テーブルの上のファーブル

  • 筑摩書房
3.70
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本棚登録 : 570
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784480816344

感想・レビュー・書評

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  • ああもう、ずるいよ、とつぶやいて本を閉じる。また開く。やっぱりずるい。


    お二人の本は、隙があるのに緻密です。
    読む人に想像と妄想の余地を許しながら、しかしものすごぉく計算してある。でもそれが嫌味ったらしくなく、肩肘張らない。
    これはすごい。

    「ふふふ、これ面白いわよね」
    「ああ、いいねえ、これはどう?」

    そんなお二人が見えるよう。
    それが、とても、うらやましい。
    短歌や俳句に「お、いいな」と思える人は是非読んでみていただきたい一冊。
    この短さの中のこの完成度は、気持ちいいです。

  • 話の終わりが用意されている小説をずっと読み続けていると、こういう風に断片がたくさん集まり気がつくと世界が構築されている本というのは途中で不安になる。
    不安になるけれど、読み終わって振り返ると不安になった自分をちょっと可笑しく感じて、安心してもう一周してみようかな、と思える。

  •  
    『すべては机上の空論から、すなわちテーブルの上から始まってゆきます。
    空に昼月、机上に昼酒。酔いがまわったら、昼寝もまたよし。
    雑誌のようで、絵本のようで、雑誌でも絵本でもない。あたらしい本のスタイル。』

  • 2007.9.8読了。<br>
    クラフト・エヴィング商会の作品は個性的で何度読んでも面白いな、と思います。今回のは初読みだったのですけど、また読み返したくなりますね。<br>
    でもって、タイトルも遊び心満載です!<br>

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「タイトルも遊び心満載です!」
      この懲り方が、センスの良さを充分判らせて呉れる。変だけどお洒落って、こう言うコトなんだと納得してしまいます。
      「タイトルも遊び心満載です!」
      この懲り方が、センスの良さを充分判らせて呉れる。変だけどお洒落って、こう言うコトなんだと納得してしまいます。
      2013/01/25
  • 本作り実況中継な対談が面白い。ほんっと巧いなぁ。大好きだ。

  • 綴りの罠にかかっていた。机上の空論で、昼酒片手に酔いしれる時間があるのは、とても幸せなことだと思う。レインコートを着た犬は、サントラのほうもじゅうぶん気になる。そして、針がとぶ、a piece of cakeを読み返したくなった。ゲストに岸本佐知子さん登場。ちゃっかりフジモトマサルさんの絵も。悔しくはないが、どうにも術中にはまった感は否めない。字が小さいのは難点だが、それでも個人的には好きな一冊。

  • 書体が素敵、上品な気持ちになれる本。

  • 定食のような本
    本作りって楽しそう

  • 13年も前の本。
    あの物語もこの物語も、夜から昼への転換後に描かれたのか。
    集大成というよりは、索引かな。

  • おもしろい。その一言に尽きる。
    空間の使い方がステキなんだよなぁ。

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