英国的経験

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480838049

作品紹介・あらすじ

作家の人生や、作品をたどり、英国の本質について考える味わいぶかいエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 映画「めぐりあう時間たち」(2002)をみてヴァージニア・ウルフに興味が湧き読んでみた。

    著者は英文学者・翻訳者でカズオイシグロの「遠い山なみの光」も訳している。この本では英文学の研究や数々の自らの翻訳で得たイギリス文学の背景としてのイギリスの歴史的洞察をのべつつ20人余の小説家が解説され、ヴァージニア・ウルフはもちろん、E.Mフォースターやジェイン・オースティンなど映画の原作本も読んでみたい、とイギリスという国にますます興味が湧いた。

    植民地経営国として植民地での異文化の経験、階級社会としての貴族の館での物語、近代化の波にゆらぐ古い家族、そして新しい女性像の出現、など「NHKテレビ英会話テキスト」に1984年から3年間36回にわたって連載されたものをまとめたものなので、とても読みやすい。

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著者プロフィール

1931年横浜生まれ。翻訳家・横浜市立大学名誉教授。おもな訳書に、ドラブル『碾臼』、ロレンス『息子と恋人』、ブルックナー『秋のホテル』、『オーウェル評論集』など多数。2018年没。

「2022年 『インドへの道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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