名前のない花

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  • 東京書籍
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487802111

感想・レビュー・書評

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  • 写真家でもあるこの人の文章に出会ったのは、フリーペーパーでだった。
    Metromin.内の「撮りながら話そう」を何回か読んでて気になっていたんだ。言葉の強さや重みが、最近、良くも悪くもふわふわとした内容の本ばかり読んでいた私には、すごく栄養のあるものに思えたのである。
    つまり、人間、豆腐ばっかりは食べられない。時には柴漬け食べたくなるでしょう。簡単に言えばそんな感じ。

    柴漬けに例えてなんだけど、でも、すごく勉強になった。中東をはじめ、いろんな国を渡り歩いたからこそ身に付く価値観。政治・戦争・世界・報道、そういった、形のないものに対する想い。それらはほぼ怒りや呆れを含んでいるのだけど、その根本にあるのはとても熱い信念なんだなと思った。それらはまるで自分の中になかったものだし、今の時代そう言う信念を貫いてる人って敬遠されがちでしょう。だからとても新鮮だった。〝なぜ殺しあう、母と子〟は衝撃。う~んわかるな、こういう感じ。ってちょっと思っちゃったもんね。

  •  主にブログに掲載した文章を中心にしたエッセイ集。 この著者の作品にしては、「比較的」気軽に読めるかもしれない。 しかし、日本の劣化を、あまりシリアスになりすぎず、しかし、的確に指摘する姿勢に変わりはない。 熱狂的に好きとか、作品を必ず買って読むという作家ではないけれども、何となく引っかかる作家ではある。

  • 橿原図書館

  • ほとんどがブログから。なぜか、このひとの言うことは、するりと心に入ってきて、簡単に影響されちゃうの。

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著者プロフィール

1944年福岡県生まれ。『印度放浪』『全東洋街道』『東京漂流』『メメント・モリ』『黄泉の犬』『日本浄土』『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』『死ぬな生きろ』『書行無常』『なみだふるはな』など。

「2022年 『若き日に薔薇を摘め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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