です。

  • 好きだったので文庫版購入。

    このさっぱりあっさりな文体がたまりません。
    「夜」にぴったりの雰囲気があふれてますね

  • 子供の頃、大人になったら、こんな小さなレストランの常連になって、個性的な常連仲間ができたら楽しいだろうな〜。なんて考えてた。
    今でも、おばちゃんになったら、、、って思ってるけど。
    つむじ風食堂に行ってみたくなります。

  • 十字路の角にぽつんと立つ名無しの食堂は
    いつしかつむじ風食堂と呼ばれるようになった。
    雨の研究のかたわら食べるために物書きをする私は
    月舟アパートメントの幻の七階に引っ越してきてから
    夜はこの食堂に通い詰めている。
    果物屋の青年や二重空間移動装置を売りつける帽子屋、
    劇団で看板女優を目指すサエコさんたちと交流しながら
    手品師だった父のことを思い出す。
    装丁:吉田篤弘・吉田浩美

    雰囲気小説です。必ずしも食堂が舞台ではありません。
    ストーリーとして大きな見せ場はないけれど
    読んでいると不思議な懐かしさを憶える。
    タブラさんの操るエスプレッソ・マシーン、
    月の光に照らされた階段上のオレンジ、
    古本屋で見つけた「唐辛子千夜一夜奇譚」、
    そして壁に留めてあった父の形見である袖口。
    こうした小物の使い方が本当に上手いんだよなあ。

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著者プロフィール

吉田篤弘

1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『金曜日の本』『京都で考えた』『あること、ないこと』など著書多数。

「2019年 『天使も怪物も眠る夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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