道元禅師 下

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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487802135

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  • 「二十七 鎌倉へ」の
    北条時頼とのやり取りは圧巻

    P543
    永遠の真理を説く仏法にくらべれば、
    諸行無常にさらされた権力など
    虚しいものである

    P540
    「時頼どの、あなたが本当に救われたいと
    願うのであれば、道はただひとつあります」
    「ただひとつ…」
    時頼は喜びより不安が勝ったような
    表情でつぶやいた。
    「だが、それは大変難しいことです」
    「救われるためなら、どんなことでも
    いたしましょう」
    「本当にあなたにできるでしょうか」
    「いってください」
    時頼の切実さが感じられ、道元は間を
    充分にとってから応じた。
    「捨てるのです」

    「鎌倉へ」で印象に残ったのは
    ①質素な格好で時頼に会った
    ②鎌倉に寺を建て、住持に、という
    時頼の誘いを断った
    ③時頼に「捨てるのです」と告げ、
    怒りに抜刀されても平然としていた

    P547
    食べるものや着るものについて
    あれこれ思い悩むのは、
    修行のさまたげでしかない

    今日(4月22日)読了
    最後道元の死が近づくと
    ずっと一生を共にしてきた気がして
    感無量になった。
    仏法や仏道、出家とは何か
    それに触れられたことが
    嬉しかった。

  • 人は仏となることができるのか。すべてを見通す力は手に入れることができるのか。曼荼羅。入滅。無為。――仏教は奥深し。

  • 【配架場所】 図書館1F 913.6/TAT

  • 図開架 913.6:T217:2
    館長おすすめコーナー
    第35回泉鏡花文学賞(金沢市主催)受賞

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著者プロフィール

小説家。1947年、栃木県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞受賞。宇都宮市役所に勤務の後、1979年から文筆活動に専念。1980年『遠雷』で野間文芸新人賞、1997年『毒——風間・田中正造』で毎日出版文化賞受賞。行動派作家として知られ、近年は自然環境保護問題にも積極的に取り組む。

「2006年 『ブッダの道の歩き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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