靴底の減りかた (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 36
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480876218

感想・レビュー・書評

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  • エッセイを読んでいるうちに
    まざまざと一枚の写真が立ち上がってくる
    きっと、暗室で現像液から引き出して現れてくる
    渾身の一枚というのは、そんな感じなのだろう。
    同じように
    時折挿入されている「一枚の写真」も
    じっと眺めていると
    まざまざとその写真の背景にある物語が
    立ち現われてくる

    そして
    本棚の「PERSONA」に手が伸びるのです
    そして
    人間は哀しくて、愛しくて、
    まんざら捨てたものでは無いな
    と 思うのです

  • カメラは誰にでも写せる便利な道具だが、「仕事」にしてしまい、撮ったものに自分なりの彩りを加えたいなどと余計なことを考えるとはなはだ厄介な代物にかわる。自分が納得いく作品集にするまでは長い時間がかかってしまう。デジタルカメラはなんと便利でオールマイティーなのだと感心した。だが、わたしのような不精者には、撮ることにある不便さや面倒くささがないと「写真」を大事にしなくなるかもしれない。撮ることと撮りたい「希望」との距離が近いような気がするからだ。利便は情熱をためられない。

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著者プロフィール

1945年、山形県生まれ。写真家。人間の内奥を写し撮る作品の数々が、日本にとどまらず世界各国で大きな称賛を得ている。代表作に、市井の人々の姿を写した『PERSONA』(草思社、土門拳賞)、『PERSONA 最終章』(筑摩書房)、東京の風景を切り取った『東京迷路』(小学館)、『東京ポートレイト』(クレヴィス)、幾度も訪れ、歩いて撮った『INDIA』(みすず書房)、『アナトリア』『India 1979―2016』(ともにクレヴィス)など。写文集に『誰をも少し好きになる日』(文藝春秋)、『靴底の減りかた』(筑摩書房)などがある。



「2019年 『ことばを写す 鬼海弘雄対話集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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