幻想の類型学

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480821799

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  • 『日本霊異記』から『源氏物語』や『今昔物語』、『方丈記』、『雨月物語』を経て、幸田露伴や坪内逍遥、泉鏡花といった近代の日本文学にいたるまで、古典的な作品のいくつかを読み解きつつ、日本人が死後の世界についてどのように考えてきたのかをさぐる試みがおこなわれています。

    著者は、加藤周一が『日本文学史序説』のなかで、日本人は眼前の現実を越えることがないと論じていることに対して異論を提出しています。本書では、仏教が日本に伝えられて以来、この国の死生観にどのような変容が生じたのか、とくに生と死にまつわる観念が日本人の幻想をどのように触発し、どのような文学作品を生み出してきたのかというプロセスを追いかけています。

    著者の目論見は非常に興味深く感じましたが、仏教が伝えられる以前の日本人の死生観や他界観との関係についても、思想史的な観点からアプローチしてほしかったように思います。

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