彼女の名前は (単行本)

  • 筑摩書房
3.93
  • (17)
  • (24)
  • (10)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 409
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480832153

作品紹介・あらすじ

韓国で130万部、映画化された『82年生まれ、キム・ジヨン』著者の次作短編集。「次の人」のために立ち上がる女性たち。解説=成川彩 帯文=伊藤詩織、王谷晶

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これは小説なのだろうか。淡々とした文章たちはスケッチのように短く、ありふれた痛みや、小さな勇気を大胆に切りとる。実在の女性たちへのインタビューを、短編小説の形に書き直したのが本書だという。これは本当にあったこと。今この瞬間にも、世界中で起こっていること。とりわけ、私たちの住むアジアで。

    ヴァージニア・ウルフの呼びかけを思いだす。女性が書くということ。みんなが少しずつでも書いて、声をつないでいくこと。わたしもそろそろ書いてみようと思う。語るべきことはある。誰の人生にもそれはあるんだ。



    世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数2020で、韓国は108位、日本はさらに下の121位。先進国最低レベルどころか、対象国全体でも下から数えて30番目くらいである。韓国のみなさんは強くて、きっとBLACKPINKやBTSみたいに、すぐに欧米レベルに飛んでいってしまうのだろうけれど、僕たちも彼女たちにインスパイアされながら、黙ることなく声を上げていきたい。「これは正しくない」と主張しつづけることで、黒人はバスの座席に座れるようになり、女性は自分のお金を持てるようになったのだから。

  • 韓国のベストセラー作家による注目の新刊! 現代社会の不条理と闘う女性たちの「強さ」に励まされる短編小説集『彼女の名前は』(2020/11/03 17:00)|サイゾーウーマン
    https://www.cyzowoman.com/2020/11/post_310164_1.html

    「次の人」のために。28編の希望 対談=小山内園子×すんみ
    読書人WEB
    https://dokushojin.com/reading.html?id=7714

    筑摩書房 彼女の名前は / チョ ナムジュ 著, 小山内 園子 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480832153/

  • 友人からお借りしました。
    ありがとう!
     
    82年生まれキムジオン からの流れで。
    実際の声を聴く。

  • この本に出てくる女性たちの物語を読んで、いかに自分が恵まれた環境にいるかが身に沁みた。現代の日本より韓国の方が遅れているというか生きていくのに厳しい社会なんだなと思った。読むと苦しい。苦しいけど目を背けてはいけない現実・ストーリーがここにある。

  • 世代も立場も違う女性たちの、ごく短く綴られた物語たち。彼女たちの日常を、つぶやきを、思いをそっと掬い上げるような。一人一人の物語なのに、読み進むうち、韓国に限らない、女性の置かれている場所を俯瞰してみているような思いになる。そして、うねるような、韓国の姿が見える気がする。

  • ナプキンが買えない学生の話、30年前の中学生の私だ。
    学校休めず、制服汚してるのに気づかないふりをしてやり過ごした日、誰にも助けてと言えなかった。
    彼女たちの話を読みながら、色々なことポツポツ思いだして、ああ、私頑張って生きてきたなあって。
    セクハラやパワハラ、貧困、差別、格差社会、誰もが一度は傷ついたことがあるのでは?
    彼女たちに共感できるのでは?社会を変えていきたいよね。

  • 辛いな、と思いながら読んだ。多くの人が経験したであろう短編集。でも他人事では無い。あとがきにn番部屋事件へのコメントがあり感動した。

  • インタビューをもとに再構成された女性一人称の小説。様々な年代の韓国女性の人生の一部分がオムニバス形式で染みてくる。『82年生まれ キム・ジヨン』と同様、フェミニズムの視点から、日本と状況が似ているなという部分が多いが、違うなと感じる部分も。具体的には婚姻時の親戚関係の密度の高さと、ストライキによって労働環境が改善した例が出てくるところだ。

  • 韓国と日本は、似ていないようで似ているし、似ているようで似ていない。
    キム・ジョンさんもそうだったが、この本で語りを披露しているたくさんの韓国の女性たちと日本の自分との絶妙な距離感が心地よい。そして日本と微妙に違う環境で立ち上がる彼女たちに勇気をもらう。女性なら読んで損はない。

  • 2021年2月の今、読むべき本。
    今までの悔しさを思い出したり、自分の母親に思いを寄せたりしつつ、声をあげること、それを続けることの大切さを思い知った。

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年、韓国・ソウル生まれ。梨花女子大学社会学科卒。卒業後は放送作家として社会派の「PD手帳」「生放送・今日の朝」など時事・教養番組を10年間担当した。2011年、長編小説『耳をすませば』で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。16年に発表した『82年生まれ、キム・ジヨン』は韓国で130万部を超える大ベストセラーになり、世界25カ国で翻訳されている。

「2021年 『ミカンの味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

チョ・ナムジュの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
劉 慈欣
寺地 はるな
カルメン・マリア...
レベッカ ソルニ...
レティシア コロ...
川上未映子
宇佐見りん
ソン・ウォンピョ...
グレイソン・ペリ...
レティシア コロ...
有効な右矢印 無効な右矢印

彼女の名前は (単行本)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×