ライツ・オン!: 明治灯台プロジェクト (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
3.64
  • (4)
  • (15)
  • (12)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 72
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480816764

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白かったです。
    ただ灯台好きにとっては、どの程度フィクション化されているのかが気になります。
    やっぱりブラントンが書いた「Building Japan 1868-1876」と「The Japan Lights」を読みたいなぁ。
    和訳本が出ないかなぁ。

  • どこにあってもいつの時代でも差別ってあるよね。

  • 土橋章宏の本はこれで3冊目。軽い感じで、テレビドラマや映画のようにテンポがよく進む。他の小説家には無いテンポなので、これからも読んでいきたい。

    明治のお雇い外国人と、混血児、そして日本のからくり名人と技術者が、それぞれの思いで灯台を作り上げる話。自己啓発的な台詞も所々隠されていて、読後感がよい。

    星四つなのは、重みがない分しかたがない。

    下記にその自己啓発的台詞を要約してのせる:

    41:居場所は自分で造るものだ。待っていても誰も容易をしてくれない。銀のスプーンをくわえて生まれてくるような人もいるが、ほとんどは自分で場所を用意しなければならない。能力と努力でね。

    93:悪口を言う人など黙らせればよい。その人が恐れたり尊敬するほどの力をつけてね。侮辱されて傷ついているだけではダメだ。努力しないと何も変わらない。相手を変えられないなら、自分が変わるしか無い。

    152:だがこのとき丈太郎はまだ気づいてはいなかった。努力すれば世界の方から近付いてくることを。ようやくその手は彼のところに届きはじめていた。

    154:おぬしのことをよく思わないものの為に時を奪われてなんとする?・・・くだらぬ者たちの為に脳を動かすのはムダの極み。人の一生は短いぞ。時がなさ過ぎる。

    258:ジョー。世界はそんなに恐ろしいところじゃない。

  • あまり印象に残らなかった。

  • 明治初期、お雇い外国人として日本にやって来たリチャードは暗い日本の海を照らすため、灯台を建てる事業に関わります。けれど現地の人と文化や思想の違いがあり・・・。リチャードは実在の人で、彼が建設したほとんどの灯台が未だに現役で使用されているそうです。

  • ストーリー的に少し物足りない気もしたが、爽やかな読後感。リチャードと丈太郎がそれぞれ生きがいを見出だしていく様子に励まされる。田中久重がいい味出している。「お主のことをよく思わない奴らに時を奪われて何とする?…くだらぬ者たちのために脳を動かすのは無駄の極み。人の一生は短いぞ。時がなさすぎる」「難問こそが人生の喜びですわい」

  • 日本の灯台建築に貢献した、「日本の灯台の父」と呼ばれた英国のリチャード・ブラントンをモデルにしたお話。結構有名な人がいろいろ出てきました。しかもからくり人形とか久留米絣とかアラ鍋とか地元のことが出てきてなんだかかなり親しみも持てて。あっさり読めて面白かったです。点灯(ライツ・オン)!とみんなで叫んで灯台の灯りがともったシーンには思わず感動。店頭で目にして面白そうだったので読んだ作品ですが、この作家さん、超高速!参勤交代やまらそん侍を書かれた方だったとは・・・

  • なかなか面白かった。
    維新から西洋化していく過程でいろんな葛藤があったんだろなー

    通訳としての視点と技術者としての視点と…
    リチャードブラントン、灯台の父
    犬吠埼灯台も彼が手がけたらしい

  • むしろライトノベルか。

  • 明治時代、灯台造りに携わる人々を描いたエンタメ小説。雇われ外国人技師として灯台を作りに来たリチャードと通訳の丈太郎を中心に話が進む。
    コンプレックスを抱える丈太郎の成長が目覚しく読んでいて気持ちいい。村人たちとの交流も良かった。
    描写があっさりなところが多かったのが残念。ページ数多くなっても、もっと読みたかった。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。2011年「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を受賞し、同名映画は第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞を受賞。さらに同名の小説で作家デビューを果たす。他の著書に『幕末まらそん侍』『超高速!参勤交代 リターンズ』『引っ越し大名三千里』『スマイリング』『チャップリン暗殺指令』など。

「2022年 『決戦!賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

土橋章宏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×