希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 502
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480863607

感想・レビュー・書評

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  • リスク化と二極化によって量的格差、質的格差そして希望格差へと移行していくことを書いた本。

  • 暗い気分になるけれど、読んでおいてもいいか…という位置。これに賛同していいものか、スタンスをどう取るかの方が難しいかなあ。★3.5くらい。

  • 不安定化する日本社会の現実を、リスク化、二極化という二つの流れで捉え、そこに現れる最大の問題点、「希望格差」について迫った著書。
    自由に人生の選択が出来ることによってもたらされる「リスク」、それが普遍化・個人化し、人々の社会意識に大きな影響を及ぼしているそうです。
    そして二極化。ここでの二極化には、量的な格差だけではなく質的な格差も含まれるとのこと。年収の差だけでは表すことの出来ない格差――将来の生活の見通しにおける格差、仕事や人生に対する意欲の有無などの心理的格差が生まれます。筆者はこれを「希望格差」と呼んでいます。将来に希望が持てる人と将来に絶望している人に分裂されているという…。
    そのような不安定な社会へと向かっていったプロセスが、職業・家族生活・教育という三つのカテゴリから論じられています。
    ひきこもりや不登校などの「問題行動」が増加した要因として、苦労や大変さに耐える力(=希望)が持ちにくくなっていることが挙げられているのが印象深かったです。
    読めば読むほど、それこそ先の見えない気分に陥ってしまう著書(汗。 ですが、しっかりと受け止めていく必要があるなぁと。

  • 格差社会云々の論争の嚆矢となった書。類書は多数出たが、経済的側面が中心で、実際の若者世代の内面までを踏み込んだ分析は、この書が最も優れている。故に最も共感できる書であろう。その結論は暗鬱たるものではあるが。今後の社会サバイバルの為の必読書!!

  • 山田さんの論は非常に分かりやすく、丁寧だけど、この人もやっぱり結論が無責任。「社会の構造に問題がある」と指摘しておきながら、最終的には「自分を変えていこう」って、それじゃあ何の意味もないでしょう!って言いたくなる。でも、この本自体の意義は認めるし、それが例え苅谷剛彦や佐藤俊樹の焼き直しであろうとも…苦笑

  • システム的に、パイプラインから逸脱したら、戻るのは難しいとかそんな話だったような。

  • 面白いです。山田先生の本は。希望っていうか、夢が持てるかもてないかってすごーく生きるモチベーションの差につながるんだろうな。試合に出ることが禁止されているのに練習をしなくちゃいけないスポーツ選手みたいなもんなんだろうな。

  • 授業で使っている本。というかこの作者の授業を受講中。
    社会学らしい感じで良し。事実はあくまで「〜である」もの。
    「〜べき」ものではないってことを考えながら読まないと、「解決策が載って無いじゃん!」ってことになります。それは社会学の領域じゃないっての!

  • 子どもが出来て、かつ未来に不安を持ったときに読む本ではなかった。くらーい気持ちになりました。格差があるのはわかってるから、どっちかっていうと、対処の仕方を知りたかったんだけどね。

  • 格差に関する議論の確認ができた。
    学術書としては微妙。

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著者プロフィール

山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)

1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。
1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。コピーライターとしても定評がある。
NPO全国地域結婚支援センター理事

【著書】
『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『新平等社会』『ここがおかしい日本の社会保障』(ともに文藝春秋)、『迷走する家族』(有斐閣)、『「家族」難民』(朝日新聞出版)などがある。

【公職】
•内閣府 男女共同参画会議・民間議員
•文部科学省 子どもの徳育に関する懇談会・委員
•社会生産性本部 ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員
•厚生省 人口問題審議会・専門委員
•経済企画庁 国民生活審議会・特別委員
•参議院 調査室・客員研究員
•東京都 青少年協議会・委員
•同 児童福祉審議会・委員
•内閣府 国民生活審議会・委員
などを歴任。

「2016年 『結婚クライシス 中流転落不安』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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