遊郭をみる

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 77
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480873637

作品紹介・あらすじ

江戸時代、文化の発信地となって多くの芝居や文学に描かれた遊郭。明治に入ると開発政策と軍隊制度の整備の一環として遊郭は位置付けられた。人が集まるところに遊郭はでき、人を集めるために遊郭はつくられた。本書ではどんな町にどんな建物の遊郭があり、地元とどのような結びつきがあったのかを探る。忘れられた、もう一つの風景が絵葉書によってよみがえる。

感想・レビュー・書評

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  • 明治〜昭和の遊郭の姿が写真入りで分かる。日本各地の遊郭が載っているが、新潟に多いのは何故だ……。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「新潟に多いのは何故だ」
      たまたま写真に撮れるところが残っていただけなんじゃないですか?(この本は読んでないので単なる憶測)
      「新潟に多いのは何故だ」
      たまたま写真に撮れるところが残っていただけなんじゃないですか?(この本は読んでないので単なる憶測)
      2012/12/08
  • 遊郭を絵葉書という資料から「みる」本です。全国の遊郭に関する地理学的または社会学的な考察や歴史についての記述を目的にした書籍ではありません。遊郭全般についての概説書は、別に探して読む必要があります。
    本書は、絵葉書に着目し、大雑把な地域ごとに整理し、近代日本における遊郭の片鱗を垣間見ることが出来るという点に内容を絞ったところが、良書たらしめているのだと思います。本書の裏表紙の彩色写真では、娼妓の袖口が赤く塗り潰されているなど、なかなか興味深いものがあり、本文で紹介されているものも、見比べると面白い。

  • 日本全国の遊郭を「絵葉書」を通じて紹介する本。各地遊郭の絵葉書は資料価値あり。簡単な歴史なども記述されている。

    ただ、遊郭にあった「文化」のようなものを知りたいのならツッコミ不足。そういう目的からは『志ん生で味わう江戸情緒[2] 江戸の花街「遊廓」がわかる』(志ん生落語CD付き)が入門書として面白い。

  • かつての遊郭の写真集。
    部分的にカラー。

    写真は全て『絵葉書』として市販されていた物 だそうです。

    全国的に網羅してありますが、全てではありません。
    ちょっと説明がまどろっこしいですが、歴史的資料から見れば非常に面白味があります。

    京都で『遊郭or中学校』建設を住人に選択させたところ『遊郭』を選んで村が衰退していったという事実も。
    遊郭は軍人やら人夫で栄えたという事実。
    秀吉が『格子をつけて遊女を飾るべし』という一説。冷やかしまでしたいたそうです…

    勉強になりました。

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著者プロフィール

1042年福岡県生まれ。性風俗史研究家。早稲田大学卒業後、「週刊サンケイ」編集部勤務などをへて現在に至る。主な著書に「エロティック日本史」「日本残酷写真史」「盆踊り 乱交の民俗学」など多数。

「2020年 『性風俗50年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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