良い死

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480867193

作品紹介・あらすじ

たとえば病気のため、あるいは老衰のため、体が思うように動かせなくなり、自分を、生きる価値のない存在だと思ってしまう。そこから、尊厳死のような「自然な」死を選ぼうとする人も出てくる。しかし、「どのようであっても生きていけたらよい」と考えるなら、こうした死を法制化する遙か手前で考えるべきこと、なすべきことはたくさんある。ただ生きて存在することを妨げるこの社会を、「生きたいなら生きられる」社会へと変えていくには何が必要か、その方途を粘り強く探る。

感想・レビュー・書評

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  •  岸政彦さんの追悼エッセイ「立石真也のこと」を読むために『新潮2023年10月号』を購入。ちなみに、立石さんのことは存じ上げなかった。このエッセイを読んで、岸さんが昔から信頼と尊敬を寄せていた偉大な社会学者だったと知った。立石さんの文章は読みにくいと書いてあり、どんな文章なのか気になった。生前、岸さんが最後に会ったときにサイン本をもらったという本書をさっそく借りてみたら、確かになかなかの読みにくさと難解さで、わたしの知力と忍耐力では序章が限界だった。でもこの序章は、社会学に疎いわたしでもなるほどと思うような内容だった。

  • 【所蔵館】
    総合図書館中百舌鳥

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000952158

  • 【展示用コメント】
     ぐねぐねした文体がクセになる!(1)

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2001406806&key=B151607997013584&start=1&srmode=0&srmode=0#

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著者プロフィール

立岩 真也(たていわ・しんや):1960年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学専攻。著書に『私的所有論 第2版』(生活書院)、『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術』『造反有理――精神医療現代史へ』『精神病院体制の終わり――認知症の時代に』(以上、青土社)、『介助の仕事――街で暮らす/を支える』(筑摩書房)、『自由の平等』(岩波書店)、『自閉症連続体の時代』(みすず書房)、『人間の条件――そんなものない』(新曜社)など。共著に『ベーシックインカム――分配する最小国家の可能性』『税を直す』『差異と平等――障害とケア/有償と無償』『相模原障害者殺傷事件――優生思想とヘイトクライム』(以上、青土社)、『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学』(生活書院)ほか多数。

「2022年 『人命の特別を言わず/言う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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