1927年、神奈川県に生まれる。東京大学文学部哲学科を卒業。1950年、遠藤周作と同じ船で渡仏。カルメル修道会に入会、修道のかたわらリヨン、リールの各大学で学ぶ。1957年、カルメル会を退会し、日本人の心情に合ったキリスト教を広める決意をもって帰国。その志を再会した遠藤周作と共にする。1960年、司祭となる。遠藤を通して作家との交流も深く、高橋たか子、安岡章太郎らに洗礼を授ける。その志の実践として1986 年以降、若者らと共に「風の家」運動を主宰し、機関誌「風」を発行する。良寛を愛し、法然に傾倒する日本人神父として親しまれる。2014年3月8日逝去。『井上洋治著作選集』全10巻+別巻全詩集(日本キリスト教団出版局)など著書多数。
「2023年 『日本とイエスの顔 [増補新版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」