- 本 ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784484092072
作品紹介・あらすじ
信号もなくバスも通らず、島人はみんな顔見知り……
周囲10キロにも満たない「小島」は、まさに一つの国、一つの小宇宙。
今度の週末は、そんな小島へ行ってみよう。
せっかくだから1泊して、「海に浮かぶ異空間」を存分に味わってみては?
読めばきっと行きたくなる、お泊まり21島+日帰り5島。
感想・レビュー・書評
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日本列島に点在する島々の中で、周囲10㎞以下の小島を訪問。
一泊二日、又は日帰りでの、ささやかな小島紀行。
一泊二日で21、日帰りで5の島の旅行記で、周囲8.5~1.7㎞と、
大きい島から順に並ぶ。
8ページに、周囲・面積・人口・アクセス・宿泊施設・問い合わせの
データ、地図、本文、モノクロ写真数枚、島じまんBEST5の構成。
日本国内にある小さな島を一泊二日、又は日帰りで訪れ、
“島”という場を体感する、読み易く簡潔な旅行記です。
海だけではなく、湖も。橋や防波堤で渡れる島もあります。
それらのささやかな島々ですが、独特の文化や歴史があったりして、
小島とはいえ、どれも異なる姿があります。
また、残る昔の風情にも心惹かれるものがあります。
映画やTV番組のロケ地、三島由紀夫の「潮騒」のモデルの島、
江戸川乱歩夫人の出身地等、行ってみたくなる島もありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホントにホントに小さな島へ1泊2日で訪れる
紀行文集です。
紹介されるほとんどの島が、ここ数年で人口が
減少しており、若者は皆島外へ出てしまうと島の
住民は嘆きます。
しかしお年寄りばかりとは言え、現在もそこで
生活が営なまれている訳で、その営みはほんの
2〜3代前から始まった訳ではないでしょう。
多くに島がルーツは戦国時代や、中には弥生時代
から人が住んでいるところなどがあります。
これは何を意味しているのか。
多分「住みやすい」のでしょう。
もちろん生活用水の確保や、海が荒れたら全く漁
に出られないという生活の厳しさはあると思います。
しかしそれを補って余りある「何か」がその島には
あるのでしょう。
日本人は便利さや、お金だけでなく、そろそろその
「何か」に気がつくべきなのでは?と思わせる一冊です。 -
四方を海に囲まれた、周囲10キロにも満たない小さな島が、日本にはたくさんある。信号もなくバスも通らず、島人同士は全員が顔見知り。それはまさにひとつの国、ひとつの小宇宙。日帰りでも歩けるけれど、せっかくだから一晩泊まって〈海に浮かぶ異空間〉の空気を存分に味わおう
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日本には大小無数の島があるが、その中でもあまり知られていない島を訪問し、宿泊した際のレビュー。
特段詳しく書いてあるわけではなく、観光向け、というわけではないが、人とのふれあいが感じられる。
一島あたりのページ数は短く、読みやすい。 -
地味ーな小島紀行。でもそれが本当なんだと思う。自分だけの何かを見つけるものだもんね。
著者プロフィール
カベルナリア吉田の作品





