- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487795000
感想・レビュー・書評
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「赤い鳥居に特別な意味はあるの?」「狛犬って何?」 視点を少し変えて、身近な神社に関心を持ち、気軽に親しみ、遊び心・旅心をもって神社を楽しむためのガイダンス。おすすめ神社250も紹介。
(2000年)
— 目次 —
第1章 神社ウォッチング入門-慣習や伝統から生まれた多様な様式
第2章 多彩なバリエーション-鳥居から神殿まで
第3章 祀られる神々の系譜
第4章 神と仏の狭間-修験の台頭
第5章 ケーススタディ-神社散策二例
第6章 特選神社二五〇詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神社を楽しむための入門書のような本。ライトでとっつきやすい。
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拝殿だけで神殿のない神社
大神(オオミワ)神社<奈良、ご神体は三輪山>
金鑚(カナサナ)神社<埼玉、ご神体は御室山>
諏訪大社<長野>
仏教伝来<538年~ご参拝>
式内社・延喜時代(901-923)に制定、2800余社
神社のウォッチングポイント
①参道~中央は神の道
②鳥居~馬や乗物に乗ったままではくぐらない
注連縄・稲藁で作り紙垂(シデ)を垂らす~4又は8本
その内側が神垣
③楼門~寺院の山門や三門に相当
随身像(寺院の仁王像)が置かれるので随身門とも言われる
随身は帯刀し弓矢を持った衛士
楼は2階以上(それぞれに屋根を設けたものは重層門)
回廊が連なって本殿を囲い外側に連子窓が配される
*寺院の呼び名~山号・院号・寺号で構成
④灯籠~立灯籠と吊灯籠
立灯籠は照明用で江戸時代以前は1基
自然石を積み上げたものは山灯籠
⑤狛犬~参道狛犬と拝殿狛犬
平安時代は社殿から見て左が獅子、右が狛犬
玉取り、子取りの一対もある
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3、多彩な眷属・神の使い
キツネについて
2、狛犬の観察と鑑賞
珍しい眷属としてキツネ、オオカミ
3、秩父のオオカミ信仰
・狛犬と眷属
・オオカミ信仰の発祥
・オオカミ像の特徴
・オオカミ像の分布(地図・神社名一覧あり) -
神社初心者には最適。狛犬のチェック用のシートには感動すらおぼえる。(図)
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年末やお祭りなど、日本人なら行ったことのない人はいない「神社」というものを意識して見たことがある人は少ないと思います。でも一口に神社と言っても、色々あるのです。祭神も違えば鳥居の形や狛犬の様子も全然違います。それをウォッチングしてしまおうという珍しい本です。でも本当に鳥居の形にもあんなに種類があって、それによって何系の神社か分かるなんて知らなかったです。なんだかひとつ賢くなった気になれる一冊。