- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784484152219
作品紹介・あらすじ
人の行動に着目し、改善点を見つけてより良く、新しい形を見つけていくデザインマネジメントの教科書。パナソニック、富士通、コクヨファニチャー、アップリカ、日本能率協会など多くの企業が導入、実績を上げた考え方とワークショップのすべて。
感想・レビュー・書評
-
自分の見方、ではなくて、誰か別の人になったつもりで物を見てみる。
そうするといろんなことが分かってきそうな気がして、そういう物の見方ができたら人って優しくなれるのかな、と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
p.28“このときデザインが担うべきは美しいスイッチ盤やつまみの色ではありません。情報をどう見せるとユーザーが行動を止めずにすむか、美しく振る舞えるのかを考える「行為そのもののデザイン」です。”
-
目的に対する行動をデザインするための内容。
戻る・繰り返す・考えるなどの行動のバグを無くし、当たり前のように目的を果たすことを目的とする。
書かれていたワークショップは自分の環境では実現不可能だが、手法・考え方・判断材料として使って行こうと思う。
仕事の改善に使えないかと思って読み始めたが、日常すべてに使える内容だと思う。 -
行為が止まった原因を考えて改善策を出すこと。
-
まあ簡単に言えばユーザーに寄り添うこと
-
サービスやプロダクトを開発するときに
「ユーザー目線」でという言葉は頻繁に
出てきますが、考えが皆違い、ユーザー目線の考え方も
合わないことがあります。
本書では、実際に利用するユーザー層を明確にしてから
そのユーザー層になりきって考えることを推奨していたり、
サービス開発時に発生しやすい実際に利用するユーザー目線での
不自由さを説明されています。
よりよいサービスを作るためにステークホルダーとなっている方には
おすすめの1冊だと思います。 -
「行為のデザイン」というタイトルから、行動観察して問題解決していく方法が取り上げられていると思っていたが、この本で重要と述べられているのは「創造体験」というワード。
卒研で、ただアンケートや聞き取り調査をしただけでは何もアイデアは生まれないと先生に散々言われたのを思い出した。
たしかにインサイトを発見するのも、アイデアを思いつくのも、ターゲットに自身がなりきって考える時に生まれてると思い返すことができた。
ただひたすらに調べ物をしてるだけではアイデアは決して出てこない。自分の頭でイメージすることが大切。
またその思考法を自分1人ではなく、複数人で行うことでさらにアイデア展開ができ、想像したものの精度も上がる。
ワークショップページは後ほど読もう。 -
サービスとは、まず第一に、バグをいかに起こさせないか、ユーザーのやりたいことに専念できるか、が重要。
デザインとは
・プロダクトにエンジニアが携わるようなプロコトル(手順)領域
・色や形が作用する心理領域
・経営や社会的つながりを考慮するソーシャル領域
など
ユーザーへ届けるために必要な3つのプロセス
プランニング→どんなユーザーが体験するか
可視化→どんなUIとビジュアルにするか
告知→今までにない体験を提供できるという知らせをどうするか
-
モノを単体として「見る」のではなく、
モノの周り、人、環境のすべての相互作用を俯瞰するように、状況の本質を「観る」。
自分ではない誰かになりきって想像する。
想像体験から「バグ」を見つけ出して解消する。
このプロセスこそが「行為のデザイン」。
不便、不安、不利…
小さな“不”を見つけ出して解消するプロセス。
ビジネス的に考えずとも、もっとミクロな視点で考えることができる。
自分の日常生活上の行為をうまくデザインできれば、「丁寧に生きる」ことができるかも?と思った。 -
コピーや企画の参考になればと思って購入。前半はプランニング的なことがメインで既知なもの、経験のある内容が書かれていたけど、後半からハッとする内容がいくつも。例えば、駅の切符売り場でのバグや観光地の景観にそぐわない看板や置物など、自分自身が困った経験をしているにも関わらず、これは改善できるチャンスという意識がなかったことを反省する。さらに、コンセプトのつくり方というか、企業の強みの見つけ方は「網羅して削っていく」なんだなとよくわかった。プロジェクトマネジメントをする上でも役に立ちそうなワークショップの具体的なやり方も掲載されていて、デザイナーだけでなく、いろんな職種の人が読んでヒントを掴める本だと感じた。