エクスタシーの湖

  • 筑摩書房 (2009年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480832023

みんなの感想まとめ

テーマは母の愛とその恐怖、命の連鎖と喪失を描いた作品であり、前作からの続編として主人公や登場人物がしっかりと繋がっています。特に、女性の視点から描かれる物語は深い感情を呼び起こし、読者に強い印象を与え...

感想・レビュー・書評

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  • これもすごく面白かった。
    この本は『真夜中に海がやってきた』に続く形をとるので、先ず『真夜中〜』を読むことをおススメしたい。
    主人公も同じだし、前作の終わりからの続きの物語だし、他の登場人物や過去もそのまま投影されているから。

    それからこの本の面白いところは、文章のレイアウトにもある。
    段落、標準体と斜体、ページの使い方、文字組み、言葉の見せ方にすべてこだわっている。そうして全体で物語をつくり上げているところがとても興味深い。
    水から掬い取った言葉をまるで泡のように表現したりする。


    この本は、女性の方が興味深く読めるような気がする。
    <産道うんが>というキーワードがあり、カオスというキーワードがあり、
    前者の指す命の連鎖と後者の指す命の喪失と、人間と世界と自然を渾然一体となした物語を、子供を護る母親を主人公にして描いているから。
    生命の源は女性の子宮。赤い血、赤い狂気。喪失する青。

    エリクソンの小説は、いつも私の創作意欲を駆り立たせる。またあとで読み直したい。

  • ふむ

  • 三人称があらゆる瞬間に飛び込んでくるので、読みわけに慣れるまで少しかかる。
    あらゆるメタファーが混在するので、読書初心者にはハードかと。
    美しい一文が、あらゆる場面で輝いていて、読み進む度に胸をうたれる。小説の可能性の奥深さ、

  • 新潮2010年2月号より

  • 2010.01.17 朝日新聞に紹介されました。
    ロサンジェルスに巨大な湖が出現するらしいです。。
    著者の他の作品は、「真夜中に海がやってきた」

  • 100117

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著者プロフィール

(こしかわ・よしあき)1952年生まれ。明治大学文学部教授。1990年代よりアメリカとメキシコの国境地帯で混交文化をめぐる調査を行なう。2009年よりキューバに通い、アフロ宗教サンテリアの通過儀礼を受ける。2013年、サンテリアの最高司祭(ババラウォ)の位を受ける。著書に、『トウガラシのちいさな旅──ボーダー文化論』(白水社)、『ギターを抱いた渡り鳥──チカーノ詩礼賛』(思潮社)、『壁の向こうの天使たち──ボーダー映画論』(彩流社)、『あっけらかんの国キューバ──革命と宗教のあいだを旅して』(猿江商会)、『周縁から生まれる──ボーダー文学論』(彩流社)、『オリチャ占い』(猿江商会)などがある。

「2022年 『カリブ海の黒い神々 キューバ文化論序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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