フィフティーン (シリーズ・永遠のアメリカ文学 2)

  • 東京書籍
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487760817

作品紹介・あらすじ

15歳、君は何をしていた?-西海岸に住む平凡な少女ジェーンの、恋と冒険の日々。1950年代の、アメリカが本当に輝いていた頃の青春が蘇る。

感想・レビュー・書評

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  • 私がOlive少女だった頃の憧れの一冊。

    図書館の書庫で見つけて懐かしく手にしました。
    ステディって言葉に憧れたなぁ。

    当時はオシャレな感覚で読んだけども、今読むと15歳のジェーンの心の動きが本当に可愛らしく、情けなく、でもとっても勇気ある感じに描かれていて素敵だなあと感心します。

    そして、平和な時代ですね。
    今のYA文学なら、もっとややこしいことをたくさん書かなければならない。

    ストレートに思春期の男の子と女の子の恋愛だけを書いていて、こんなに心うごかされるって素敵な事だなぁ。

  • 昔々予備校の英文読解のテキストとして読みました。良い本だと思います。

  • 女性版「キャッチャー・イン・ザ・ライ」と言われるこの作品。

    読み始めてから最後まで一気に読み終えてしまうほど、この物語の世界に入り込んでしまった。

    15才という色々なことに心が揺れ動く年齢の中で、恋をして、自分というものを見つけ出していく主人公ジェーンの姿はとてもキュートであり力強くもあった。

    恋をして彼のこと以外なにも考えられなくなってしまったり、デートに着ていく服で迷ったり、友達と自分を比べて劣等感を抱いたり、大人びたことをして失敗してしまったり、両親や周りの大人たちに対して「なんでわかってくれないの!」という気持ちを抱いたり……同じ女性として、同じティーンエイジャーとして、共感できるところがとてもたくさんあった。
     
    私のようなティーンエイジャーが読めば楽しめること間違いなしのこの作品だが、大人の方にこそ読んで欲しい作品でもある。私もあと10年経って再びこの本を再び手にする日、自分がどんな感想をもつのだろうかと想像すると、ワクワクが止まらない。

  • 数日前に読了。アメリカYAのはしり?
    こういう作品をいま書いたら、きっとものすごくたたかれるんだろうなぁ…と思いつつ、でも読後感は悪くなかった。いろんな部分をはしょらずに書いているからかな。健全すぎてくらくらするのも、やっぱりあるけども。冴えないフツーの女の子がカッコいい男の子に好かれて…という王道すぎるほど王道な展開は、カップリングの前提を当然としないと成立しないけども。最後までスタンが「ステディ」であるか否かを問題とするあたり、わざとなのかなぁと思わなくもない。
    英語のなかにも現代語訳がある、という、当たり前といえば当たり前なことに、なんだかはっとした。

  • 15歳をかなり過ぎてから読んだけれど、なんだかじんときました。

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著者プロフィール

1916年米国オレゴン州生まれ。カリフォルニア大学卒業後、ワシントン大学で図書館学を学び、その後、児童図書館員として働いた。1950年刊行の「ヘンリーくん」は半世紀以上にわたって大人気シリーズ。

「2015年 『ゆかいなヘンリーくん改訂新版 第2期 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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