森茉莉かぶれ

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 85
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480823618

感想・レビュー・書評

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  • 森茉莉さんも素敵だが、早川茉莉さんも相当素敵です。私の中では2人は同列。文章もなんとも言えぬ淡い紫色のようなロマンチックなもので、読んでいて心地良い。所々で森茉莉さんのお手紙や写真が出てくるのだが、それがまたたまらない。どうしても森茉莉は森茉莉。そんな森茉莉を愛してやまぬ早川茉莉さんの愛情溢れる文章。読んでいて幸せな時間でした。

  • 森茉莉が好きでたまらない著者による森茉莉への手紙(ラブレター?)という形式をとったエッセイ。濃いです。私も森茉莉ファンですが、早川さんの情熱には完敗です!知らなかった森茉莉の意外な一面にふれることができて満足でした。あらためて森茉莉さんの随筆を読みたくなりました。

  • 全編、森茉莉さんへの著者からのラブレター。

    カフェを第二のすみかとし、パリを愛した茉莉さんの足跡を真似るように、著者はそのライフスタイルの中に惑溺するていを以って、作品と森さんへの愛を語ります。

    実は途中で読むのを止めたのですが、それでも内容が特に読み残しがあって惜しい感じではなく…。

    これを読む前に『贅沢貧乏』でも『マリアのうぬぼれ鏡』でも『甘い蜜の部屋』でも、森さんのご著書に気に入りを作っておかれてからご覧になると、我が意を得たりで同好のファン語りも倍楽しいと思います。

    逆にこれを入り口に森茉莉さんに踏み込むのは難しいかな。作品紹介をほとんどしていなくて、既読であることが前提の本なので。

    けれども…。
    ゆったりやわらかい語り口。

    気だるく寂しい休日に読むには、悪くなかったです。一度に私のように読み切ろうとすると飽きるので数日に分けて眠る前のお供にでもお読み下さい。ナイトキャップにはぴったりの一冊ですよ。ただし、お供はお酒じゃなくお紅茶を、ね。

  • 再読。
    銀月荘に住む著者。
    銀月なんてとっても素敵な名前で誰かに教えたくなるけど
    今住んでいるアパート名を本に書くなんて大丈夫なのかしら?

  • まあ、筆者の、森茉莉に対する個人的偏愛ラブレターの側面は否めないものの。

  • 著者が手紙という形で森茉莉に対する想いなどを書き綴った本。

    森茉莉の本いっぱい読んでる人だともっと楽しめるかもしれない。
    だけど、全然読んでんだことなくても楽しめる。そしてどんなものかなって森茉莉の本が読みたくなる。
    森茉莉の人となりとかが書かれていて、この人ってこんな人だったんだ!って良い意味で裏切られました。ファンの間では周知の事でも森茉莉のエッセイならだけど小説しか読んだ事ない人は目からうろこだと思う。私もそうだった。そしてどんどん森茉莉の魅力に惹かれていくという・・・。この本の著者が森茉莉のファンということもあると思うけど。
    これを読んでるおかげで、昔買った「恋人たちの森」を出してきて読んでます。「贅沢貧乏」もパラ読みしました。でももっといろいろ読みたくなってきた。

  • 森茉莉の歩いた下北沢界隈を散歩してみたくなった。

  • 読んだ期間*2009年9月30日~2009年10月8日

    “どこにいても、何か読んだり、書いたりせずにはいられない”

  • 2009/10/1図書館で借りる
    2009/

  • 美の世界

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著者プロフィール

早川 茉莉(はやかわ・まり):編集者、『すみれノオト』発行人。編書に森茉莉『貧乏サヴァラン』『紅茶と薔薇の日々』、岩本素白『素湯のような話』、『エッセンス・オブ・久坂葉子』、『なんたってドーナツ』、『スプーンはスープの夢をみる』など。著書に『森茉莉かぶれ』など。

「2024年 『片山廣子随筆集 ともしい日の記念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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