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- / ISBN・EAN: 9784480832023
感想・レビュー・書評
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これもすごく面白かった。
この本は『真夜中に海がやってきた』に続く形をとるので、先ず『真夜中〜』を読むことをおススメしたい。
主人公も同じだし、前作の終わりからの続きの物語だし、他の登場人物や過去もそのまま投影されているから。
それからこの本の面白いところは、文章のレイアウトにもある。
段落、標準体と斜体、ページの使い方、文字組み、言葉の見せ方にすべてこだわっている。そうして全体で物語をつくり上げているところがとても興味深い。
水から掬い取った言葉をまるで泡のように表現したりする。
この本は、女性の方が興味深く読めるような気がする。
<産道うんが>というキーワードがあり、カオスというキーワードがあり、
前者の指す命の連鎖と後者の指す命の喪失と、人間と世界と自然を渾然一体となした物語を、子供を護る母親を主人公にして描いているから。
生命の源は女性の子宮。赤い血、赤い狂気。喪失する青。
エリクソンの小説は、いつも私の創作意欲を駆り立たせる。またあとで読み直したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いとうせいこう曰く「うわ、確かに選りすぐりの今だ。」
その一。
確かに凄い。
独白と物語が同時進行で流れていく。
腰を据えて読む必要を感じたので、図書館には返却。
購入しよう。 -
三人称があらゆる瞬間に飛び込んでくるので、読みわけに慣れるまで少しかかる。
あらゆるメタファーが混在するので、読書初心者にはハードかと。
美しい一文が、あらゆる場面で輝いていて、読み進む度に胸をうたれる。小説の可能性の奥深さ、 -
新潮2010年2月号より
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2010.01.17 朝日新聞に紹介されました。
ロサンジェルスに巨大な湖が出現するらしいです。。
著者の他の作品は、「真夜中に海がやってきた」 -
100117