思想のアンソロジー

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480842718

作品紹介・あらすじ

厖大な書物とむきあい思索を重ねてきた思想家吉本隆明。その思索の全体を、アンソロジーに仮託した戦後最大の思想家の集大成。

感想・レビュー・書評

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  • 正直言ってちょっと難しかった。いや、ちょっとでなく大分かな。古い文献などからの引用は訳も書いてあって親切でした。分からない事が多かったけど、読んでみてよかったです。

  • 読みやすい。

  • 大江匡房『傀儡子記』から中山みき『おふでさき』まで、思想としての日本を紹介してくれた大変ありがたい本である。もちろん、日本の思想はヨーロッパの思想のように思想それ自体で成立するものではない。事物に触れて語られる行為が思想なのである。そのため全貌を通事態的に視ることは困難なことであった。このような試みはありがたいとしか言いようがない。
    「関の孫六」が「関の真五郎供」であり、おもろ語と中世日本語がほぼ同言語であったことを指摘しているが、ぼくらも「ごろつき」のことを「ゴローグヮー(小)」と言っていた。「五郎」というのは「立派な男子」の総称であり、「ゴローグヮー」というのは「半端者」ぐらいの意味であったのであろう。

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著者プロフィール

1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。著書多数。2012年3月16日逝去。

「2023年 『吉本隆明全集33 1999-2001』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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