- 本 ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784484222349
作品紹介・あらすじ
がんばれ、生きろ。どすこい女!
すべての女にハードモードな社会で、子を産むということ。
「じゃ、ママ、診察室Dへ」
……マ、ママぁーーーー??!!
フレディ・マーキュリーのように、私は心の中で絶叫した。
35歳、明らかに“ママタイプ”ではない私に芽生えたのは「子どもを持ちたい」という欲望だった。このとき、夫45歳。子どもができるか、できたとしても無事に産めるか、産んだとしてもリタイアできないマラソンのような子育てを夫婦で走りきれるのか。それどころか、子どもが大きくなったとき、この社会は、いや地球全体は大丈夫なのか? 絶え間ない不安がつきまとうなかで、それでも子どもをつくると決めてからの一部始終を書く妊娠出産エッセイ。
感想・レビュー・書評
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妊娠〜出産のエッセイ。すごくいい本だった。面白くて1日で読み終えた。
妊娠前の考え方にはうんうんうんうん!という共感があった。
妊娠中リアルなしんどさの中、薄ら希望を失わせない、なんとかなりそうなような、そんな書き方で勇気をもらえる。
30代半ばに差し掛かってきて、子供を産むのは不安すぎる、でもタイムリミットは迫る、という今の私にピッタリの本だった。
みんなそれぞれ出産エピソードがあるだろうが、何万年も女の人がこれを繰り返して人類が生きてることがすごいことだと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妊娠出産は100人いたら100通り、そんな当たり前の事を思い出させてもらった。
妊娠中なかなかリアルでは聞けない些細な妊婦の悩みをライトに書いてくれてたのが良かった。旦那さんの補足コメントがあると聞いてたので期待してたけど全方位の女性/妊婦に配慮してるのか少し歯切れが悪いような印象がしたのが残念。
最後の章はこちらの情緒までぐちゃぐちゃになりそうなほどの怒涛の展開で自分の出産を思い出しつつ涙しながらあっという間に読み切りました。
ぜひ未婚、既婚、子持ち、子なしどんな女性にも読んでもらいたい一冊。 -
わっしょい感がすごいある
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出産を控えている今、いろんな人が書いた出産レポを読み漁っているけど、やっぱりプロの作家の表現力ってすごいなあと。自分がどんなお産になるのか想像もつかないけど、とにかく言えるのは母ってすごい。偉大。世の中の全てのお母さん、大尊敬。
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近くの図書館でオススメされていて手に取る。
【ざっと内容】
著者小野美由紀氏の妊娠から出産までの実体験談とその時々の気持ちを著者ならではの視点と表現で記したもの。高齢出産だった著者の妊活状況や出産前後での葛藤、夫との喧嘩を赤裸々に語る。
【こんな人におすすめ】
・将来子供がほしいと思っている全男性
・妊娠している人が近くにいる方
【感想】
面白かった。特に後半はまさに事実は小説より奇なりを体現していて、ジェットコースターのように出産まで走り切る。旦那さんが男性視点でちょこちょこ入れているコメントも毎度クスクスと笑いを誘う。
妊活中に奥さんがどんなこと感じているのか、出生前の遺伝子検査に夫婦がどう向き合うのか、出産自体に夫婦がどう向き合うのか、こどもを生むということの意味などなど。。。一部共感したり、一部はそういう考え方もあるのかと感心したりと、小説やビジネス書とはまた違う形で本と時間を過ごせたのも個人的には満足ポイント。
子供がほしいと思っている全男性にぜひ手に取ってほしい一冊。 -
妊娠、出産は当然ながらひとそれぞれに違うところがあるので、共感できる部分はぐっと掴まれ、自分が悩むところがささっと書かれていると、その本から心が離れてしまったりするのですが、両方の側面あっても小野美由紀さんの文章が好きということもあり、最後までさくさく読み進めることができました。
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第二子妊娠中に読了。自分にめきめきと起こる変化に、人間ってすげーな、ホルモンってすげーな、とこの歳になってまざまざと気付かされた。
自分の体を、赤子と自分の手で耕す妊娠期間。
娘が生きるのは、前時代を生きる自分とは違う人生だ。 -
欄外に旦那さんのコメントが入って斬新。
その時は気持ちをわかってなくて読んで初めて理解したこともってあって、相互理解の重要性!
妊婦同士が席を譲り合うなか、スーツのおっさんが足を広げて座ってる姿がありありと浮かんだ。
もし子どもに障害があったら、こんなサポートがありますとか、一人で育てられない、辛いときはこんなサポートがあります、みたいな情報や減税みたいな金銭面での優遇制度が、前もってわかっていることで、産もうかなって気持ちの人が増えるんじゃないかと思った。 -
妊娠出産エッセイの読者は妊婦が多くなるというのが非常に寂しい。
妊婦当人は十人十色の妊婦生活とはいえ、経験者であるから大部分は理解できる。
妊婦以外の男性や今妊娠に縁がないの女性に気付きを与えることで、より良い社会になると思う。
「自立は依存先を増やすこと」
この言葉が心に残った。この発言者の熊谷さん曰く、「依存先を増やして、一つひとつの依存度を浅くすることで、何も依存していないように錯覚できる」
ストンと心に響いた
著者プロフィール
小野美由紀の作品





