クラフツマン: 作ることは考えることである (単行本)

  • 筑摩書房
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480864451

感想・レビュー・書評

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  • ・「クラフツマン 作ることは考えることである」…作家は盲目で、目的何て考えてない(たとえばオッペンハイマーは原爆を作った)というアーレントの主張に対抗。作家は内省することで社会との関わりをもつことができる。だけど実際は、よくない結果につながってると認識しているよ、という主張。

  • ふむ

  • 表題で期待していた内容と違っていたのでパラパラ読み。ストラディバリウスの部分だけちゃんと読んだ。

  • 本書は「作る人」という視点からの文明史である。ハンナ・アーレントの弟子であった著者は、彼女が仕事に従事する人間を「労働する動物」と「工作人」の2階層に区分したことに違和感を持った。この違和感を「作る人」として解消してゆく過程が本書である。(岡ノ谷一夫)

  • 原爆開発をしたオッペンハイマーが潰したかったのはおそらく組織犯罪を繰り返していたイエズス会。そしてそのクラフツマンシップは妥当だったのか。わからなくなってきている。ただ法によるさばきができる時代に原爆による殺戮というのも甚だ原始的だ。

  • 2017年48冊目。

    今年読んだ本の中で、最高峰の1冊。
    行動には常に行った先の目的を持つことが良しとされるが、ただ「良いものを作りたい」と、作業そのものを目的化し、作業そのものの中に喜びを見出して技術を磨いていくことの大切さを思い起こさせてくれた。
    一つの目的に縛られると、作業の完了(問題解決)で中断が起こることが多いが、良い意味で無目的的になることで、一つの問題解決が次の問題発見に繋がる発展性を得られる。
    設計者と現場作業者が明確に別れることは、「頭」と「手」の分離を意味する。
    さらにはその設計も、頭の労力を減らす機械による自動に頼ることが多くなっている。
    いま一度、「頭」と「手」の連携を取り戻し、もっと言えば「手」から始め、「手」から学ぶ姿勢を重視したい。
    思わずすぐに再読し始めてしまうほど素晴らしい本だった。

  • 作ることに意義を見出さない帝政ロシア、作ることのノウハウが引き継がれなかったストラディバリウス。

  • 『公共性の喪失』のリチャード・セネット。
    ちなみにパートナーはサスキア・サッセン。

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