剣の法 (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480894106

感想・レビュー・書評

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  • 剣術とは無関係な素人レビュー。

    オビには「近世剣術「新陰流」の優れた術理を明快かつ詳細に説き、身体論、日本人論として秀逸な一書。」とある。

    恐らく、そういう方面に聡い方であれば、第三章にある十の太刀筋についての記述は、非常に分かりやすいと感じるはず。

    しかし、この本をただの剣術書としていない所は、その「日本人」論的な部分である。
    日本人が鉄器を持ち始めたのは、殺戮の為ではない。
    稲作文化の栄えたこの国において、鉄器は農耕と離せない豊穣の神具であった。
    いつか読んだ文にも、例えば多く古典が残されている平安時代においてさえ、殺戮のシーンというのは描かれない。

    それは芸術性を高め、日本刀と成る。

    勿論、その後、剣は道となり、筆者が言うには法(のり)となるわけだが。

    内田樹は合気道について「どのように身体を使えば、どのように動くか、ということを型を以て知ることは、自分自身の内面を、知らなかった部分を知ることに通じる」というような事を話していて、それは本書にも通じるように思う。

    相手をどう動かし、どのタイミングで剣と身を一つとするのか。
    人が剣と一体となる、とはどのようなことか。
    結局、必勝に至るには、自身についてよくよく知らなくてはならない、そんな哲学が含まれているのだと感じた。

    およそ自分から手に取ることのない分野の本を読んだことは、貴重だった。

  • この本は、新陰流の秘伝書と言ってもいいのではないかというくらい詳細に技の描写がされている。また、個々の技の解説にとどまらず、全体としての技の成り立ちや、刀身一如の意味など剣の道を俯瞰的に描かれており非常に面白かった。

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著者プロフィール

1951年大阪生まれ。批評家。中央大学大学院文学研究科修了。立教大学現代心理学部教授などを歴任。主な著書に『剣の法』(筑摩書房)、『日本人の信仰心』(筑摩選書)、『独学の精神』(ちくま新書)、『批評の魂』(新潮社)、『小津安二郎の喜び』『民俗と民藝』(講談社選書メチエ)、『ベルクソン哲学の遺言』(岩波現代全書)、『信徒内村鑑三』(河出ブックス)、『沈黙するソシュール』(講談社学術文庫)、『倫理という力』(講談社現代新書)など多数。

「2018年 『愛読の方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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