人類は何を失いつつあるのか: ゴリラ社会と先住民社会から見えてきたもの
- 東海教育研究所 (2018年3月28日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784486039129
作品紹介・あらすじ
サルや類人猿には見られない人間だけの文化や行動、社会の仕組み。人類が進化の過程で獲得した「人間らしさ」とは何なのか?現代社会を視野に現在と未来について語り合う京大総長と「グレートジャーニー」探検家との壮大な対話
感想・レビュー・書評
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人類が発生してから長い年月が経っていますが、それはあくまで人間の尺度での事。地球規模では非常に微細な時間ではありますが、それでも長い時間をかけて人類は移動してきました。
そんな長い旅を自身で表現しようとするグレートジャーニーの関野さんと、ゴリラ研究の第一人者山極さんの対談です。
人々といろいろなものを共有して栄えてきた人類が、ここに来て個人個人の利益だけで判断する動物的な方向に変化しているというのが興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ユニークな二人の活動家が対談しているが、それぞれの専門分野をベースに知恵を出し合う姿勢が素晴らしい.ホモサピエンスがアフリカから出て行った事実を踏まえて、ヒトの共感力や二足歩行などの要素が人類の発展に寄与したことを例示している.現代の丸投げ文化や無責任社会を厳しく糾弾しており、その主張は非常に賛同できるものだ.奥の深い議論が展開される現場に立ち会わせてもらった感じだ.
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