最小限の数字でビジネスを見抜く 決算書分析術

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484092065

感想・レビュー・書評

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  • 株式の決算書を深く知るために買った本。うーん、けっこう知っていることばかりでした。。

  • 前半は、決算書入手方法から、決算書の分析方法までを解説。後半は、NTTドコモや、au、ソフトバンクなどの実際の決算書を使い、財務三表を対比しながら評価。最後には、ケーススタディとして実際の会社(任天堂、ユニクロ、倒産したアーバンコーポレーション)の財務状況や、それから垣間見る将来性などの紹介。ここまで良くできたこの手の本を私は読んだことがない。

  • 決算書の各因子が何に影響があり、どのような場合に見れば良いのか非常にわかりやすく解説している書籍で、入門編としては優れていると感じます。

    財務系の知識がないのですが、最低限のビジネスマナーとして必要な内容だと思いました。

    ==以下メモ==
    ・7つの情報源
    1.決算書
    2.決算発表のデータ
    1決算短信(必要最低限)
    3.HP
    4.新聞、ブログ
    5.アニュアルレポート(海外向けに分かりやすく作成している)
    6.本、雑誌
    7.サービス体験(これが本質的に重要)

    ・分析の原則
    -分析の目的を明確に
    -比較表の作成
    -大きな数字を分解(ex.事業別、所在地別)
    -数字を絞って更に分解

    ・損益計算書
    -売上高から営業利益(ビジネスの側面)
    -減少の場合:顧客単価の下落、利用者数の減少
    -営業利益から経常利益(財務の側面)
    -営業外利益(株式や社債などの金融資産)
    -営業外費用(借入金や社債などの有利子負債)
    -特別利益から当期純利益
    -特別損失(リストラなど)
    -特別利益(投資先の株式売却など)

    ・貸借対照表
    -資産の内容
    -有形固定資産(設備)
    -流動資産(棚卸し、現金預金など)
    -負債
    -買掛金、支払手形など(営業債務)
    -引当金(将来支払う金額の見積 ex.退職金)
    -有利子負債(借入や社債)
     ※条件:様々な要因で資金が不足した時
    -自己資本
    -高ければ高いほど経営が安定している

    ・キャッシュ・フロー計算書
    1.営業活動によるキャッシュ・フロー
    -営業活動を行うことによって稼いだ金額
    2.投資活動によるキャッシュ・フロー
    -設備投資、投資有価証券
    3.財務活動によるキャッシュ・フロー
    -資金の調達、返済または株主に対する配当など
    4.現金及び現金同等物の期末残高
    -期末時点で有しているキャッシュの金額

    ・セグメント情報
    1.売上の金額
    2.営業利益の金額
    3.資産利益率(営業利益/セグメント別資産)
    4.各セグメントの従業員数
    5.設備投資の金額

    ・競合分析の因子
    1.シェア
    2.顧客単価
    3.収益性(①営業利益②投下資本利益率)
    4.財務健全性(①自己資本比率②有利子負債比率)
    5.キャッシュ・フロー(投資・財務活動)
    6.大株主と時価総額
    7.各企業が置かれているポジションと戦略

    ・その他
    -国際会計基準
    -「営業外損益」「特別損益」を販管費に含む
    -実行税率
    -税引前利益に対する標準的な税金負担率
    -のれん
    -M&Aで他の会社を買収した時、時価総資産額と
     支払った金額の間に差額があった場合に計上される資産
    -ROA(当期純利益/総資産)×100
    -保有している資産をどれだけ有効に活用できているかを示す指標
    -ROE(当期純利益/自己資本)×100
    -株主からの出資に対してどれだけのリターンを生み出しているのかを示す指標
    -流動比率(流動資産/流動負債)
    -①総資産に占める流動資産と流動負債の割合
    -②流動資産⇒棚卸資産はすぐに支払いには使用できない
    -③流動負債⇒買掛金→短期借入金→払えなかった場合は資金ショート
    -経営悪化のポイント
    -自己資本率、短期借入金の推移、有利子負債率
    -運転資金=売上債権+商品-支払債務
    -自己資本=純資産―新株予約権―少数株主持分

  • 大学時代に習った事例がいくつかあり、昔を少し思い出す内容だった。

  • 非常にわかりやすく解説されており、最後にまとめもあって親切な良著。

    分析には、時系列分析と競合他社分析の大きく二つがある。

  • 【第1章】決算書を分析するための情報源
    【第2章】決算書分析の基礎知識
    【第3章】時系列分析の基本 NTTドコモの決算書を分析してみよう
    【第4章】競合他社分析の基本 NTTドコモ、au、ソフトバンクの決算書を比較する
    【第5章】ケーススタディ 有名企業の決算書分析
    【第6章】知的生産力を高める会計の使い方

  • 「決算書速読術」に続く有価証券報告書をベースとした企業分析の好著。典型的な財務諸表からだけの分析だけではなく、有価証券報告書やアニュアルレポートから取れるセグメント情報(事業別・所在地別)や顧客単価等の情報を組み入れることで、より踏み込んだ分析ができることがわかる。

  • 実例に沿っていて分かりやすい。

  • 母からの課題図書(笑)。数字苦手だけどわかりやすかったし、とっつきやすかった。決算書に書かれている謎の言葉や数字を物語化して説明してくれている。数字を物語化する、というのは文系にとってはわかりやすいなあと思いました。

  • 図書館から借りた。

    決算書をどう読むと分析につなげられるのか、について書かれている。会計の知識に関してはあまり深く掘り下げず、実際の決算書をもとに話を進めている。

    決算書を読めるようになりたいときに最初に読むと良い本だと思う。実例があり、著者がどういう点に目をつけて読んでいるかの過程が書かれているため分かりやすい。
    損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書だけでなく、有価証券報告書や株主総会の質疑応答など、どんな情報を仕入れれば分かりやすく読めるかということも書いてある。

    最後の章で分析結果を説明する際のポイントが書かれている。分析結果のみならず、人に対して説明するときに気をつけた方がいい点がまとめられているように思う。

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