サンダカン八番娼館: 底辺女性史序章

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480810267

感想・レビュー・書評

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  • とても重要な本だと思う。

    お墓参りもやはり、大切だと思った。

    また、政府が作った昔のルールのせいで、何十年も先の時代にも貧困の影響がある事に恐ろしさを覚えた。

    日本人のみならず、まだ、根底にある「男尊女卑」。
    これに対峙するために、女性は注意深くある必要があると感じる。

  • 壮絶でした。彼女達には、過去も未来も現在もないのだと思いました。特にこの作品は、本当に彼女達が喋ったまんまを山崎さんが書き取って文章にしているので、より言葉が心に響きました。彼女達こそ底辺女性史の原点だと思います。見た事はありませんが、映像化もされたそうです。女性だけではなく男性の方にも読んで欲しいです。

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著者プロフィール

山崎 朋子(やまざき ともこ)
1932年1月7日 - 2018年10月31日
長崎県佐世保生まれの女性史研究家、ノンフィクション作家。広島県で育つが、1945年広島市への原子爆弾投下前に母親の郷里福井県に移り終戦。福井で小学校教員を勤め、1954年女優を目指し上京するが、結婚・離婚、そして怪我が元で断念。1959年、児童文化研究者・上笙一郎と結婚。
女性史の研究を始め、社会の底辺に生きる女性達の姿を記録し、日本での第一人者となる。夫との共著『日本の幼稚園』は1966年毎日出版文化賞受賞。九州地方の「からゆきさん」の聞き書き『サンダカン八番娼館』で1973年大宅壮一ノンフィクション賞受賞、熊井啓監督により映画化されベストセラーとなる。
2018年10月31日、糖尿病で逝去。

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