金持ち父さんの予言

  • 筑摩書房
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480863539

感想・レビュー・書評

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  • 1. 概要
    金持ち父さんを書いたロバートキヨサキが、アメリカの近未来を予想した本。
    日本にも当てはまることが非常に多く、参考になる。

    2. 感想
    ロバートキヨサキの書いた本を読み、新たな考えを知ることができた。
    そんなロバートキヨサキが近未来を予想したということで読んでみた。
    内容は、アメリカが2015年あたりを目途に財政破綻するのではないかといった内容で、資産を買ってそれを耐え忍ぶことができる人間のみが、メリットを享受できるという内容だった。
    資産とは、不動産や銀に注目しているようだ。
    内容についてはアメリカについて書かれたにも関わらず、ほとんどの内容が日本にも当てはまるということは偶然ではないだろう。
    アメリカの言いなりになっている現在の状態では、まさに一連托生といった状態なのだろう。

    3. 総合評価
    おススメ度★3
    今後の起こりうる可能性を述べた一つの見解として参考にすると良いだろう。
    また、それの予防策もキヨサキなりの考えを知ることができる。

  • 流れ
    法律が変われば未来も変わる

    株式市場の大暴落が近い将来にやってくる

    パーフェクトストームに耐えるための方舟を作る

    方舟で自分をコントロールする

    『自分がうまくやれるシステムに留まるのは当然さ。
    もし私がお父さんの立場でも、たぶん同じことをしたと思う』(P. 62)
    ビジネス書を見ていると、お金持ちになりたいなら
    リスクをとって、起業しろ!みたいなことがよく書いてあります。
    しかし、それができる人は少なく、実際に金持ちになる人は多くありません。
    それは当たり前のことなのです。
    現在の安定を捨てて、または今の仕事を捨てて
    新しい仕事を始めるということは、ゼロから始めるということになります。
    いままでそこそこ稼げていたシステムを捨てるということは、
    万人にとって必ずしも得策ではありません。
    著者の言う金持ち父さんでさえも、自分に安定を供してくれるものがあれば、
    起業せずに、それを手にしていただろうと言うのですから、
    やはり安定していることは、誰にとってもとても魅力的なのです。
    だから、いま自分がうまく言っている仕事を持っていて
    起業に踏み切れない状況だったとしても
    恥ずべきことでも責められるようなことでもないのです。


    『今私がこんなにも金持ちでいられるのは、
    隠れる避難所がなかったからだ』(P. 65)
    起業というのは、平均的であるよりもずっとたくさんのお金を手に入れて
    平均よりも大きな住居を構え、
    また高級な車を悩むことなく購入できる
    それくらいの富を手に入れられる可能性があるからこそするものです。
    そうでなくて、普通につつがなく暮らしたいというのであれば、
    起業に伴うリスクは割にありません。
    例えば、公務員になって安定した生活が送れるのであれば
    わざわざ高いリスクを冒してまで、起業しようとする理由がないのです。
    年収2000万円くらいの所得が目標なんだったら
    起業なんかするな、という著者の意見は正しいのです。
    (ロバート・キヨサキ氏著「金持ち父さんの投資ガイド上級編」参照)
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    というものの、日本はたくさんのお金を稼ごうと思ったら、
    累進課税でいじめのような重税を課されるので注意が必要です。
    それが大体、年収1400万円くらいの給与所得者までは税率23%なんですが、
    年収2000万円なんて稼いでしまうと、一気に税率40%までいってしまいます。
    もちろん、10%の市民税がかかりますし、
    また健康保険料なども相当上昇してしまいます。
    ゆえに、今ある年収に副業を合わせて手取り1000万円くらいにしておいた方が
    日本の税制を考えると生きていきやすいと考えられます。
    (吉川英一氏著「手取り1000万円が一番幸せ」参照)
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    『この先、何百万という人たちが、
    自分から進んでそうする気持ちもなければ、
    お金についてそれほど洗練されてもいないのに、
    株式市場に無理やり参入させられる』(P. 73)
    老後の生活資金として支給される年金の額はとても少ないです。
    厚生年金は破綻しかけていますので、
    現在の若手が老後を迎えるころには、
    崩壊している可能性が高いです。
    (橘玲氏著「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」参照)
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    それで、老後はみんな一人の投資家として
    生きていかなくてはならなくなります。
    なぜなら、年をとっているので、なかなか雇ってくれるところはなく、
    体も若い時のように動かないし、医療費もかかるからです。
    そういうことで、退職金でまとまったお金が手元にあるし、
    一番手っ取り早い投資として、株式投資を考える人が多いのです。


    しかし、ここで気をつけておかねばならないのは、
    株式投資をするだけの力量が全ての人にはなく、
    参加者の90%が損を出して撤退していくのが株式市場です。
    なんの準備もなしに否応なしに頬り込まれてしまえば、
    ほとんどの人は勝てません。
    希望があるように見えて、実は詰んでいる、というのが、
    現在のアメリカの姿ですが、実はアメリカで起きたことは
    近い将来の日本でも起きるといわれており、
    日本も近い将来そうなるのではないかと思われます。


    『もし経済改革がすぐに効果をもたらさなかったら、
    日本は彗星と化して世界経済に激突し、
    そこで繁栄する多くの恐竜を絶滅させるかもしれない』(P. 177)
    先の金融危機は、アメリカのハゲタカファンドが韓国を食い物にしようとし、
    ドル建ての返済に窮した韓国がその気もないのに、
    リーマンブラザーズを救済するなどという詐欺に近い発言をして破綻においこみ、
    サブプライムローンで膨れ上がっていたアメリカ国民の負債に飛び火して
    世界中に波及したものです。

    日本が世界経済のお荷物みたいな記述がされてますが、
    このドルへの不信によって
    相対的に円高にされてしまった日本の輸出産業は、いい迷惑ですよ。
    著者は日本経済に不安があるみたいですが、
    どこがどう不安なのかは具体的に語っておらず、
    おそらく周囲の意見で日本はヤバい、というのがあって
    それを鵜呑みにしているだけなのでしょう。
    円建ての借金が主体である限り日本政府絶対に破綻しません。
    日本の国債はすべて円建てです。
    しかも96%が日本国民保有です。
    外国人が保有している日本国債も、もちろん円建てなので、
    最悪でも輪転機を回せば返済できます。
    破綻は絶対にあり得ません。

    むしろ、2008年にはドルで外貨準備している日本が
    IMFに1000億ドルを拠出を表明して
    ドル建てで資産のほとんどを保有している世界中の発展途上国の不安を払しょくし、
    アメリカのドル基軸崩壊を瀬戸際で食い止めました。
    フランスはドル基軸をやめようという国々の先頭に立っていて
    金融危機を機会にそれを提言していました。
    もし、ドルが基軸通貨でなくなってしまったら、
    アメリカは現在の地位を保つことはできないでしょう。
    アリとキリギリスという童話がありますが、
    どちらがアリで、どちらがキリギリスか言わずとも分かるでしょう。
    アメリカは力がある国ですが、それゆえにゴリ押ししすぎです。

  • 20年前にアメリカで発売された本ですが、今の日本でも充分通じる内容です。

    『金持ち父さん』シリーズを頑張って読んでいますが、これは1回では理解できないですね。時間をおいて、読み直します。

  • ---
    金持ち父さんはこう言った。
    「『ノアの方舟』の話で大事なのは、ノアが正しかったことじゃない。
    ノアが信念と勇気を持ち、先に起こるあらゆること──たとえ、
    世界を全滅させるようなものすごい洪水が砂漠のど真ん中にやってくる
    などという途方もないことでも──に対して準備を怠らなかったことだ」
    「金持ち父さんの予言」p18(筑摩書房刊)
    ---

    このフレーズから、困る前にあらゆる準備をしているからこそ、いざという時に間に合うことを学んだ。

    リーマンショックの何年も前に書かれているのが凄すぎる。

    よく学んでいる人は、普通の人には見えないものを頭で見ることができるんだなぁと思う。

  • 個人的にはとりとめのない内容だと感じた。
    投資に関してのメンタル的な心構えのことを言っているのか、ノウハウ的なこととして捉えたほうが良いのか分からない中で、ただ単に文量が多いという感じだった。

  • 今までのシリーズにくらべて、ちょっと退屈になった。
    アメリカの法律の話がよく出てくるからしょうがない。

  • 101

    役に立つのは後半かな。

    270マックが金持ちなのは、ハンバーガーをたくさん売ってるのではなく、最高の立地条件の交差点の角を世界中に所有しているから。

    288はじめて不動産を買ったのは20代半ば・・・
    金持ち父さんの投資経験が載っている

    302 具体的な行動

    314 投資家の4種類の収入
    家賃
    減価償却
    評価増
    税金面での優遇

    321 ビジネスを自分で起こす
    会社に名前をつける
    資金源を探し始める
    外部にアドバイザーを見つける
    会社形態を決め、設立
    必要な認可や許可をとる

    332 自分こそが起業家であり、先を見通す人間であり、指導者だということを常に忘れないように



    前半はシリーズを読んでる人にはくどい内容。

  • 言い訳はうそ
    信頼のある人間になる

  • やはり何か始めないと!と焦らせてくれる本

  • お金に関する大事な事を伝えようとしているのはわかるのですが
    同じ様な話が多くて飽きちゃいます。

    あと、アメリカの話なんでそのまま日本にあてはまらないのが難点かと思う。

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著者プロフィール

世界中の数千万人の、お金に対する考え方に挑戦し、それを変えてきた。彼の主張はしばしば伝統的な知識と対立するが、そのストレートな語り口と、大胆で時に不遜な発言は、多くの人々の支持を集めてきた。キヨサキは今日、ファイナンシャル教育の情熱的な推進者として世界中で認知されている。

「2019年 『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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