齋藤孝の速読塾: これで頭がグングンよくなる!

著者 :
  • 筑摩書房
3.49
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本棚登録 : 780
感想 : 155
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480816511

作品紹介・あらすじ

二割読書法、キーワード探し、呼吸法から本の選び方、読む時間の作り方まで、著者実践の秘訣を大公開。

感想・レビュー・書評

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  • 斉藤孝の速読塾 斉藤孝(著)

    斉藤孝の本は はじめてよむ。
    結構,ユニークな 読み方を提案している。
    読むという行為が 次のステップへの行動ができるために
    どうするのか という実践的な読書方法。

    速く読むには 捨てる技術が必要だ
    ということがわかった。
    つまり,知りたいことだけを読めばいいのだ。

    読書することは 同調することであり
    批判することでもある。観察力と推理力を養い
    系譜として とらえることが大切だ。
    そのことによって,生きるための判断力が養われる。

    速読のポイントは
    二割読書法 トロだけ読む。

    読むレベルには 読んで要約できること。
    コンセプトのない書評では 読んだと言えない。
    おもしろかった。何々が足りない という感想だけではね。

    新しい価値を付与する。新しい切り口を見つける。
    オリジナルのアイデアや提案、見方を出すことが必要である。
    自分なりの 角度。視点がいる。

    結局は 理解が足りないことや
    理解していることを拒否しているのが問題で
    愛よりも 理解する力が必要である。

    表現するチャンスを逃さないことだ。
    偉大な思想家とは 概念を大量に輩出している人である。
    先入観や凝り固まり,固執しないことが知性である。

    説明能力や整理能力を高めることが必要となる。
    読むことだけでなく 如何にアウトプットできるのか。

    とにかく,速読 というより、読書力 重視ですね。

  • 何度か読んでいる本であるが、久しぶりに再読した。

    本書を読んだからと言って、速読の技術が身につく訳ではない。全体としては、本を早く読むための小ネタ集という感じだ。

    本書で目指す速読は、単に早く読んだり、たくさん読むことではない。本の内容を把握した上に、新たな価値を付与して、オリジナルなアイデアや提案、見方が出せることである。

    本書の最重要箇所は、二割読んで八割理解する「二割読書法」である。まずは、「本は最初から最後まで読むものではない」という概念を頭に入れて、それから、読書を多くこなすことで、訓練的に身に付けるしかない。

    速読系の本は十数冊以上は読んだが、本は全部読むものではないという概念は良く出てくる。本の内容にもよるが、実際には、2割拾って、8割を捨てるのは難しい。こればかりは、そういうものだと割り切って、多読して慣れていくしかない。

    齋藤孝氏の本は総じて読みやすく、大きなハズレはないので、本を読むことに関心があれば、多くの人におすすめできる内容である。

  • 思っていた速読法とは違ったけれど、理にかなった方法だと思った。
    そして、いつも本屋さんで立ち読みをする時にやっている方法だった。

    速読するだけでなく、レビューを書く習慣をつけて、Aレベルの読書が出来るようにしよう!

    本の内容が思い出せるようなレビューを書くようにしよう!

    と思った。

  • 本を読む時間にも、贅肉はある。

    イマイチ集中していなかったり、
    自分にとってあまり価値のないところに時間をかけてしまったり、
    漫然と読んで何も残らなかったり。。

    それらを削ぎ落とすための、著者の工夫が書かれている。
    アウトプットを仮想し、インプットに目的を与えることで
    神経が研ぎすまされる、そんな人間の性質を上手く引き出す工夫
    だと言えるかもしれない。

    著者も触れているが、小説や詩集では使いたくない技術だし、再説明できることだけでインプットの価値は測れないとも思うけれど、効率化してもよい種類の読書には効果的かもしれない。特に全体に対する勘のようなものを養う視点は、目指したいところである。

  • 「上機嫌の作法」もそうですが、私の世界を広げてくれる方だなとしみじみ思いました。全部は真似できないけど、意識を変えてもっと難しい本にも果敢に立ち向かってみたい。
    ザックリ、パラパラでも1回読んだことにしちゃう、っていうのは目からウロコです。途中で挫折するぐらいならザックリ読みで1回目を通してみるほうがよっぽどいい。
    この感想がザックリすぎるのはいかがなものかと思うけど(汗
    別にとってる読書ノートには相当書き込みました。また読み返そうっと。

  • 2011.5.22-26
    図書館

    水道橋博士が、何かの雑誌でオススメしてたので読んでみた。
    単純な目や脳のトレーニング的な手法ではなく、速読するための考え方や、コツがわかるという感じ。無駄無くいかに記憶に定着させるかの手法をいろいろなパターンで書いており、とっつきやすい。
    今まで速読術がイマイチだった人も読んでみる価値あり。

  • ・本を読んだときの理解力は3段階に分かれる
     Cレベル:本を読んでもすぐ忘れてしまうランク
     Bレベル:いちおう本の内容把握はできる、つまり要約力はあるというレベル
     Aレベル:新たな価値を付与して、オリジナリティのアイディアや提案、見方が出せる
    ・本を読むことで新しい概念をゲットする
     その概念を自分のものにし使えるようにする
    ・本を読むことは視点移動である
    ・二割読書法
     (大事なところだけをマグロをさばくように拾って読む)
     (ヘリコプターでキーワードを拾う)
     (著者はピラミッドを1から順番に作っていかなくてはいけないが、読者は2、3段飛ばしてもいい)
    ・1ページだけでも黄金は黄金
    ・書店で本を選ぶトレーニング

    今勉強している、呼んでいる内容が全体のどこにあたるのか把握することが大事。
    とにかくざっくり読んでいくのかな

  • 本は偉人・著名人が自分のためだけに開いてくれる講演会。
    (本内の192ページの個人的解釈です)

    現代の知識人から、
    ナポレオンなどの過去の偉人、
    はたまた好きなアーティストなど、
    話ができたら奇跡のような人物であっても、本を読むことでその人の視点や言動、考え方を知ることができる。

    この本でこのことに気がついて、
    本をもっと読みたいと高揚しています。

    他にも、本の読み方を
    ・どう考えて読むかといった意識的な所
    ・印を付けたりキーワードを見つけながら読むといった
     物理的な所
    両面で具体例をたくさん交えながら教えてもらえます。

    本は最初から最後まで読むべし。
    という強迫観念から自由になろうとか、
    右ページだけ読み進めて内容を把握していくとか、
    なるほど!と思える発想がいくつも出てきますので
    何かは、やってみたいことが見つかると思います。

  • 2割だけよんで、8割の内容を理解する
    多読する
     →知識が深くなる
     →一つにこだわりすぎない
    表現するチャンス、アウトプットを逃さない
     →強制的な場を作れると尚良い
     →期限を決めてしまうのも良い
    著者の考えになりきる
     →自分と違う考えでも受け入れる
     →著者の主張やテーマに違和感を感じたら注目
    本の中の大事だったことを3つ挙げる
     →ベスト3方式も良い
    本を読む時間がないと思うなら本当にダメが時間を挙げる
     →電車の中など案外読めるのに逃している

  • 内容は読書術の初歩から高度な評論家レベルまで。
    2割を読んで8割捨てる。これは読書術でよくある公式。聞き飽きた。
    本の中で引用したい文を持つといいらしい。人に話すと知的に見える。
    読書は情報を得ることもだが読者の集中力を養うこともできるという。

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著者プロフィール

岐阜聖徳学園大学教育学部教授

「2024年 『「憲法上の権利」の体系』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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