- Amazon.co.jp ・本 (131ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487800865
感想・レビュー・書評
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オーロラを見る旅への参考書。アラスカ、カナダのポイントがまとめられています。見る・撮る上での心構えを学んだつもりでしたが、実際、現地では撮るのに必死になってしまいました。
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写真家である著者が、長年オーロラを追い求めるうちに分かってきた専門知識、雑学、すばらしく綺麗な写真の数々、などを、エッセィという形で紹介してくれる傑作。
「オーロラ」にここまで焦点を絞った本はなかなか無いと思う。
しかも、視点が非常に面白い。
滅多に見れない、七色に耀く烈しいオーロラの写真や、
未だ解明されていない「オーロラの音」についての記述も。
オーロラを見るための基本的な知識や、行先のガイドも載っているし、
エッセィとしてもガイドとしても写真集としても楽しめる。
オーロラって、「冬にしか見られない」というイメージがあるけれど、
これって日本の旅行社が意図的に作り上げた単なる偏見で、
本当は夏や秋にもきちんと見られるらしい。
そして、当地では「オーロラ」という単語はマイナーで、
普通は「ノーザンライツ(Northern Lights)」と呼ぶんだそうだ。
これだけでも「へぇ~!」な情報。
東京書籍の旅行系エッセィは、全体的にかなりクオリティが高いと思う。
単なるガイドブックには終わらず、その著者の独自の視点が活かされた本が多い。
その土地に行く予定がなくとも楽しめてしまう内容で、
かつ、例えば北欧の家具だとか、パリのカフェだとか、
「その土地+なにか」にこだわった企画が毎回とてもワクワクする。