グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

制作 : 仲達志  池村千秋 
  • CCCメディアハウス
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本棚登録 : 1117
レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (632ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484111162

作品紹介・あらすじ

徹底的な隠ぺい戦略で実現した「ネット錬金術」、ジョブズが憎んだアンドロイド携帯、中国市場での失態、フェイスブックに出遅れた焦り、そしてまだ見ぬ未来…誰も描かなかったGoogleの歴史のすべてがここにある。

感想・レビュー・書評

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  • Google本は数ある中、この本ほど確信に迫ったルポがあったであろうか。Google自身が掲げる「全ての情報をオープンに」というスタンスからはほど遠いほど彼らは謎に包まれている中、これは大変な偉業だと思う。
    分厚い本であるが文句なくおススメ。オモロイ!
    今や世界最大のNWインフラとサーバーを擁し(しかもほとんど自社製で、そのコストはムーアの法則よろしく年々下がっている)、また有り余る資産とユーザーデータを集めたGoogleの最終目標は人工知能を使って人間の能力を拡張することである。彼らの目標はデータやプライバシーではないのだ。それは突き詰めると恐ろしくもあり、また独善的ではあるが、しかしGoogleなしのインターネットなんて考えられないわけで、広く薄く、我々はそれに手を貸している。なんとも複雑ではある。
    しかし、この会社。風土とは言え失敗を恐れない。逆に失敗しなくなった時は、「らしさ」を失った時だ。
    「Googleもっとやれ!」
    「もっと物議かもせ!」
    無責任ながらそう考えている。

  • 強力な検索エンジンで創業から瞬く間にその地位を築いていったネット界の巨人・グーグル。本書は筆者が経営陣の許可を得て『内側』から彼らを取材し、その新の姿に迫った貴重な記録であるということができます。

    ここ数日間ずっとこの本と格闘を続けてまいりました。いや、それにしても読み応えのある本でした。本書はいまや知らぬものはいないといわれるネット界の覇者、グーグルを創業者のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン。会長に退いたエリック・シュミットのはじめとする経営陣に特別な許可を得て彼らを内側から密着着取材することによって生まれたものです。

    「人類が使うすべての情報を集め整理する」
    このシンプルな言葉の中に隠されている途方もないまでに壮大なミッションを掲げて二人の若者がスタンフォード大学の寮室からはじめたのがいまや伝説となっていますが。これを読みながら武田信玄の「人は城 人は石垣 人は堀・・・」という言葉が頭をよぎりました。

    有名無名を問わず、筆者はたくさんの現役、もしくはOB・OGの「グーグラー」と呼ばれるグーグルの従業員に会い、話を聞いていて、全員が全員ともまるで「キラ星」のような経歴と抜群の頭のよさを兼ね備えていて、ラリー・ペイジがCEOとなった今でも社員を最終的に入社させるかという決断を自ら行う、というところにあの会社が「知恵」を武器にして急成長していったのかが本当によくわかりました。

    しかし、彼らが世界的な企業になっていくに連れて、それを快く思わない各国のグーグルに対する対応や、中国進出時に前途多難の船出をし、現地スタッフと本社の人間との軋轢や、しり上がりにエスカレートする中国政府の検閲の要求。さらに中国からの裏に政府筋が関与しているのではないかと疑いすらかかった大規模なハッキングと重要なソースコードの情報漏えい。それを機会にはじめたセキュリティの強化策にも詳細な描写が施されていて、なぜ彼らは中国から撤退という苦渋の決断を下した理由がよくわかりました。

    さらにYouTubeの買収と広告とを以下に組み合わせて収益化するかというテコ入れや。最初はウェブブラウザとして開発され、後にOS伴ったグーグル・クロームの開発エピソード。かつてメンターであった故スティーブ・ジョブズから
    「水爆を使ってでも潰してやる!」
    とまで凄まれたアンドロイド端末。そして、彼らが育てた人材を大量に引き抜いて急成長をし続けるフェイスブックに対する危機感が描かれていて。彼らの「内側」から見た世界が本当に丁寧に描きこまれていました。

    今、遺伝子的に「親子」とも「双子」とも解釈される、グーグルとフェイスブックが熾烈な争いを繰り広げる「ソーシャルメディア戦争」それに勝利した会社がこれからのネット社会の覇権を握るだけに、今後もグーグルから目が離せません。

    最後に、創業者の二人の人格形成および、グーグルの会社としての人格の「核」となっている「モンテッソーリ教育」という言葉が何度も本書に出てくるのですが、僕はそれまでまったく知らないものでありました。この本がきっかけですごく興味を持ったので、いくつか文献を読んで、理解したことをまたこの場を借りて発信出来れば幸いです。

  • グーグルのことを知りたければこの本で必要十分。
    2人の創業者やエリック・シュミットはもちろん、今話題のマリッサ・メイヤーをはじめ、これだけの重要人物たちの生の声を聞けるとは思わなかった。それだけでも貴重な本。会社内部だけでなく、グーグルを取り巻くIT業界や政治の世界との関係もしっかり書かれており、深く知りたいところは深く、浅くてもいいので外の世界とのかかわりを俯瞰的に知りたいところはそのようにと、読者の知的好奇心をしっかり満たしてくれている。
    そして、世間を賑わせた数々のグーグル的話題の内部事情やそのときの当事者の思いもしっかり読める。たとえば僕らはいまやグーグルに対してその無機質さ、冷酷さにある種の恐怖を感じつつあるが、グーグルの人々も世の人のために始めたことがいつしか恐れの対象となりつつあることに苦しみ、葛藤していることを知った。(そして、すこしほっとした。)

    まとめると、グーグルという会社の歴史、IT業界の歴史、その中でのそれぞれの人間模様をすべて同時に楽しめるので超絶お薦めの一冊。
    惜しむらくは、章ごとにときどき時間の巻き戻しが起きているため、読んでいて「ん?この話のときはまだ○○は入社前だったっけ?」といったように、頭の中で時系列の整理が難しかった。もちろんこの会社の短い歴史の中であまりに多くのことが起こりすぎているので仕方ないところだが、巻末に年表があったらよかったかもしれない。

  • 2013/11/12読了。
    Googleって得体の知れない会社だな、とずっと思ってきた。本書でだいたいの思考原理が分かった。
    この会社の振る舞いが邪悪かどうか、というのが本書のテーマでもあり現代社会のテーマの一つでもあると思う。邪悪かどうかは分からなかったが、結局人間のやることだな、というのは分かった。
    この先、この会社が自分の始めたことで「まさかこんな結果になるとは思いもしなかった」逆に「なぜこうならなかったのか理解できない」と自分で驚く局面は普通にあるだろうな、と。
    シンギュラリティ到達の瞬間はそこに含まれないことを祈りたい。

  • すでに「ぐぐる」という日本語にまでなった、
    Google検索の発想は1995年にブリンが、
    映画の格付けランク付けを行うシステムに、
    遡ることができます。

    そのときすでに、Google検索から
    「人海戦術」という考え方を、除いていたようです。


    "人間が手作業で格付け作業を行うという手法は問題外だった。
    どう考えても実際的ではないし、そもそも人間の判断には信用が置けなかった。
    それよりは信頼性の高いデータに基づいて、
    よく考えられたアルゴリズムを効率的に実施した方が、
    よほど偏見のない、公平な結果を得られるはずだった"

    (01章 グーグルが定義する世界 P31)

    http://a-e-dkmemo.blogspot.com/2013/02/blog-post_12.html

  • グーグルについて、多くの関係者への取材をもとに丁寧に描かれたドキュメント。
    すっかり生活の一部になってしまった検索が、どのようにビジネスとして成立するようになったのか、そして検索の王者となったグーグルの内幕を垣間見ることができる。
    グーグルの思考方法、技術、人材、ビジネス、思想、非常に興味深く一気に読むことができた。

  • 600ページ超の大作。だが噂や憶測は皆無で、事実を基にしたGoogleの成長と混沌が描かれている。隠蔽主義のGoogleをよくぞここまで調べ上げたなというのが率直な感想。「クラウド」「ビッグデータ」がBuzzwordとして持て囃され、どこか上滑りな印象を受けるのは、その言葉を生み出したGoogle文化にあるのかもしれない。彼らは日々増えるデータと悪戦苦闘しながら、必然性の中でクラウド(Google流だとクラスターですね)やビッグデータという仕組みを生み出してきた。その本質を理解しない日本企業が真似ても上滑りに感じるわけだ。「常識を疑う」「既成にとらわれない」、そして徹底的に考える、その新しい組織体のGoogleがどういう方向に進むのか、YahooやMicrosoftのようにその巨艦が政治や制度に足元をすくわれて輝きを失ってしまうのか、再びペイジ氏がCEOとなったGoogleから今後も目が離せない。

  • WIREDのスティーブン・レヴィによるグーグル・インサイド・ドキュメンタリー。
    ものすごく長いが、文章がうまいので(興味がある人なら)飽きずに読める。

    Googleが世界を良くするために、どのように考え、どのような方法で行動しているかを知ることができる。普通の会社とは明らかに違う。

    ---

    memo:

    24
    「たとえ失敗したとしても、完全に失敗することは滅多にない」と彼(ラリー・ペイジ)は言う。

    75
    取得されたデータはカプセル化されて次々にログに保存されていく。そこからユーザーの検索行動を分析し、データマイニングによる解析を行うことで、究極の学習する機械に進化する。

    79
    狂信的なまでの秘密主義によって、この事実はまったく公表されなかった。

    103
    Googleは究極的には、世界中の知識で脳の機能を補佐し増強する。(ブリン)
    「たとえば、2年前に会った誰かがそのとき言った言葉を教えてくれるとか」とペイジは言う。「最終的には脳内に危機が食され、質問を考えるだけですぐに答えを教えてくれるようになるだろう」


    540
    有益なテクノロジーは例外なく、誤った用いられ方をする危険を秘めているのだ

    「まずやってみて、後で謝る」という哲学こそ、グーグルに成功をもたらしてきた要因だった。(中略)ここに、腰が引けて何もしない企業と多くのことを成し遂げたグーグルの違いがある。

  • 一般的に非常に洗練された企業に見えるgoogleを泥臭くと言うか、人間臭く描く事に成功している。あのgoogleも色々な壁に突き当たり、もがき苦しんでいるのかと思うと、googleに対する親しみもわくし、見方も変わってくる。googleはfacebookに追いかけられていると言うが、全くそんな事はないと思う。ネットを通じて真理というか、厳然とした世界を目指せば良い訳で、所詮学生の出会い系サイトに動じる必要はないはずなのに、オロオロしてしまう所が人間臭い。今の日本の状況を見ると、確かに優秀な若者が起業したりしているが、googleの本質は金儲けではなく、より崇高な物を目指している事を考えると、まだまだセコイというか、目指している物のレベルが低いと言わざる得ない。

  • グーグルという会社を内部に近い立場から克明に記録したドキュメンタリ.
    感じた点は以下の2つ.

    ・会社が大きくなることによるジレンマをグーグルも例に漏れず抱えてきている.
    ・創業者が会社を経営している限り集めた情報を邪悪な目的にはつかわないのでは,と(今のところ)感じる.その点では個人情報を収集することで便利なサービスを出すことには賛成.ただ,2人がgoogleを去った後がとても怖い.

  • 著者のスティーブン・レヴィは、米WIRED誌のエース記者で、先日発売されたWIRED vol.3にもAmazonのジェフ・ベゾスCEOとNapster創始者のショーン・パーカーに関する素敵な署名記事が掲載されていた。こういう立場の記者がいることは素晴らしいことだと思う。 600ページを超す大著だが、読み飽きない。

    この本を書くにあたり、著者はGoogleの内部に入り、多くの関係者から直接話を聞く機会に恵まれた。その事実がこの本を特別なものにしている。Googleの成功だけでなく、中国やSNS市場での蹉跌についてもその経緯が詳しく記されている。
    この本が出版された後も、Motorola Mobilityの買収やGoogle+の開始など大きな出来事があった。最近ではプライバシーポリシーの統一という微妙な話もあった。まだまだ続きがある。

    Googleはある意味まだ特別なポジショニングを持つ会社であることは否定できない。そして、Don't Be Evilという社是の持つ意味はますます大きくなっているように思う。

  • 「もし」を語ってもどうしようもないけれど、GoogleがもしAdsenseを開発しなかったら、こんなに資金に恵まれることもなく。こんなにサービスを打ち出しまくることもできなかったと思う。

    資金は置いておいても、社員のポテンシャルの高さがすごい。
    新しいことを始めるときに、当然問題が発生する。でもGoogleのエンジニアらは次々と解決策を生み出す。
    新入社員であっても、責任のある仕事を任され、見事にこなしていく。「まっさらなまま入社して、何年もかけて会社が仕立てあげていく」というイメージとは遠い。
    社員が流動的に職場を移っていく文化も新鮮だった。

    こんなふうに、単に「Googleの歴史」ではなく、働き方まで垣間見ることができるのが、insideからGoogleを書き上げたこの本の功績だと感じる。

  • 【要約】


    【ノート】
    ・阪コミのtweetで面白そうと思った
    ・googleの始まりからgoogle+が始まった現在に至るまで、内部で何が議論され、何が起こっていたのかが分かる。・orkutやwaveの記述まである割にbaseへの記述がなかったような。
    ・まずやってみて後で謝るという哲学こそグーグルにせいこをもたらしてきた要因だった。アイディアは誕生して間もない赤ん坊のようなもの。周囲の厳しい環境を目の当たりにすれば赤ん坊がいきのびることなどとうてい無理に思える。(略)ここに腰が引けて何もしない企業と多くのことを成し遂げたグーグルのちがいがある、新しいことに挑戦しない方が無難だということくらいぐの人々も重々承知している。だから「不安材料は口にしないようにしている」(P542)

  • 図書館
    予約中

  • 面白かったが、長い。600ページover
    ペイジとブリンの人となりが分かったようだった。

  • "ツェルはペイジがどういう人間なのか初めてわかったような気がした。どうしたら目の前の人間を助けてあげられるかということより、10年後に人類に最大限の社会的インパクトを与えられる大がかりなサービスとは何か、ということで頭がいっぱいになってしまう。そういう人だった。" p384

    "しかし、SNSは基本的に友人からの個人的な推薦やアドバイスのほうが全人類の英知とそれを代表するグーグルの検索エンジンより価値の高い情報を提供するという前提に基づいている。それはグーグルではまったく受け入れられない考え方だった。" p594


    googleの最大の弱点は、技術のみを信仰する文化じゃないかな。
    技術は確かに問題を解決するし、インパクトを与える。
    瞬間的には。
    だけど、それを受け取るのが人であって、その凄い技術が提供するものの価値を決めるのは結局人であるというところを見落としたからFacebookに出し抜かれたんだと思う。
    まぁ、まだ負けたわけじゃないだろうけど。(資産的にはまだ大きな差があるし)

    自分が世界の中心でありたいgoogle、
    人の欲望をよく理解しているFacebook、
    その次は・・・

  • モンテッソーリ教育

  • グーグルという企業を知ると、理想に突き進むための困難に対する勇気をもらえる

  • 今や巨大企業になったGoogleにこれまで、どんな人がどんなふうに関わりながら、大きくなっていったかというおはなし。まあまあ面白いんだけど、内容に引き込まれるまでがなかなか… 技術的にどれだけ凄いのかというわくわくはこの本にはなかった。残念…

  • ちょっと長いけどためになりました、

  • モンテッソーリ教育(子どもの自主性を尊重する教育法)の申し子である二人の若き天才が、「世界をよりよくする」という高い理想と、「邪悪になるな」という強力な理念、それに「アルゴリズム至上主義」ともいうべき徹底した合理的・論理的思考をベースに、同様の価値観をもつ天才集団を形成し、優れた検索エンジンと画期的なネット広告モデルの開発により、業界の覇者に上り詰めるまでのサクセスストーリーが前半。

    後半は一転して「追われる立場」となった彼らが、その崇高な理想や理念への拘りがゆえに、中国参入の失敗や相次ぐプライバシー問題、反トラスト法訴訟に見舞われ、ついにはソーシャルネットワークサービスにおいてフェイスブックの後塵を拝するという致命的なミスを犯す姿が、インサイダーの視点から赤裸々に語られる。

    興味深いのは、グーグル自身が「邪悪か否か」というグレーゾーンや、オープン戦略と秘密主義のジレンマ、あるいは「世界中のあらゆる情報を見える化する」という理想とプライバシー問題で糾弾されるという現実とのギャップ、さらには組織の肥大化に伴う「グーグルらしさ」の希薄化といった問題に悩む姿。戦う土俵の次元は違えども、経営の根本が二律背反の解決であることに変わりはない。ただ、ここまで高いレベルで戦い続ける企業は、世界でグーグルしかいない。

  • グーグルのビジネスの成り立ちから2010年頃までを取材した大著。

    会社の根底に有るのは情報の集約と提供。
    通常では見えにくい収益のあげ方、サービスの生み出された背景とその目的を知ることが出来た。

  • 内側からグーグルを取材した唯一の書籍。グーグルがたった10年でネット世界の巨人になった裏舞台がのぞける。単にネット界隈の知識を増やすのにもうってつけの一冊。

  • やっと読み終わった(笑)
    何度か読みかけて、そして挫折して・・・
    インサイダーというだけあって、本当に深いところまで切り込んでいる(のだと思う)。
    何年後かに更に貴重な存在になっているであろう。

    2回目
    確かに・・・

  • googleと広告ビジネスの成長の流れを知れる。ネット業界等ではたらくと、広告の成長の部分はぜひ知っておくべきだし、この本は読んで損はない。googleが目指しているものはおもしろい。

  • グーグルに密着取材を行い、興味深い内部の様子を知ることができるとともに、グーグルの考え方を知ることができる。

    「大きなインパクトを与える仕事に取り組む人が少なすぎるように思う。」

    「技術的な解決策、とりわけコンピューターにどれだけの力があるか、皆、理解していない。」

    興味深い書籍でした。

  • 面白い!

    Wiredの記者であるスティーブン・レヴィがグーグル公認のインサイダーとしてグーグラーたちに密着し、その内部の様子が書かれている。

    ラリーとサーゲイの構想から起業、発展までのスピード感。その根底にある理想と理念、そこに加担していく頭脳明晰な天才たち。
    エンジニアに対する圧倒的信頼。
    そして大企業になってしまった後の苦悩、フェイスブックの追撃やマイクロソフト・ヤフーとの葛藤。
    そしてまだまだグーグル自身の、そして世界の可能性と未来を信じて疑わない姿勢。

    特にクロームとアンドロイドの開発の件は彼らの思想が明快に描かれていて興味深かった。

    グーグルのスローガンの一つでもある「Don't be evil」。
    あとがきにも書かれているが、この本の裏テーマはグーグルが果たして邪悪になってしまったか、ということ。
    今後のグーグルの身の振り方から目が話せない。

    一読をおすすめします。

  • まるで機械かとおもえるような特別な存在のGoogleだが、その起業初期は、けっこう人間臭い経緯が生々しく延べ得られていて意外だった。学究的な創業者のイメージだが、やっぱり上司が必要なんだみたいなまるで従来型の日本のような組織論や、広告販売の営業でゴルフ接待どうするみたいなエピソードなど、Googleには意外な感じがして面白かった。gmailやandoroidのエピソードもおもしろい。

  • 『グーグル ネット覇者の真実』(スティーブン•レヴィ)を読んでいる。
    まだ途中だけどメモ的に書き残しておく。後で追記する予定。

    ■人材
    創業者のラリー•ペイジとサーゲイ•ブリンは二人ともスタンフォード大学院卒。社員には、統計学•経済学•数学•コンピュータ科学•データマイニングなどの分野で世界最高レベルの頭脳と技術を持った人材が集まっている。
    厳格な採用プロセスは「レイク•ウォビゴン戦略」(レイク•ウォビゴンとは、誰もが平均以上に有能という論理的にあり得ない架空の街の名前)と呼ばれ、現時点での社員の平均的な能力を超える人材しか採用しない方針。採用面接回数はかつては20回ほどにも及び、卒業時の学業成績、推薦状、エッセイなど詳細かつ多様な資料•データが要求された。ちなみに、採用検討メンバーから直属の上司になる人間は必ず除外されるという。というのも、どんなマネージャーも部下が1人もいない状況よりは誰かがいる状況を望むため、標準以下の求職者にGOサインを出す誘惑に負けてしまう可能性が大きいからだそうだ。

    ■企業文化
    ペイジとブリンが幼少時代にモンテッソーリ教育を受けたことを知らなくては、Googleを理解することはできない。モンテッソーリ教育とは、イタリアの医師マリア•モンテッソーリの教育哲学に基づくもので、子供には自分が興味を持ったことを追求する自由を与えるべきだという考え方。
    「その教えは彼らの個性に深く根づいている」と元Google検索製品およびユーザーエクスペリエンス担当副社長のメイヤーは言った。
    「だから彼らは自分で考えた質問への答えを求め、自分で決めたように行動する。彼らは権威を軽視することを学び、何かをするときに偉い人に言われたからではなく、道理にかなっているからそうする習慣を身につけたのです。」こうした態度がGoogleの企業文化の基礎となっている。
    ちなみに、amazonの創業者ジェフ・ベゾスや、経営学者のピーター•ドラッカーも、モンテッソーリ教育を受けていたとのこと。

    また、Googleは、大学の学生寮のような雰囲気をとても大事にしているらしい。
    ブリンとペイジはGoogleを創業する前に就職した経験がないので、自分たちがよく知っていたスタンフォード大学の博士課程をモデルにして会社組織を構築したのだろうと言われている。
    Googleには「Googleユニバーシティ」と呼ばれる独自の教育プログラムがある。仕事と直接関連しているコース以外にも、文芸創作、ギリシャ神話、地質学とワインを教えるクラスまである。
    キャンパスでは、社員や外部から招いたコンピュータ科学者による技術関連の講演会や、著者を招いて本を紹介するブックトークが絶え間無く開かれ、更には定期的にギーク度満点の映画が上映される。
    大学っぽい企業文化といえば、ハーバード大学で生まれたfacebookに近いものがあるかもしれない。

    ■広告
    広告事業ポリシーは社是である「Don't be evil.(邪悪になるな)」に基づいている。Google、ユーザー、広告主が善意の三角形で結ばれるような広告モデル。逆に、この善意を崩す不正行為は厳しく取り締まられる。ペイジとブリンはそもそも広告が嫌いで、Googleが広告を掲載するのはユーザーがそれらを、役立つ機能と身もめた場合に限るという理想主義的な考えを持っていた。また、広告システムを、広告主とメディアのみの意向で表示広告が決定されるCPM方式(表示回数に応じて課金)から、三者すべてにとって合理的といえる、CPC・CTRに基づいて掲載位置を決めるモデルにシフト。入札方式も、むやみに金額を引き上げるやり方ではなく、二番めに高い入札額に1ドルを足した金額で落札できる仕組み。

  • 長すぎるのでいつかまで保留

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