- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480814371
作品紹介・あらすじ
そうそうたる書き手たちがわれこそはと名告りをあげ手を染める…いったいぜんたい「文章読本」はなぜこうも書かれつづけるのか?圧倒的に男のディスクールでもあったこのジャンル百年の歴史の歩みにズバズバと踏み込み、殿方、ごめんあそはせとばかりに、容赦なく、やさしい蹴りを入れる新世紀××批評宣言。
感想・レビュー・書評
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この本を読むまで「文章読本」というジャンルを知らなかった。
文章読本とは、文章の書き方を教える本のことらしい。
古今の様々な文章読本を比較検討して、叩き切る様が痛快だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【夏の読書 3冊目】
古今東西の文章読本さんをズバズバと斬り捨てる1冊です。語りがとてもユーモラスでにやりとさせられながら読み進めました。また、作文教育の歴史にも触れられており興味深かったです。
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文章の書き方本を皮肉る本。
だけども、本筋は日本において、文章がどう捉えられてきたのかについて。
その概観へ迫る本。
テクニックがあるから面白く読める。 -
イヤミたっぷりだが面白い。
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メタ文章読本
カバー下が派手 -
【閲覧係より】
谷崎潤一郎から脈々と続く「文章読本」の系譜。文芸批評家・斎藤美奈子がそれら「文章読本」というジャンルを紐解く。文芸史の一端を覗く批評本であると同時にそれら「文章読本」が如何にして書かれたのか、背景や趣向、技を窺い知ることができます。
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所在番号:910.26||サミ
資料番号:10181537
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ひさびさの斎藤美奈子。あいかわらず書きっぷりが面白い(この本はかなり初期のだから相変わらずなんてのはおかしいかもね)。ちょっと長くて後半飽きるけど。
装丁 / 祖父江 慎 -
斎藤美奈子のおちょくりが冴える1冊。やはり好きです。
学校図書館に勤めていますと、やはり作文やら何やらの様子を目にしますな。特に読書感想文とか。
そのあたりの考察は面白いモノがあると思います。
形骸化しているというか、惰性でやっているように見える読書感想文。
「無理はしなくていいですよー」などと声かけをしていますが、そこを歴史的経緯を踏まえて説明することができ…そう。何となくですが。
文体を服に喩えるのは、面白いと思いました。
分かりやすい比喩でござゐますな。