猫語のノート (単行本)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 121
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480832078

感想・レビュー・書評

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  • 『猫語の教科書』の姉妹編。

    「やれやれ、いくら言葉をつくしても、猫の美しさを表現できない。何とも言えない趣きがあって、崇高で、悲劇的で、喜劇的。均整、至高性、威厳、あらゆる魅力を備えていて、優雅。一言で言えば、ああ、美しい…」
    著者・ポール・ギャリコの語る「猫」。
    自宅でなんと27匹もの猫を飼っていたという。
    それだけでも驚きなのに、ギャリコの語る猫愛は計り知れない。
    本書は飼い猫の写真それぞれにコメントを載せている『ノート』。
    どれをとってみても、猫一匹一匹に寄り添い、猫それぞれの性格や気持ちを理解しようとしていることがとてもよく分かるものばかり。
    そしてどの猫も実に生き生きと自由気儘に生きている…なんて羨ましい。私もギャリコの猫になりたい。

    こんなに猫愛に溢れるギャリコも「長くつきあってみたところで、彼らの本質は謎であって、私はいまだにその謎を解明できずにいる」というのだから、「猫」がいかに魅惑に満ちた生き物であるかが分かるというもの。
    あくまでも見返りを求めないギャリコの純粋な猫愛に圧倒されながら、今年の「猫の日」ももうじき終わりを迎えるのであった。

    • りまのさん
      mofuさん
      おはようございます。
      猫って、とっても魅力的 ですよね♪私も、この本、読んでみたいです。 ♡ 
      りまの
      mofuさん
      おはようございます。
      猫って、とっても魅力的 ですよね♪私も、この本、読んでみたいです。 ♡ 
      りまの
      2021/02/23
    • mofuさん
      りまのさん、ぜひぜひ(^o^)
      りまのさん、ぜひぜひ(^o^)
      2021/02/23
    • りまのさん
      ありがとうございます ♡
      ありがとうございます ♡
      2021/02/23
  • 『猫語の教科書』の姉妹編。
    こちらは猫たちが紡いだ詩を収めた1冊です。

    原題は「Honourable Cat」(あがめよ、猫を!)
    猫好きの心をくすぐるタイトルではありませんか!
    普段の生活の一幕でも、猫たちの目線で見ると味わい深いなぁと思います。
    のら猫、家猫、子猫にボス猫…詩を作る猫たちもさまざまで、無邪気な詩もあれば神秘的な力を感じさせる詩もあります。

    「猫のことばがわからないなんてどうかしてるわ!」
    「おごりこそ、永遠ですのよ」
    「ぼくは世界の中心だから」
    …などなど、きっと我が家のにゃんこも心のどこかで思っていそうだなぁ、と思いながらにんまり。

    そんな中で特に好きな部分が次の引用。
    「そう、わたしはあまやかされた役立たずよ。まちがいないわ。それで、そういうのが、気に入ってるの」
    こんなセリフを読むたびに、さらににゃんこが可愛く見えてしまうのだから、猫の魔力は強力です。

  • 猫たちによる気品ほとばしる詩集。ネコチャかわいいよ。。。巻末のギャリコのエッセイには猫愛と猫崇拝にあふれている。

    【さらに猫のゴロゴロほど心を満たしてくれる音が、他にあるだろうか。これを上回るのは、きげんの良い猫がゴロゴロいいながら鳴くときの、いわゆる「ゴロゴロニャーン」だけだろう。これを譬えれば、天上の音楽というところか。】

    【やれやれ、いくら言葉をつくしても、猫の美しさを表現できない。何とも言えない趣きがあって、崇高で、悲劇的で、喜劇的。均整、至高性、威厳、あらゆる魅力を備えていて、優雅。一言で言えば、猫は、ああ美しい……。】

    かのウォルト・ディズニー御大がギャリコの小説「トマシーナ」の映画撮影に取り組んでいた際のエピソードも話されていて、それがまた愉快のなんのって。リハーサルでは問題なく成功していたのに、主演を演じる茶トラの猫ちゃんが本番では決して指示通りの動きをしてくれずウォルト・ディズニーをブチ切れさせたというのは、いかにも猫らしい気まぐれ加減で微笑ましく誇らしい。
    ハァ、猫がこの世に存在していてくれてほんとうによかったよ。

  • あの「猫語の教科書」に姉妹編があったとは!
    猫を見ていると、勝手に台詞をつけてしまいます。「眠いんだから邪魔するな!」とか「何か見つけた、なんだこれ?」とか。人間の言葉に置き換えて、理解したふりをしたくなるんですね。しかし文筆家はそれで終わりにはしません。短くてもひとつの物語を感じるような文章にしたてあげます。遊びを楽しんでるかと思えばハードボイルドが出てきたり。マザーグースみたいなリズムのある作品があるかと思えばブレイクの詩のパロディがでてきたり。もう、「うそニャン」とかいうな!可愛いすぎる!と悶えまくります。
    巻末に猫に関する著者の考察は鋭くもユーモアに溢れていて、笑っちゃうやら反省するやら。猫はお返しをするなんて約束をしていない、とか、猫派は計画的にネズミをいたぶりはしない、等々猫を介して人間のだめっぷりが浮かび上がってくるようです。つい「猫は可愛いから何をしても許される」なんて思い上がった発言をしてしまうのですが、いけませんねぇ。人間のような生き物は猫に奉仕させてもらえるだけありがたく思わなくては(?)

  • 猫語の教科書の姉妹版。
    写真とそれにあわせた詩、最後にギャリコのエッセイ。
    お気に入りは
    Man(人間)
    鼻が長くて
    目つきが悪くて
    声はみみざわりで
    そのくせおしゃべり。
    毛皮もなくて
    しっぽもなくて
    足はたったの2本しかなくて。。。。
    友達づらもとくいだけれど、
    すぐ裏切るから
    信じられない。
    あー、わたし
    人間じゃなくてよかったなぁ。

  • 猫派による猫と猫派のための詩集?

    そこのけそこのけ、子猫が通る
    が、好きです

  • ちょっとした詩集みたいな感じ。猫語の教科書みたいなユーモアを期待するとちょっと肩透かし。しかしこれはこれでいい。

  • 「謎に満ちた高貴な存在」を目指しているけど、真逆な私。。。

    筑摩書房のPR
    「謎に満ちた高貴な存在である猫。「ただ、わたしたちをあがめなさい」とのメッセージに始まる本書は、彼らの内なる声をたくさんの写真とともに収録。『猫語の教科書』続篇。 」

  • ネコ。写真。詩?
    ただただカワイイ。
    「待ってるの」が特にカワイイ。

  • 猫語の教科書に続いて、こちらも読んだ(≧∇≦)

    ついに昨夜は夢にまで出てきた(((o(*゚▽゚*)o)))
    ただ、ニャーニャーないてるだけだったけど。

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著者プロフィール

1897年、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学卒。デイリー・ニューズ社でスポーツ編集者、コラムニスト、編集長補佐として活躍。退社後、英デボンシャーのサルコムの丘で家を買い、グレートデーン犬と23匹の猫と暮らす。1941年に第二次世界大戦を題材とした『スノーグース』が世界的なベストセラーとなる。1944年にアメリカ軍の従軍記者に。その後モナコで暮らし、海釣りを愛した。生涯40冊以上の本を書いたが、そのうち4冊がミセス・ハリスの物語だった。1976年没。

「2023年 『ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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