人はアンドロイドになるために (単行本)

  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480804693

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  • SF。連作短編集。近未来。
    アンドロイドと、芸術・コミュニケーション・宗教・犯罪・宇宙など。
    著者はアンドロイドの研究者。
    物語として面白いかというと、正直微妙だが、作品を通しての問いかけは、鋭く、興味深い。

  • 最初の話中話がYAで、マジかーと腐ったけど。
    将来の教育現場では、この手のロボットだかアンドロイドだかに関する教育が必要になって来るんだろうな。
    温暖化に泣くシロクマの味方の私としては、「生身の人間が減ると美しい地球が保てる」なんて言われるとグラっと来ちゃう。
    宗教的聖人のアンドロイド化(ホンダがアシモを作る前にヴァチカンにお伺いを立てたって、へー)とシンボルグラウンディング問題絡みが面白かった。
    アンドロイド研究者の筆者が、小説を書く理由として「(50代の自分には自身の研究が結実する未来を見る)時間がないから」と言ってるのが切ない。
    私が物心ついた頃には、絵空事のSF物語と、当時の科学技術は明確に別物だったけど。昨今、境界が曖昧で、メンタル弱い人間は混乱を強いられて、危なっかしいったらありゃしないわー。

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著者プロフィール

石黒 浩
ロボット学者、大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)。1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)後、京都大学大学院情報学研究科助教授、大阪大学大学院工学研究科教授を経て、2009年より現職。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。オーフス大学(デンマーク)名誉博士。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年大阪文化賞受賞、2015年文部科学大臣表彰及びシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞、2020年立石賞受賞。『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)、『どうすれば「人」 を創れるか アンドロイドになった私』(新潮文庫)、『ロボットと人間 人とは何か』(岩波新書)など著書多数。

「2022年 『ロボット学者が語る「いのち」と「こころ」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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