- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784484171036
作品紹介・あらすじ
来日前、1877年からの10年間をニューオリンズで過ごし、米・仏・西の文化が混じり合う独特の「クレオール」文化に強くひかれたラフカディオ・ハーン。その彼が、持ち前の民族学者的精神を発揮し集めた膨大なレシピをまとめたものが本書である。
オクラ入りゴンボ、ジャンバラヤ・・・異国情緒あふれるメニュー400選。
「経済的であると同時に単純」で余り物を上手に使う家庭料理の数々が、ユーモアあふれる達意の文章で紹介される。
ハーン自身による挿絵も多数収録。(※日本でも作れる美味しそうなレシピ多数!)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが書いた料理本またはエッセイ。
料理本にしては索引が無く、不便だったと思うのだが、当時の本はこれが一般的だったのだろうか。日本では珍奇な食材も多く、作中紹介される料理を再現することは難しいかもしれない。 -
作家・民俗学者として知られる、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の料理本。ハーンがアメリカで新聞記者をしていた時代、今から134年前に著したクレオール料理指南書の復刻版です。ディナーに登場する料理ひと皿ごとに、どのような種類のお酒を合わせていくべきか、順番まで明確に言及しています。人生と料理とお酒は、本当に奥深いです。
-
タタール人を使ったタルタルソースのレシピが秀逸。この人こんなコラムも書くのか!
-
"料理もまたその手順の一つ一つが科学的に研究されるべきであり、決して成り行きまかせの人生の一コマなどと見なされてはならない。"
冒頭からいきなり暑苦しい。にも関わらず、実際のレシピでは "精いっぱい工夫して、ひたすら巻きあげる"(オムレツ)などアバウトな表現が見られるし、果物をもいでくるところから料理が始まるわんぱくなものもあるし、 "お茶の時間のためのポケットブックス(みんなの大好物)" なんていうお茶目な名前の料理も。
とにかく全体的に突っ込みどころ満載の最高に面白い料理読本。小泉八雲の新たな一面と出会える。 -
不思議レシピ本。