グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

制作 : 仲達志  池村千秋 
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レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (632ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484111162

感想・レビュー・書評

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  • 技術の説明もおかしなところがなくて、ちゃんと理解して書いてるのがよくわかる素晴らしいノンフィクション。同時代の物語を堪能した。

  • まさしくGoogleの決定本。
    前半は広告の仕組みやアイデアがこれでもかと紹介され、うっとおしいくらいですが、後半のリストラや中国撤退の一部始終に代表されるGoogleの苦悩は目を見張る面白さ。
    エピローグのGoogleが直面する「追われる立場から追う立場」も大変興味深いです。

  •  ググル先生の伝記って感じの本だね。面白かった。そして、ググル先生強力すぎる。

  • 分厚くて読み終えるのに時間がかかったけど、読んで良かった。

  • 「もし」を語ってもどうしようもないけれど、GoogleがもしAdsenseを開発しなかったら、こんなに資金に恵まれることもなく。こんなにサービスを打ち出しまくることもできなかったと思う。

    資金は置いておいても、社員のポテンシャルの高さがすごい。
    新しいことを始めるときに、当然問題が発生する。でもGoogleのエンジニアらは次々と解決策を生み出す。
    新入社員であっても、責任のある仕事を任され、見事にこなしていく。「まっさらなまま入社して、何年もかけて会社が仕立てあげていく」というイメージとは遠い。
    社員が流動的に職場を移っていく文化も新鮮だった。

    こんなふうに、単に「Googleの歴史」ではなく、働き方まで垣間見ることができるのが、insideからGoogleを書き上げたこの本の功績だと感じる。

  • Googleの
     ・創業から現在までの歴史
     ・企業理念
     ・各種サービスが生まれた過程と関わった社員
     ・ライバル企業に対する戦略
     ・中国撤退、プライバシー問題
    が詳細に書かれている。

    世界のITの潮流を知る上でも読む価値あり。

    前半は、「世界中の情報をアクセス可能にさせる」という理念に基づくサービスの開発経緯、過程を中心に描かれており、引き込まれる。
    ここまでは良い面がほとんど。

    後半は、理念と理想のギャップに苦悩する姿が描かれている。
    業績上昇と共に、抵抗勢力の反発も増大していく。
    一企業として、利益を上げるためには理想も変えていかねばならない。

    情報は欲しいけど、なるべく提供はしたくない。
    それが人の本質なのでしょう。

    600ページと分厚く、文字が小さいため、読了に一ヶ月かかった。

  • グーグルの「思考」の一端に触れられる著書。
    彼ら(特に創業者の2人)が何を強みに事業を拡大しているのか、
    その強みを追求したことが、SNS企業の台頭を許してしまう現状と
    どのように繋がっているのか、実に示唆に富んだ内容。

    内部会議にも多数出席したという著者らしい、克明なドキュメンタリー作品だが、
    その反面、やや冗長な面は否めず。ただ、個々のエピソードを丁寧に描くことで、
    読者のグーグルに対する理解が深まるのもまた事実であり、
    この点は評価が分かれることになりそう。


    ◆アルゴリズム至上主義~拡張性(スケーラビリティ)/データ検証追求

    ・グーグルの特徴はアルゴリズム至上主義とでも言うべき、人手を介さず、
     スマートに物事を進めようとする発想。

     ~検索では有名な「ページランク(被リンクの多いページほど検索の上位に)」で、
      人手に頼ったディレクトリー型サービスを打破。
      ページランクによるページの格付けを行うため、専用のプログラムを開発し、
      インターネットのあらゆるページを取得(クロール)し、インデックスを作成

     ~広告では、CPM方式(1000回表示あたり単価/広告代理店へ「枠」を相対販売)導入も、
      CTR方式(クリック単価)に変更。CTR方式ではキーワード販売をオークション制に、
      また、落札にあたっては「金額」に加え、広告とキーワードの相関性も考慮。
      サイトの内容を分析するアルゴリズムと合わせることで、クリック率は1%超がザラに。
      (低クリック率なら他の広告に差し替え=広告の品質向上を出稿者の仕事に転換)

    ・このアルゴリズム至上主義により、マシンパワーを増やすだけでサービスを
     拡大できる拡張性(スケーラビリティ)を確保(サービス拡大が容易)。

     ~広告では、出稿内容の審査を自動化(地域によってチューニングは実施)、
      また、CTR導入により、営業(人手)を介在する必要性が大幅に低下。

     ~マシンパワーの拡充も、容易に/低コストで行えるよう、品質の高いサーバー群を
      作るのではなく、品質は悪いが冗長性に優れたシステムを構築。
      (個々のマシンの故障率は10%を前提に、低コストを追求)

    ・アルゴリズムの精度を向上すべく、絶え間ない対照テストを実施、また、
     ユーザーを巻き込んだアルゴリズムを「教育」する仕組みを構築。

     ~検索では、入力バーの大きさで検索頻度はどう変わるか?(大きいほうが効果高)
      入力から応答までの時間でどの程度検索頻度は変わるか?(早ければ早いほどよい)
      検索頻度や応答スピードは広告クリック率とどのような相関関係があるのかを、
      コントロールグループと比較し、定量評価。

     ~Picasa(写真共有)や音声入力による電話番号案内サービス(いずれも無料)は、
      アルゴリズムの画像認識、音声入力精度を高めるための「教材」として活用。


    ◆躍進を支える組織体制~20%ルール/70:20:10の資源配分/OKR

    ・グーグルでは多様なサービスを生み出すべく、優秀な人材を金に糸目をつけず採用。

    ・グーグルに入ることで、世界最大級のシステム基盤を活用したサービスを開発できる上、
     グーグルでは勤務時間の20%は自分の独自テーマを追求できたことから、
     問題意識の高い、尖った人材がグーグルには次々と集まることに。

    ・グーグルでは、こうした人材を70%は、検索・広告の収益基盤強化の要員として投入。
     20%は検索・広告の周辺サービス(アプリ)に充て、10%は全くの新プロジェクトに活用。
     この配分が、グーグルが新規サービスを次々と生み出す秘密であり、組織運営の核。

    ・個人の評価には、OKR(どのような結果をいつまでに出すかを定量化した制度)を導入。
     完全に達成すると評価は1.0となるが、グーグルでは、1.0は妥協した目標設定をしたと
     みなされ、0.7~0.8となるような野心的な目標設定が理想とされる。

    ・優秀な人材がお互いにサービスを競い合うことで、類似のサービスがあちこちで
     同時に作られるケースもあるが、社内競争における自然淘汰を通じた、
     「より優れたサービスを生み出す仕組み」として機能。


    ◆アルゴリズム(全人類の英知)対SNS(友人からのアドバイス)

    ・GoogleはSNS的要素(Facebook/Twitter/Foursquare)を持ちながら(買収しながらも)、
     その影響力を十分評価できず、対応が後手に回る。
     背景には、Googleの「ウェブ上の膨大な情報資源をアルゴリズムで活用する」思想が
     「友人からの個人的な推薦や助言」により重きを置くSNSの思想と相容れない点有。

    ・Facebookが自サイトをGoogleの検索外に置く事により、FacebookとGoogleの対立は
     決定的に(両社でユーザーの「インターネット利用時間」争奪戦開始)。

    ・GoogleはFacebook打倒を目指し、新サービスの立ち上げを試みるが苦戦。
     いずれも高度なアルゴリズム/プログラム技術に支えられたサービスだったが、
     フロンティア開拓では圧倒的な強みを持つ同社も、先行サービスの「後追い」は、
     勝手が違うことを露呈することととなった。
     (Google+でキャッチアップも、その間にFacebookの先行を許すことに)

     ~「オープンソーシャル」で、SNSの無償プラットフォーム/規格を提供し、
      ID連携できる構想をぶち上げるも、Facebookの参加が得られず、頓挫。

     ~「Google Wave」としてSNS(チャット)/メール/ブラウザなどを統合するサービスを
      提供開始するも、90分を要するデモを必要とする高度な内容で利用者を伸ばせず

     ~「Google Buzz」では、Gメールを核に、そこに蓄積された情報に基づく
      ソーシャルグラフを作ったり、自分をフォローしている人がどういうソーシャル
      グラフの持ち主なのかが一目で分かるサービスを開始。
      ただ、他人に自分のソーシャルグラフが筒抜けとなるデフォルト設定に非難轟々。
      (社内テストでは問題発覚せず=Google社員と一般ユーザーのギャップを示唆)

  • いままでに出たGoogle本のなかでは一番面白いんじゃないかな。インナーからの取材ってとこがかなりポイント高い。ダブルクリックの買収とか、なぜスカイプを買収しなかったのかなど、Googleの考え方がよくわかる。まあこれだけデカクなってもそのアイデンティティを強烈に人に感じさせられる企業は稀だよね。著者の引き続きのインナー取材をお願いしたい。

  • ブックナビに参加。今日はビジネス本が多いテーブルでしたが、他の方が紹介された中で読んでみたい本がいくつかありました。今日も発見の多い回でした。

  • グーグルに関する書籍は数多あるが、本書ほどグーグルの起業当初から現在まで、かつ内部まで取材した本はないと思う。

    600ページもの大著であるが、途中途中やや退屈。それは、事実に則して話をしているので、淡々と事実を述べている部分が本書の性格上どうしても記載せざるを得ないからである。

    さて、グーグルに関して言えば他の書籍を何冊か読めばそれほど新しい事項はないと思う(逆に、この手の書籍を読んでいなければ本書1冊でOKというわけ)。
    グーグルは会社自体がエンジニア(グーグラー)主導であり、経済性よりも新規性クールさに重きを置く会社である。
    グーグルの素晴らしい点は検索エンジンのアイデアではなく(実際に、同時期に中国人も同じようなアイデアを発見していたらしい)、検索に加え、アドワーズ広告としてビジネスとして昇華させたことではないだろうか。

    本書は著者がグーグルの経営内部までインタビューを実施し、リアリティのある言葉でグーグルを取材した結果を詳しく記している。
    「グーグルについて」知るには良い1冊である。

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