エール大学式4つの思考道具箱

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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484041124

作品紹介・あらすじ

たった4つのシンプル発想がビジネスの難問を解決する!エール大学ビジネススクールとロースクールの教授と学生たちが、気さくなディスカッションの中から生みだした、究極の問題解決思考法。

感想・レビュー・書評

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  • 流行りに乗って売るためだけのクソ邦題が付けられてしまっているが、原題は[Why not? How to Use Everyday Ingenuity to Solve Problems Big and Small]。主な内容は問題解決のための発想方法の提示であるのだが、そこに科学も歴史も体系もないとすれば、まぁ自己啓発の棚に入れられてもしかたがないだろう。肝心の4つの方法とは『億万長者だったらどう解決するか』『他人のインセンティブを推測する』『他のことへの転用を考える』『逆に考える』と、別段特筆すべきものではないうえ、参考として記載されている例はどれも楽観的すぎて反駁に疲れる。アイディアの発散方法だけ載せて、収束方法がないのは片手落ちだろうに。

    そういう意味で、次の引用文はなんとも象徴的だ。
    『合理的な人間は、自分自身を周りの状況に適応させる。非合理的な人間は、周囲を自分に適応させようと努力する。ゆえに、進歩は非合理的な人間の手にゆだねられている。ージョージ・バーナード・ショー』

    確かにイノベーションのジレンマを乗り越えることが出来るのは、[Why not?]と唱え続ける胆力を持った一部の人間かもしれないが、社会の多くの部分は、殻を作る大多数の合理的人間によって築かれているというのも、また事実だろう。
    [Why not?]とは、一体どこのだれに問うているつもりなのだろうか。答えてくれる人がいる間に、ゴールに到達できればいいのだが…。

  • "思考法、問題解決に向けたアプローチを探る本。Why Not?あってもいいんじゃない?という視点を4つの道具からアプローチして問題解決をしていく。その4つの道具とは、
    問題から解決策を探す
    1.大富豪になって考えてみる 何でもできるならどうする?
    2.他人の痛みを感じるべき 同じ目的を目指す動機付けをする
    解決策から問題を探す
    3.ほかのことにも転用できないか?アイデアを活用できる場所を探す
    4.逆転のことをしたらうまくいくだろうか?正反対を考える

    様々な事例を挙げて解説している。さぁ使いこなせるか?"

  • 4つの思考スタイル
    1大富豪になって考えてみよう
    2同じ目的を目指すように動機付ける
    3アイデアを活用できる場を探す
    4正反対のことを考えてみる

    1) 金持ちになったつもりで考える(リソースの制限を無視する)
    2) 問題を内部化させてインテンションを同一化させる
    3) 本質を引き出し、応用を考える
    4) 本質を論理的に記述した上で、各部分を逆転させて見る

  • ・問題から解決策を探す
    ・解決策から問題を探す
    ・目的に合わせて問題を解決する

    問題から解決策を探す以外の方法もあるのだ。

  • 4つの思考道具についてはなるほど、と思うのだけれど書かれている事例とのつながりがいまひとつ腑に落ちない。

  •  作者の一人であるイアン・エアーズの「その数学が戦略を決める」が大変面白かったので興味を持って読んでみた。

     本書は制約条件を思い切って撤廃してみたり、その逆に制約条件で縛ってみたり、物事を見る角度を変えてみたり等を行いながら発想をしてみようというもの。面白いのが、本書は共著なのだが、著者の一人がロースクールの先生という事もあり法律や裁判に関する実例が割と多く盛り込まれている。

     この本がその他有象無象の自己啓発系の本と一線画しているのは、本書の著者が大学教授でありながら、生徒とともに本当にこの発想法を切欠に生まれたアイデアを基に事業を興している事。そして、成功しているという事。更にその経験を活かして、考え付いたアイデアを実現させる為に1章割いている事。

     本書は読んでから、自分の頭で考え始めてからが本番なのだろうなと思う。そして、彼らのアイデアの意見交換の場(http://www.whynot.net/)が未だに活動している辺りを見ると、それをするに値する本なのだろうと思う。

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著者プロフィール

イェール大学教授
オックスフォード大学で博士号を取得。プリンストン大学、イェール大学を経て、現職。

「2019年 『ライフサイクル投資術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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