金持ち父さんの投資ガイド 入門編

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480863362

作品紹介・あらすじ

投資についての本を読むのは初めてで、もしかしたら複雑すぎるのではないかと心配している人も心配にはおよばない。読者のみなさんにお願いすることはただ一つ、自ら学ぼうという姿勢を持って、先入観にとらわれることなく柔軟な頭で最後まで読み通すことだけだ。たとえすべてが理解できなくても、この本を最後まで読み通せば、いま実際に投資をしている多くの人や、いま投資に関して他人にアドバイスを与えている人たちよりも、投資についてずっとよく知ることになるはずだ。

感想・レビュー・書評

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  • 金持ち父さんシリーズ3冊目。
    今回も蛍光ペンが手放せない。

    前の2冊のおさらいのような内容ではあるが、何度も繰り返すことで、気付きがあり、より深く考えることが要求される。
    資産、負債、税金、失敗、教育。

    人は限りなく可能性の低い恐怖に怯え、無限の可能性を秘めた自由を放棄する。失敗を避けることで学びの機会を失う。

    誰もがこの本のような価値観では生きていない。
    でも、自分に嘘をついているならば、本当にそれで良いのだろうか。

  • 【感想】
    こういう本を読んでいると、投資ってのは恐ろしく面倒で、地味で退屈で、それでいて無知無学だと非常にリスキーなものなんだなーと思った。
    年々知識のバージョンアップやケアが必要で、うっかりしているとすぐに無一文になってしまう可能性もある。
    投資とは、お金持ちになるためのMUSTではなく、数ある内の1つのツールである事をしっかりと腹落ちさせなくては。
    ただ、この面倒さへ取り組むことが、金持ちとその他大勢を分けるポイントなのも確かだな。
    「投資をしている人は華やかでカッコイイ」という憧れがあったが、案外地道なんだなと思った。

    対話形式の本は、雑談や無駄な例えが多すぎて、逆に頭に入ってこない・・・・
    内容が冗長だと、結局この本のポイントや1番伝えたかった事は何なのかが、スンナリと理解できない。

    とまぁ、長々と感想を書いたが。。。
    結局は投資をしていない人が読んでも教訓となることは薄く、畳水練になっちゃうんだなと思った。
    やってみないと分からないし、心に響かないんだろう。

    普通のサラリーマンが駄目とかは思わないが、手っ取り早く収入を高める為には他にも収入ツールを設けないといけない。
    そして、「ファイナンシャル・リテラシー」を高めないといけない。
    今の収入のままでいいのか、脱却したいのか、まずはそこから考えた上でチャレンジしよう!!


    【内容まとめ】
    0.投資家の基本「金持ちはお金のために働かない。金持ちは自分のためにお金を働かせる。」

    1.SECはリスクの大きい投資から一般投資家を守る。同時に、世界で最も良質な投資からも締め出している。
    「SECが最悪の投資から大衆を保護する一方で、最良の投資からも締め出している。」
    「一般の人は殺菌消毒された投資、SECのガイドラインに沿った投資対象にしか投資ができない。」

    2.洗練された投資家は「3つのE」を持っている。
    ①教育(education)
    ②経験(experience)
    ③ありあまるお金(excessive cash)

    3.コインの裏表を見る
    早々に諦めるのではなく、どうすればその問題をクリアできるかに頭を働かせる。
    ある人が「私にはそれを買うお金はない」という時、その人はコインの片面しか見ていない。
    「どうすればそれが買えるようになるだろうか?」と言ったその瞬間、コインのもう片方の面が見えてくる。

    4.投資はただのプランだ。
    単調で、退屈で、ほとんど機械的と言っていいほどの、金持ちになるためのプロセスだ。
    レシピ通りにパンを焼くのと同じくらい単純で退屈なことだ。

    5.お金を儲けるためにやらなければいけないただ一つのこと。
    自分が何をほしいと思っているかを知り、プランを立て、それに愚直にかじりついて実行することだけだ。

    6.ファイナンシャルリテラシーがリスクを減らす。
    投資は危険ではない。ファイナンシャルリテラシーを持っていない事が危険なのだ。

    7.腹が立ったら10数えろ。ひどく腹が立ったら100数えろ。
    それで頭が冷えたら、ただ相手に「申し訳がなかった」とだけ言う。
    どんなに腹が立っても相手を責めやしない。そんな事をしても、何の得にもならないからだ。



    【引用】
    投資の技術面に関して知りたいのなら、この本を読んでも全ての答えが得られるとは限らない。
    この本は、一代で財を築いた金持ちの多くが、どのようにしてお金を作り大きな富を手にするに至ったか、そのやり方に洞察を加え、紹介するためだ。


    p11
    ・適格投資家の3条件
    1.年間収入が20万ドルを超える
    2.夫婦の年間収入が30万ドルを超える
    3.夫婦の純資産が100万ドルを超える

    SEC(アメリカの証券取引委員会)がこの条件を定めたのは、世界で最も質が悪く、リスクの大きい投資から一般投資家を守るため。
    同時に、世界で最も良質な投資からも締め出している。


    p19
    ・まずビジネスに強くなる。
    平均的な投資家は、ビジネスについてほとんど知らず、大抵は個人として投資をする。
    「私のビジネスが私の投資を買う。大抵の人は、ビジネスオーナーとしてではなく個人として投資をするから金持ちになれない。」


    p27
    金持ちの投資家も普通の投資家も安全について考えなければならないのは同じだが、金持ち投資家はそれに加えてより多くのリスクを背負うにはどうしたら良いかを考えなければならない。


    【第1章】何に投資したらいいのでしょう?
    「SECが最悪の投資から大衆を保護する一方で、最良の投資からも締め出している。」
    「一般の人は殺菌消毒された投資、SECのガイドラインに沿った投資対象にしか投資ができない。」


    p45
    洗練された投資家は「3つのE」を持っている。
    1.教育(education)
    2.経験(experience)
    3.ありあまるお金(excessive cash)


    【第2章】しっかりした土台を築く
    ・投資家の基本
    金持ちはお金のために働かない。金持ちは自分のためにお金を働かせる。


    【第3章】金持ち父さんの16の投資家レッスン
    1.道を選ぶ
    大抵の人は、金持ちになる為に快適さが損なわれたり不安に感じなければならないのなら、金持ちになりたくないと思っている。

    優先順位として
    ①金持ちであること
    ②快適であること
    ③安心していられること
    この3つはどれも重要だが、まず「金持ちであること」を最優先にすることが重要!


    2.コインの裏表を見る
    →早々に諦めるのではなく、どうすればその問題をクリアできるかに頭を働かせる。
    ある人が「私にはそれを買うお金はない」という時、その人はコインの片面しか見ていない。
    「どうすればそれが買えるようになるだろうか?」と言ったその瞬間、コインのもう片方の面が見えてくる。

    ・安全を求める心が不足を生み出す。
    安全を求めれば求めるほど、その人の人生には不足が出てくる。安全と不足は足並みを揃えて進む。


    3.なぜ投資はわかりにくいのか?
    →様々な投資手法があり、人によって意見も別れるため。
    投資手法
    ①買う、持ち続ける、祈る(ロング)
    ②買って売る(トレーディング)
    ③売って買う(ショート)
    ④オプション売買(トレーディング)
    ⑤ドル・コスト平均法(ロング)
    ⑥仲介
    ⑦貯める

    ・投資対象すべてに精通している人はいない。
    「投資の対象となる商品も、投資の手法も実にたくさんの種類がある」


    4.投資はプランだ
    世の中にはたくさんの異なる投資商品や投資手法がある。
    車の種類と同じで、たくさんの違ったニーズを持ったたくさんの違った人がいるからだ。

    ・投資商品にこだわりを持ちすぎるのは危険!
    自分のプランに対して最も最適な選択肢を選ばなければいけない!
    投資手法は、目的地に僕らを運んでくれる乗り物にすぎない。


    5.言葉が人を金持ちにする
    今よりお金持ちになるために必要なのは、お金に関する語彙を増やすことだけだ。


    6.単純なプランを守り通す
    多くの人は、投資という不可思議なものについて自分が少ししか知らないことに気づき、自分よりそれについて知っていそうな相手を信頼して、すっかりお金を任せてしまう。

    投資はただのプランだ。
    単調で、退屈で、ほとんど機械的と言っていいほどの、金持ちになるためのプロセスだ。
    レシピ通りにパンを焼くのと同じくらい単純で退屈なことだ。


    p114
    完全に機械的に株式を選ぶ方法が、株式を選ぶことを職業にしている人たちの80%に勝る。
    どの銘柄を選んだらいいか全く知識がなくても、直感的ではなく完全に機械的な投資方法に従って投資すれば、専門家の大部分よりもいい運用成績を上げることが可能だ。

    考えないようにすればするほど、より少ないリスクで、心配もずっと少なく、より多くのお金を作り出すことができる。


    p118
    お金を儲けるためにやらなければいけないただ一つのこと。
    自分が何をほしいと思っているかを知り、プランを立て、それに愚直にかじりついて実行することだけだ。


    7.自分に合ったプランを見つける。
    ①きちんと時間をかけ、これまでの人生について静かに考える。
    ②この人生という名の贈り物に、私は何を求めているか?と、自分に問いかける。
    ③しばらくは誰とも相談せず、自分だけで考える。
    ④ファイナンシャル・アドバイザーに電話する。


    8.将来どうなりたいか決める。
    「この世には、金持ちになりたいとだけ思っている、君のような人間が大勢いる。問題は、君のような人間の大部分が、お金の面で安心した状態でいられること、快適な状態でいられることがどんなものかを理解していないことだ。」

    p132
    多くの人は、1番大事な資産である自分の時間を無駄に使い、大したプランもなく人生をさまよい歩いている。
    安心していられる状態になることだけを考えるのではなく、人生に何を求めているかを本気で考えなくてはならない!


    p136
    安心・快適・金持ちであること
    この3つの価値観を満たすファイナンシャルプランをしっかり持っているか?
    金持ちになりたい人にはこの3つ全てが必要だ!!


    9.どのプランにも支払うべき代価がある。
    ・金持ちは時間を買う。
    時間を貴重なものとして捉え、それに値段があると考える。

    p143
    大抵の人は金持ちになりたいと思っているが、まず時間を投資しようという意欲のある人はいない。手っ取り早く金持ちになろうとしているだけだ。


    10.投資が危険ではない理由
    金持ちになるための第1ステージは、投資をする前に自分自身をコントロールすることだ。
    プランと、それを実行するための自制心と、いくらかの決意を持っている事が最低条件だ。

    ・外側ではなく、内側に入って内情を知らないとうまくいかない!


    11.テーブルのどちら側に座りたいか?
    金持ちになりたいなら、ただ一生懸命に働いてお金を貯めるよりも、ずっと多くの高度なお金に関する知識が必要だ!


    12.投資の7つの基本ルール
    投資家としての経験と教育を充分に積むことに焦点を合わせれば、莫大な富が手に入る。

    ①どの収入のために働いているか自覚する。
    ・勤労所得
    基本的な収入。一番の課税対象なので、富を築くのには苦労する。

    ・ポートフォリオ所得
    株式、債権、投資信託など「ペーパー」資産からの所得。紙の資産は他のどの資産よりも管理が非常に楽。

    ・不労所得
    特許権やライセンス契約料も含まれるが、一般に不動産所得が多い。

    ②勤労所得を他の所得に変える。
    勤労所得の内訳を、できる限り効率よくポートフォリオ所得あるいは不労所得に変える。

    ③勤労所得の安全を確保する。
    勤労所得を不労所得やポートフォリオ所得に変えてくれそうな証券=セキュリティを買って、勤労所得の安全を確保する。

    証券=資産ではない。
    資産は君のポケットにお金を入れてくれるものだ。逆に、負債は君のポケットからお金を取っていくもの。
    証券が資産なのか負債なのか、見極める事が必要!


    13.ファイナンシャルリテラシーがリスクを減らす。
    投資は危険ではない。ファイナンシャルリテラシーを持っていない事が危険なのだ。

    財務諸表は学校を出た後のきみの成績表だ。
    しかし、困った事に大抵の人は財務諸表の読み方を教えてもらっていない。あるいはそのつけ方を知らないから、学校を出てしまうと自分がうまくやっているのかどうか全く知る事ができない。
    個人的な財務諸表では落第点を取っているのに、いい給料をもらって大きな家に住んでいるからという理由で、自分はうまくやっていると信じている人は大勢いる。

    投資家になって金持ちになるプランを立てている人にとって、財務諸表に関する実務的で正しい知識を身につけることは必要最低限の条件だ!


    14.簡単に分かるファイナンシャル・リテラシー
    p210
    ・ファイナンシャルリテラシーの基本は「損益計算書」と「貸借対照表」

    損益計算書
    →収入と支出

    貸借対照表
    →資産と負債

    負債を資産と呼ぶべきではない。あるいは資産と思って負債を買ってはいけない。
    負債ならばそれを負債と呼び、しっかりと管理すること!


    p246
    腹が立ったら10数えろ。ひどく腹が立ったら100数えろ。
    それで頭が冷えたら、ただ相手に「申し訳がなかった」とだけ言う。
    どんなに腹が立っても相手を責めやしない。そんな事をしても、何の得にもならないからだ。

    嘘をついたり、他人を責めたり、自分を正当化したり、投げ出したり、否定したりしていては、何も学ぶことはできない。


    p265
    ・お金に関する90対10の法則
    お金を儲けるのにお金は必要ない!
    資産を買わずに資産の欄を埋めるには、どうすればいいのか?
    お金で資産を買うのではなく、資産の欄に資産を作り出すこと。

    最大の資産は頭脳。
    アイデアという無価値のものをお金に変える。トラッシュをキャッシュに変える!

  • ファイナンシャル・リテラシーの大切さを強く感じさせる本。
    投資=危険という考えの人は、一度読んでみてほしい。
    人生プランを綿密に立て、事前に勉強して投資している人は全体の何割いるのだろうか。
    投資をするにあたっての心構えが身につくと思う。
    財務諸表をしっかり読めるようになろうと思った。

  • 心構えについて書いてある、投資に関しての心構え基礎本。

  • 『プロの投資家を目指す方には非常に有益な専門書』

    ■読了時間 4時間15分
    ■この本をオススメする人
     ・投資で生計を立てることを目指している方
     ・ファイナンシャル・リテラシーを高めたい方
    ■感想
     『金持ち父さん・貧乏父さん』シリーズの第3弾。金持ち父さんシリーズは本書で始めて読みましたが、前二作を総括したような内容とのことで、前作を読んでいなくても問題ありませんでした。

     本書は入門編であり、"金持ちになるための思考法"を中心に語られています。基本的には金持ち父さんと著者の対話形式で進んでいくため、重厚な本ですがストーリー調で読みやすい工夫が施されています。原作は2000年頃に発売されたものですが、20年程経った今読んでも金言にあふれた非常に有益な一冊であると感じました。

     日本人は特に、ストレスを伴う労働に対して対価を得ることこそが正義、という貧乏父さんの思考に近い人が多いと思います。確かに自分の親世代ではそれが最善の方法である時代があったかもしれませんが、現代では働き方の選択肢が増えており、金持ち父さんの思考、すなわちファイナンシャル・リテラシーを高めることはとても重要であると思います。

     私自身、投資を始めた今、金持ち父さんの言う「投資は物事を単純なままにしておくことが大事」という考え方は身に染みて実感できます。投資が危険だと思っている人は、本書を読めば知識が不足しているのに投資に手を付けることが危険だということに気付けると思います。

  • 「お金持ち」というものになったからこそ改めて味得するところがある最良のシリーズ。この本では時代のトレンドがどうのとか、具体的なhowの話がどうのということは言ってない。徹頭徹尾、自分の意思決定を自己責任で引き受けられるようになりなさいよ、だからこそ自己マスタリーを高めるため、知識こそが力ですよというのを述べています。外を見る前にまず自分、内側を見ることが大事ですね。

  • 「金持ち父さん貧乏父さん」の第3段。
    クワドラントでI(インベスター)が金持ちの到達点としながらも、その前段階としてB(ビジネスオーナー)の経験が大切とし、その考え方が物語で書かれています。
    内容のうち3分の2くらいは焼き回しの内容と思われましたが、過去作を読んでからだいぶ年月が経っていたので、改めておさらいになりました。

    特に印象に残ったのは、投資をするためにお金が必要ではないかという問に対して、必要ではないという教え。
    お金ではなく資産(知恵)を使うことで、学生が巨額の収益を得たエピソードはBの世界(ひいてはIの世界)が垣間見え、なるほどと思いました。

    投資はプラン、基礎としてはファンダメンタル分析が大事。特にSからBに行くにはマスト。
    財務諸表で物事を見られるように、おさらいし直そうと思います。あとはビジネスで見る着眼力を!

    なお、上級編は年収200万ドル以上を目指す真の金持ちを目指す方向けに書かれた内容のようです。
    私はまずは小金持ちの目標達成からで良いかな。

  • 『人の資産を買わずに自分で資産を作り出す』
    『考えることは最も過酷な仕事だ。だからそれをやろうとする人がこんなにも少ないのだ。』

    なるほど。

  • 金持ちになりたいなら執念が必要

    ビジネスオーナーになるか、投資家になるか。
    ビジネスシステムの構築
    投資の勉強に時間をかける
    特に会計の知識をつける

  • このシリーズを読んだのは4冊目だけどいかに自分の意識が貧乏父さん寄りかをまた改めて思い知らされた。
    ロバート・キヨサキは一貫して人に与えることが金持ちの第一歩のようなことを言われてたけど多分この本の内容はそれを証明するようなものだと思う。
    全てとは言わないけれどかなり金言に満ちていると思う。

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著者プロフィール

世界中の数千万人の、お金に対する考え方に挑戦し、それを変えてきた。彼の主張はしばしば伝統的な知識と対立するが、そのストレートな語り口と、大胆で時に不遜な発言は、多くの人々の支持を集めてきた。キヨサキは今日、ファイナンシャル教育の情熱的な推進者として世界中で認知されている。

「2019年 『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロバート・キヨサキの作品

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