神なき宗教: 「自由」と「平等」をいかに守るか (単行本)

  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480847256

感想・レビュー・書評

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  • 著者の言う「宗教的無神論」という立場はよくわかる気が
    するし、私の立ち位置もその辺りであると思う。だが所々で
    見受けられる著者の個人的直感によるのではないかと思わ
    れる断言、「ヌミノーゼ的経験(非理性的で深く感情を揺さ
    ぶる何物かを感ずるという経験)は、進化上の利益や何か
    深い心理学的必要性によって起源と内容が説明できるような
    感情的経験にすぎないものではない。」であるとか、「宇宙
    の説明については終わりが無く無限後退を受け入れなければ
    ならないとすると、美はもはや皮一枚の厚さしかないものに
    なってしまう」などについては、かなり引っかかるもので
    あった。宗教的経験すら脳科学によって説明できる可能性は
    0ではないと思う。仏教や神道、年中行事になってしまった
    宗教的慣行について全く触れられていないことも含めて、
    やや物足りない印象だった。まぁこちらが理解し切れて
    いないという可能性も無くは無いのだが(苦笑)。

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著者プロフィール

ロナルド・ドゥオーキン(Ronald Dworkin):1931年マサチューセッツ州ウースター生まれ、ハーバード大学、オックスフォード大学モードリン・カレッジ、ハーバード・ロースクールで学ぶ、法律事務所(Sullivan & Cromwell)に勤務後、イェール大学教授に就任、1969年オックスフォード大学法学部教授に就任、法理学講座で教鞭をとり、同大学を退職後、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン法学部教授となる、1976年からはニューヨーク大学教授も兼任、2013年2月14日ロンドンにて81歳で死去。水谷 英夫:1973年東北大学法学部卒業、弁護士(仙台弁護士会所属)。

「2016年 『民主主義は可能か?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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