「チャタレー夫人の恋人」と身体知: 精読から生の動きの学びへ

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480838117

作品紹介・あらすじ

知性と五感をフルに使って「世界中で最も誤解されている古典小説」を、とことん読みこむ。"あたま"と"からだ"の融合から、新しい生の地平を拓こうと挑む、野心的で切実な論考。

感想・レビュー・書評

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  • なんだラカンの話か。

  • これは興味深い。猥褻小説として毀誉褒貶の激しい『チャタレー夫人の恋人』翻訳者自らが表現の音韻分析まで踏み込みながら、本書がいかに観念と肉体を結び付け、身体性と言語的思考の接続へ踏み込もうとしたのかを精読により明らかにしていく。何より興味深いのが、最後に紹介される著者の行ったワークショップだ。朗読やダンスのトレーニング、他者と「触れる」セッションを通じた上で前書の解釈を行っていくこの試みは、読書を私たちの知っている読書の向こう側へ、読むことと経験することを結びつける身体知の可能性を切り開こうとしている。

  • 著者の文学の授業用テキストとして去年購入。武藤先生の授業は面白かったなぁ。おしくらまんじゅうとかしたね。授業中にね。ね。

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授
1958年生まれ、ウォリック大学大学院卒(Ph.D.)。著書に、『「ドラキュラ」からブンガク』、『「チャタレー夫人の恋人」と身体知』、『ビートルズは音楽を超える』など。訳書に、D. H. ロレンス『息子と恋人』(小野寺健と共訳)、『D. H. ロレンス幻視譚集』、フォード・マドックス・フォード『かくも悲しい話を……情熱と受難の物語』、マーガレット・ドラブル『昏い水』、サミュエル・バトラー『エレホン』ほか多数。

「2022年 『D・H・ロレンス研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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