童話集 銀のくじゃく

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 73
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480880161

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと不思議で美しい童話です。
    決して起こるはずはない童話だけれども
    ありそうに思えてしまうのです。

    表題作もそうですが「悲しさ」が
    漂う作品が多いのです。
    それに普通の童話の様に
    「めでたしめでたし」で終わる系統の物語ではないです。

    どちらかといえば大人向け。
    子どもに読む場合には
    「生きている世界には…」
    という一文なりを付け加えなければ
    分かるという言葉を引き出すのは難しい本です。

    深いなぁ。

  • ほんのりと大人なにおいがしてくる、ちょっぴりものがなしい気持ちになる児童書。向こうへ行く道はいつでも行き来できるものではないのに、何でこーやって踏み込んでしまうのか。
    安房直子はいつも、主人公の男性が情けない雰囲気。奥さんに逃げられたり約束守れんかったり。

    買ってから気付いたけど、以前に読んだことあるわこれ。熊のおくさんが炎で道を作りながら山を下りてきたとか、その道に真っ赤な曼珠沙華が咲いたとか、とても印象に残っている。
    ちっさいストーブの人のスープがおいしそうすぎる。
    関係ないけど、こないだ動物園で白い孔雀が羽広げたところ見たよ。

  • 表紙に童話集とありますが“大人のための”童話集といった感じ。全体的に物悲しいちょっとゾワっとする感じのものもあるし挿絵もそんな感じ。とても雰囲気のある挿絵だけどこれにはもっとかわいすぎない絵本のようなイラストのが良かったんじゃないかなぁと思う。なんか大人の為のグリム童話を思い出しました;孔雀のじいやは切ないなあ。個人的には表題作「銀のくじゃく」と「火影の夢」が好き。

  • 題名にひかれて読んだ本です。
    くじゃくがどんなふうに物語に関わってくるのかが気になりました。
    つるの恩返しに少し似ていました。
    一番印象的だった話は火影の夢というものです。
    ストーブの中に女の子がいて、そのストーブを預かった骨董品屋と恋をする話でした。
    ストーブに火を灯すとその中に情景が見えるという不思議な話だったけれど、
    ロマンチックで幻想的な素敵なお話でした。
    安房さんの話はロマンチックなのも多く、
    それも好きなところの1つです。

  • 美しい話ばかり入ってる童話集です。
    なかでも「熊の火」はとても切ない気持ちになるけどすごく好き。
    安房先生のお話は、布を織ったり料理をしたり食事をしたりといった光景の描写が
    なんともノスタルジックで好きです。

  • 教科書に載っていた「きつねの窓」が印象深い安房直子さん。
    かいまみえる狂気と、それらへの憧れ、すぐ隣にある別の世界。
    「熊の火」の熊の奥さんが主人公に会うために森を焼いてやってくるところが印象的。

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著者プロフィール

安房 直子(あわ なおこ)
1943年1月5日 - 1993年2月25日
東京生まれの児童文学作家。、本名:峰岸直子(みねぎし なおこ)。
日本女子大国文科卒業。大学在学中より山室静氏に師事する。作品に『まほうをかけられた舌』『花のにおう町』絵本『青い花』(いずれも岩崎書店)、『白いおうむの森』(筑摩書房)『やさしいたんぽぽ』(小峰書店)などがある。『さんしょっ子』で日本児童文学者協会新人賞を、『風と木の歌』(実業之日本社)で小学館文学賞を、『遠い野ばらの村』(筑摩書房)で野間児童文芸賞を、『風のローラースケート』(筑摩書房)で新美南吉児童文学賞を受賞する。ほか、『きつねの窓』が教科書採用されており、よく知られている。
1993年、肺炎により逝去。

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