イルカも泳ぐわい。

著者 :
  • 筑摩書房
4.04
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本棚登録 : 1072
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480815590

作品紹介・あらすじ

Aマッソ加納、初めてのエッセイ集! Webちくまの人気連載「何言うてんねん」に書き下ろしを加えた全40篇を収録。言葉のアップデート、しすぎちゃう?

感想・レビュー・書評

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  • 岸本佐知子さんと朝井リョウさんがこの本を推していたので読んでみる。

    ところで加納愛子さんて何者? 知らない…。
    Aマッソというコンビで芸人だったので、読む前にYouTubeでネタ&芸風を予備知識として頭に入れた。
    漫才だったりコントだったり、時に(加納愛子の)1人芸になったりとバラエティに富んでいた。

    この本を読んでみて、何を考えてネタを作っているのかが少しわかった。

    その場面で使われるべき"言葉にこだわる"。
    なぜそれが"ふさわしい表現"なのかの理由をひねり出す。

    この本のタイトル「イルカも泳ぐわい。」もそう。
    人が普段普通に行う事に文句を言われ、返す言葉としては、
    「そらコーヒーも飲むわい、風呂も入るわい」だと当たり前すぎてだめで、
    「そらコーヒーも飲むわい、イルカも泳ぐわい。」は、「んっ?」と思わせる素晴らしい表現らしい。

    「何言うてんねん」と聞き手の思考回路を一瞬乱すことに努力を惜しまない。
    そして、隙をついて一気に自分のペースに引き込むのが芸風のようだ。

    その加納愛子さんは、完璧に岸本佐知子さんが繰り出す手裏剣を全身に受けまくっていた。
    衝撃を受けたのは『ねにもつタイプ』と『なんらかの事情』らしい。
    その本を読んだ加納さんの感想が「…この人、何言うてんねん…」。

    吉田浩美さんが同じ本を読んで、完全にツボにハマった時の感想「なにこれ?最高!」と発したのと同じだ!

    加納愛子さんのエッセイも、岸本佐知子ワールド的な雰囲気があるが、無理して作っている感が時々伝わって来る。
    ウケを狙っている職業の加納さんと、ウケるウケないは気にしていない岸本さんとの差かな。

    まあ、そこそこ面白かったので、またエッセイが出たら読みますョ♪

  • ダメ出しされたネタを小説に? Aマッソ加納が語る創作の舞台裏
    https://crea.bunshun.jp/articles/-/28516

    筑摩書房 加納愛子(Aマッソ)『イルカも泳ぐわい。』
    https://www.chikumashobo.co.jp/special/amasso_kano/

    筑摩書房 イルカも泳ぐわい。 / 加納 愛子 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480815590/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      角田光代×Aマッソ加納が語り合う、使命と才能「一つのものを信じ続けられるということは強い」|Real Sound|リアルサウンド ブック
      ...
      角田光代×Aマッソ加納が語り合う、使命と才能「一つのものを信じ続けられるということは強い」|Real Sound|リアルサウンド ブック
      https://realsound.jp/book/2022/03/post-990542.html
      2022/03/24
  • 加納さんの感覚はなんか不思議だった。そこにあるモノからとか、自分の記憶の中のものから声がする感覚を持ってるんだなと感じた。

    お笑いのネタもかけてエッセイも書けるひとは繊細なんだなと思うことが多い。加納さんに対してもそう思った。

  •  ちくまのウェブ連載を中心にまとめたAマッソ加納によるエッセイ集。ファンなのでウェブ連載の頃から読んでいたけど1冊の本になると違った味わいがあってオモシロかった。エッセイは角度が大切であり独特だからこそ本著が唯一無二だと思える。芸風としてはツッコミゆえに写実的な方向かと思いきや、エッセイはファンタジーな内容も多くて意外だったし最後の小説も含めてそちらの方向性が断然好みだった。
     とにかく言語感覚が鋭敏で日常なら聞き流したり、聞き落としたりするだろう言葉を取り出して、どこをどうオモシロいか丁寧にほぐしていく。さらにほぐしていく過程で放たれる著者からの言葉もオモシロい。いつそのパンチラインがやってくるか?それも読んでいるあいだワクワクできる要素だった。それが一番象徴されているのはタイトルになっている「イルカも泳ぐわい。」という言葉。本著での説明をそのまま引用する。しゃべくり漫才好きとしては首がもげるほど頷いた。

    ツッコミセリフであり、なおかつ確実にウケを狙いにいっている箇所ではないので、笑いが起こるかどうかという話ではない。なんの脈絡もなく発せられたこの言葉に、得もいわれぬ漫才の色気を感じたのだ。

     あと最近怒らなくなって人間として成長しているなと思っていたけど、冷や水ぶっかけられるようなこのパンチラインもめっちゃ好きだった。

    不思議なことにそれは「成長」の皮をかぶっている。「前ほど腹が立たなくなった」ということだ。  感情が鈍っている。二〇代は、見るもの全てに腹が立っていた。自分にも腹が立っていた。

     帯にコメントを寄せているのが岸本佐知子と朝井リョウというのも意図を感じるというか「並みの芸人エッセイとは一味違いますよ」という編集者のメッセージを感じた。とにかくThe W、絶対優勝して欲しい!

  • なんだこれ、何を読んだんだ!心の内を覗けると思っても、最後にいつも煙に巻かれてしまう。「何言うてんねん」と突っ込まされてしまう。自分では絶対にできない言葉の組み合わせがあって楽しかった。
    「一旦十三時で」に書いてあった『時間の教科書』の感じとてもわかる!0から1を生み出せる人って、いつもこんなことを考えているのか……
    文章ってこんなに自由でいいのかと思ったし、こんなに自由に書けるものなんだなと目から鱗でした。意味がなくてもいいんだなと言うか、読んでいるだけ、音だけで楽しい文章だったなあ。

  • 2022年11月
    キレッキレな文章。著者は発想からしてわたしとは全く異なるタイプの人間だと思うけれど、読むと、なるほどそうだよねと妙に納得させられてしまう、不思議な説得力。すごい。

  • 分かったような分からないような

  • 2021/8/25読了。

    読み始めたキッカケはAマッソのファンなので。

    日常の出来事や過去の思い出などがAマッソ節全開で書かれており、普段のネタの感じが好きなのでどんどんハマっていった。

    加納の繊細さも伺える。

  • 感心するほど文句垂れててウンザリするほどテンポが良くて呆れちゃうほど爽やかで、親友にはなれないかもしれないけど、休み時間におっきな声で話してて欲しい。バレないように大切に盗み聞いて、帰り道1人で思い出してフフって笑いたい。すき。

  • 人生で初めてエッセイというものを読んだ
    芸人さんは観察力が本当に鋭くて、
    しかもそれを言語化するのがめちゃめちゃ上手いから、
    エッセイで語っている風景や心情が手にとるようにわかる。
    日常生活においての
    「〜だな、あーでもちゃうか、〜もあるから、〜やな、、」
    のような、脳がコンマ何秒で整理する瞬間を言語化してくれるから、自分と同じ思考回路が出てくるとと嬉しくなる。

    ときどき理解に苦しむ話は出てきたけど、
    全体的には甲高い声でしゃべりまくる加納さんの「すべらない話」だったし面白かった。
    終始地元の友だちのたわいもない話を聞いているような感触だったから、
    読書中、最寄りの駅まだ大丈夫かなって確認した時に目に入った「錦糸町」という文字にとても寂しさを感じた。

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著者プロフィール

加納 愛子(かのう・あいこ):1989年、大阪生まれ。ワタナベエンターテインメント所属。2010年、お笑いコンビ「Aマッソ」を結成。MBSラジオ『Aマッソのヤングタウン』(毎週木曜22:00)、テレビ東京『正解の無いクイズ』(毎週月・火・水曜17:30)にレギュラー出演。4月からは新番組テレビ朝日『A LABBO』(4/2より毎週火曜25:56)が放送開始となる。また、中京テレビ『スナック女子にハイボールを』(4/4より毎週木曜25:04)では、初の連ドラ単独脚本を担当。著者に『イルカも泳ぐわい。』(筑摩書房)、『これはちゃうか』(河出書房新社)、『行儀は悪いが天気は良い』(新潮社)。新たに小説集『かわいないで』(文藝春秋)の発売も発表された。YouTube『Aマッソ公式チャンネル』も好評配信中。

「2024年 『イルカも泳ぐわい。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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