忘却の整理学

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 571
レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480842909

作品紹介・あらすじ

頭を働かせるにはまず忘れること。情報・知識でメタボになった頭脳を整理し、創造・思考の手助けをするのは忘却なのだから。『思考の整理学』の続編。

感想・レビュー・書評

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  • 「忘れてしまうこと」は、悪いことじゃない。むしろ、新しいことを考えるには、忘れることが必要。

    なにかをインプットしたあと、その大部分を忘れた後でそれでも忘れきれないことがエッセンスであり、そこからオリジナルの思考に結びつく。

    テクノロジーが進歩し続ける時代にあって、記憶することに頭を使うより、思考のプロセスに重きをおく、それてわいいんだと思う。
    記憶力がない自分をもっと肯定してあげよう。

  • ベストセラー『思考の整理学』の著者による、忘却擁護論。
    記憶することが良いことだともてはやされ、忘却は悪者にされているが、果たしてそれは本当なのだろうか、という問題提起から始まる。
    そして、記憶と忘却は車輪の両輪、陽と陰であるという説明が展開される。
    気楽に読めるエッセイではあるが、著者の見識の高さに唸らされる。

  • 忘れることが思考することには必要、と説く本。書いたもの、考えたことを寝かせる(一度忘れる)ことや、寝て頭を整理してから思考することの有用性など。

  • 10.10.11
    ブックフェアで購入

  • 忘却を欠陥として考えるのではなく、肯定する。
    知と忘は表裏一体なのではないか。

    朝、かんがえ
    ひるは、はたらき
    夕がたに食し
    夜は眠れ
    ウィリアム・ブレイク イギリスの詩人

    忘却にさらすことで、命ある知識になる。
    忘却には大いなる価値があることを認識した。
    頭の中の自然な取捨選択に任せることもいいようだ。
    しかし一方で脳には未知の力があるとも私は思っている。

  • 思考の整理学の続編。
    忘却という要素が非常に重要であること。
    情報の入力のしっぱなしがダメなこと「入れたら出す」
    原稿なり学会発表なりちょっとの時間「寝かす」作業って凄く大事だと思う。

    「田舎の学問より京の昼寝」というコトバが妙に印象に残った。人間はやはり環境が大事ということかな。


    時間が経って忘却したらもう一回読もう。

  • 図書館

  • 2009年12月10日 初版

    忘却が持つ意味を見つめ直す。

    何でもコンピューターが覚えてくれている時代からこそ「忘却」にもっとスポットライトがあってもよいのではないか、という視点から、その重要性を考え直すという一冊。

    要点を一行にまとめれば、

    まず忘れ、そこから思考しなさい

    ということになるだろう。

  • 記憶ではなく、忘却に話題を当てなるほどな〜と思った一冊である。頭を整理して休み休み記憶することが大切。よく遊び、よく学べと言うことである。

  • 一日を過ごすと大小のゴミが頭の中に散乱し、いわゆるエスや自我みたいなものにとらわれるということで、瞑想に近いものを感じる。昔は忘れっぽいことを悪いことだと感じていたけど、最近自分の中では、同じ本や類書を繰り返し読むと地ならしされて、だんだんつながっていく感覚がある。本書に戻ると、これがすごいのは、短いエッセイの数々はテーマ、結論が同じであり、エピソードは全然覚えなくていい。つまり、忘却してよいものであり「忘れていい」実感を伴った練習ができることにある。

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2019年 『やわらかく、考える。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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