高校生のための哲学・思想入門 哲学の名著セレクション (教科書関連)

  • 筑摩書房
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480917249

感想・レビュー・書評

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  • 高校生のためのとあるが、社会人の自分が読んでも、
    なかなかどうして、手強い。
    「解読」をたよりに、何とか読み進めた。
    しかし、深く考えながら読むのは楽しかった。

  • タイトルと内容が不一致だと思います。
    普通の高校生にこれを読ませるのは困難でしょう。
    タイトルを見たらもう少しやさしい内容を想像するのですが。
    読者(高校生)をどのようなモデルとして想定していらっしゃるのか・・・。

  • 私と当書との出会いは図書館HPの検索機能でした。
    予約機能を使用し、取り寄せ、無人貸出機でバーコードをスキャンし、借りました。
    つまり、私は哲学世界とは真逆の世界から当書を見つけたのです。

    なので、当書についての私の感想に何の意味を持たないのかもしれません。
    前置きはさておき……

    「高校生のための 哲学・思想入門」という題名の通り、
    高校生でも理解できるように哲学者 思想家たちの解説が成されています。
    しかし、飽くまでも入門書であり、哲学者 思想家たちの、思想の全容については理解できないようになっています。
    そのため、『思想の手引書~哲学科のゼミナールへ参加する前に知っておきたいこと~』という題名でも差し支えないように思えます。
    他の入門書とは違い、当書では哲学・思想史年表がついているため、時代背景と哲学者たちの関係が視覚的に理解できるようになっています。

    また、当書は……

    1.リード文
    2.本文
    3.解読
    4.哲学の問い
    5.解説ページ

    以上の構成になっているため、文章としては、これ以上ないほどに、理解しやすい手引書になっているように思えます。
    難しい専門用語についても説明が成されており、ストレスなく読める内容で、文章も堅苦しいものではありません。
    まるで勉強会で、世間話を交えて、解説を楽しく聞いているような錯覚に陥ります。
    当書があれば、一般教養としての哲学の知識は身に付くと思いますし、
    「ノートにまとめる」といった行為をしなくて良いような気がします。
    なので、
    「大学に進学しないけれど一般教養として哲学を知りたい」
    「自由とか愛とか夢とか理想ってなんだっけ?/形而上学的な悩みをもっと理解したい」
    「頭の良さそうな人達(西洋の知識人たち)が何を言っているのか、なんとなく理解したい」
    といった場合には当書で解決できるように思えます。


    以下、当書の内容です。
    【古代~近代】
    プラトン
    アリストテレス

    中世哲学

    ホップズ
    デカルト

    大陸合理論

    イギリス経験論

    ルソー
    カント

    ドイツ観念論

    ヘーゲル
    キルケゴール
    マルクス
    ニーチェ

    実存主義

    【現代】
    フロイト
    ソシュール
    フッサール
    ハイデガー
    ウィトゲンシュタイン

    プログマティズム

    アレント
    メルロポンティ
    レヴィストロース

    フーコー
    デリダ

    ポスト構造主義

    そして最後に、
    哲学書の読み方のコツや、本書で取り上げた哲学者たちの哲学書が紹介されています。

    古代~近代、現代の主要な哲学者の思想の一端が理解できます。
    冒頭、ソクラテスについても軽く触れていますが、
    ソクラテス自体に触れてしまうと「なんでそうなるんだろう?なんで?なんで?」とソクラテス式問答法で始まり、
    無知の知で終わってしまうので、省いていて、とても好印象でした。


    ……左翼というと、
    なぜか、なんでもかんでも共有したがる 労働をしない無産階級のおじさん、
    ヘルメットや防塵マスクやゲバルト棒を武装している左翼活動家、
    ジョンレノンやチェゲバラのような存在を想像しますが、
    そういった空想的社会主義者や理想主義者と、科学的社会主義者 マルクスはまた別の存在であり、
    当書では、現実的な思想家 経済学者カール・マルクスを誤解せず、
    読むために必要な内容が盛り込まれています。

  • 記録

  • 高校生向けと言って侮れない。

  • 本文のセレクションについては、これが高校生にとって適当なのかどうかはわからない。それぞれの文に続く、西や竹田の解説はわかりやすくユニークなものが多く、おもしろい。

  • レビュー省略

  • 今日の哲学に影響を与えた哲学者の書籍から一部を抜粋し纏めたアンソロジー形式の本です。
    (翻訳されてはいるものの)原書の文体を味わいながら読むことができます。内容が難しくてわからなくても、噛み砕いた文章も合わせて載せてあります。本文の後に解説が載せてあり、これだけでも学習の助けになります。

  • 哲学史が分かりやすく書いてあって面白かった!哲学を身近なものにする解説本って好きだなぁ・・・。プラトンからデリダまで、約2000年の哲学の流れを追えるのも気持ちが良かった。

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著者プロフィール

1947年生まれ。哲学者、文芸評論家。著書に『「自分」を生きるための思想入門』(ちくま文庫)、『人間的自由の条件ーヘーゲルとポストモダン思想』(講談社)など。

「2007年 『自由は人間を幸福にするか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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