美しい庭のように老いる: 私の憧れの老女たち

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480814357

感想・レビュー・書評

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  • 文章は読みやすいけれど、宮迫さんの "あこがれ" というのにまったく共感できず。「上質なコットンのような暮らし」 とか、「甘いかんじのトシのとり方」 とか、「スイートな老女になりたい」 とか、「このトシでかわいいなんてステキ」 とか... 言葉の選び方からして気持ちが悪いし、そこここに出てくる 「女性原理」 とか 「魔女の末裔」 とか、フェミ+オカルトかぶれっぽい記述も生理的に受け付けない。
    そもそもこの人とは生きている時代が違うかな。宮迫さんは私の母世代なので、「すてきな女性になりたい」 「すてきな老女になりたい」 と過剰に思い込んでいるふしがある。一方、私にはなぜそんなことにこだわらなければならないのかわからない。だいたい、年をとったら別の人間になるわけではないのだから、そのままでいいのではないの? あるいは、若かったころに 「そのまま」 でいられなかったのが宮迫さんであり私の母の世代の女性たちなのかもしれないけれど。宮迫さんはこの本を書くことで老いていく自分を肯定したかったのかな。
    沖縄のおばあさんたちについて書かれた章はおもしろかった。
    宮迫さんの考えが私の好みと致命的に違っているだけで、エッセイ本としては悪くないと思うので星 3 つ。

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