どこかにいってしまったものたち

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480872920

感想・レビュー・書評

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  • 遊び心を極めたらこうなるのかなという感じでした。すっかりこの本(クラフト・エヴィング商會不在品目録)の魅力にとりつかれてしまいました。どこかにいってしまったものたちの解説書、パッケージ、宣伝用チラシの活版印刷の文字と魔法の薬で作られた古さを出した紙で作り込まれたものは、味わい深くずっと見ていたい不思議なものでした。

    例えば、スイッチひとつで闇を作り出す〈アストロ燈〉の使い方の中のひとつに、「大勢の人前でふいに涙がこぼれそうな時、そつと顔に向けて通電。あなたの心をお守りいたします。」と書いてあります。なくてもいいけれど、あったら何だか嬉しくなるようなものがたくさんありました。他にも〈立体十四音響装置〉は、なぜ十四なのかという理由だけで、わくわくしました。その他、〈ベーレ音響のマスコット〉〈水蜜桃調査猿〉〈空中寝台〉〈五萬羊〉など、楽しいものだらけでした。

  • 古本屋で装丁に惹かれて購入。
    予想以上に面白かったです。
    架空の商品目録ですが、設定が細かくなされていてこんな商品あったら面白そうと何度も思わされました。
    そして、商品写真のクオリティーの高さ!!
    どのページもじっくり眺めて楽しみました。
    「クラフト・エヴィング商會」に俄然興味が湧いたので、他の本も購入してみたいなと思っています。

  • クラフト・エヴィング商會の本はとても面白いのでオススメです。
    どこかにいってしまったものたちに関しては個人的に、伊豆に有るまぼろし博覧会や怪しい少年少女博物館などが好きなので雰囲気が似ていてとても好みでした。

  • 架空の店の、架空の商品を掲載したカタログ本。<p>これだけ物を作るのが好きな人たちがいるのかと驚くと同時に、読み手を思いっきりだましてしまうクオリティの高さは、もう、なんというか、文章では表現しきれません。</p>レトロで、どこかドライな空気感を持った不思議な商品を、素敵な写真で一挙ご紹介。<br>デザインには厳しい方にも自信を持っておすすめいたします。<p>綿密な設定と、徹底したこだわりに、静かに拍手したい一冊。</p>

  • 凝ってるなぁ。どれも本当にあったもののような気にさせられる。闇を作り出すアストロ燈でこっそり隠れてみたいし、あらゆるものを結晶化する万物結晶器も使ってみたい。でも、何を結晶化しよう…なかなか思いつかない。クラフト・エヴィング商會、この頃は吉田浩美さんと国谷千恵さんだったんだ。吉田篤弘さんはレイアウトでの参加。

  • ホント好き。

    何なのこの人たちは。そして、猫がどこかに行ってしまってるじゃないかー!!!

  • いやぁ、もう、楽しい。

    実際にはなかったものをあったかのように
    表現する、素晴らしい。面白い。

    このコンセプトに感激。なんというか、すごい。

    そして、まったく手を抜いていない。

    闇を発生させる「アストロ燈」これがツボ。

    疲れた日中に欲しい一品。

  • 昔の広告が大好き。
    大仰で、売るためなら多少盛るくらい常識常識♪
    そんなバイタリティ溢れる広告。

    この本の商品、聞こえ良く言えば「夢がある」。
    …けど。
    ぶっちゃけ「インチキ」のが勝るよね(笑。
    そういうのが、B級大好きな私にはたまらん!1冊。

    しかし、これが全部作られたものとはね。
    すごい仕事するよなぁ。

  • 記録されている商品はどれも興味深いものばかり。
    特に記憶、記録に関する品が気になります。
    が、残すばかりではなk思い出したくもない記憶を、一時的に思い出ささずにすむような装置ってないですかね? なにかのキッカケがあれば思い出してしまうようなそんな、お手軽な物で構いませんから。
    個人的にはまったく記憶に関係ないが、実験が好きなので流星シラップソーダを試してみたい。

    なかなか文庫化されないなーと思っていましたが読んで納得。これは文庫化が難難しそう。けれどクラウド・コレクターが文庫化できたのならと今後に期待。

  • だいぶ前に読み終わったのだけど・・・今さら忘れてたレビュー。

    クラフト・エヴィング商會の本をだいぶ読んできたわけだけれど、これも面白い。
    「ないもの、あります」とはまた異なった、なんだか本当にありそうな品々だというのが、また魅力的。アストロ燈なんか、この明るい現代でもう一度商品化してほしいくらいだ。

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