フランツ・ヨーゼフ: ハプスブルク最後の皇帝

著者 :
  • 東京書籍
3.50
  • (0)
  • (6)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487791439

作品紹介・あらすじ

帝国の崩壊と家族の解体を生きなければならなかった「最後の皇帝」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • また彼のことが知りたくなり読んでみた。
    本当に本当に苦労性なフランツ・ヨーゼフ。
    エリザベートと結婚して幸せだったならそれでいいけど、これだけ次から次へと大変なことが起こるんだから、しっかり支えてあげて欲しい。
    それでも、彼にとっては自分の分まで飛び回ってくれるエリザベートが好きなんだから、仕方ないか。
    カタリーナ・シュラットは、晩年を支えてくれて感謝していたのに、実は賭け事三昧で借金を作ってはフランツ・ヨーゼフにお金を無心していたなんて最低だ。
    それでも、そんな彼女のことが好きだったならそれでいいんだけど・・・。

    歴史に「もし」「たら」はないとは言うけれど、もし、彼がセルビアとの開戦に踏み切らなかったら・・・第一次世界大戦がはじまらなかったら・・・そしたら、第二次世界大戦も始まらなかったら・・・世界はどうなっていたんだろう。

    「今」を作ったのはフランツ・ヨーゼフなのかもしれないと思うと・・・なんだかぞわぞわする。さすがだ。

    彼自身が国家であり、帝国のすべてを一身に担い、彼の死とともに支柱を失った国家は瓦解してしまった。
    なんて重い人生。

    せめて、天国で有頂天に暮らしていてほしいけど。。。
    カプツィーナで見られる荘厳な棺に納められている限り、それも無理そうかもね。。。

  • '97.6読了。
    ミュージカルと史実の対比のために図書館で借りてきた。おもしろい。

  • 2年ぶりの再読。
    ミュージカル「エリザベート」の予習として読みました。
    あのミュージカルの真の主役はフランツ・ヨーゼフだと思っています。彼を軸に物語が紡がれているように見えました。

    「エリザベート」や末期のハプスブルク帝国について知るには、この本がだいぶ参考になると思います。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1941ー2005年。元東洋大学教授。著書に『ハプスブルク家』『ハプスブルク家の女たち』『マリア・テレジア』『カール五世』『ハプスブルク夜話』などがある。

「2013年 『フランツ・ヨーゼフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江村洋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×