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- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480814418
作品紹介・あらすじ
女は女優、男はパイロットの卵。そんな二人が、NYで出会って恋をした。「帰国する、君に会いたい」と電話があった矢先、高齢の父のボケが始まる。ウンコとオムツ。その間をぬって続く仕事とデート。こうして、恋と介護に揺れ動く怒涛の日々が始まった…。
感想・レビュー・書評
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そんな無茶苦茶な…と思ってもそれが現実。
それが普通の家庭だったなら、疑問すら持たないのだろう。
大人になって初めて世界が見え、世界が見えたからこそ家族を再認識する。
そんな家族もそのひとつだけど、どんなイメージも現実の前には脆い。
イメージで人と人は関われないから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先輩がインタビューしていて、気になっていた人。
「介護まっただなか」ではなく、基本兄嫁が介護して、自分は週に1回やればよいほう、という立場。
誰よりも稼いでいると自負する一方、やはり自分ばかりお洒落で楽しいことしているという負い目も感じている、その感情をストレートに文章している。
逆にいえば、男ばかり仕事という楽しいことをして、介護という面倒なことを女におしつけている、という不満から結局恋愛を成就させることなく終わらせている。
ハゲを口にできない上っ面な会社組織を「恐い」という感覚。
脳梗塞に倒れた父に対し「もうアカン」と面と向かって言える母の距離感。
そうしたちょとした視点がするどいなあと感じる。
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